問題61 介護程過程の目的に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさ い。
1 利用者の健康状態の改善
2 介護福祉職の介護観の変容
3 他職種との役割の分化
4 家族の介護負担の軽減
5 利用者の生活の質の向上
解答 1× 2× 3× 4× 5〇介護過程を展開することで客観的で科学的な根拠にもとづいた介護実践が可能になります。さらに、利用者一人ひとりについて尊厳の保持や自立支援の視点にもとづくため、利用者を主体とした個別ケアの実践が可能になり、しいては生活の質の向上につながっていきます。 参考 「介護過程」には、思考と実践の七つの段階(順序)があります。この段階に従って考え進めていくことが一つ目のルールになります。この七つの段階は、以下の通りです。 1. 情報の収集 2. 情報の分析(解釈・関連付け・統合) 3. 課題の明確化 4. 目標の設定 5. 介護内容の決定 6. 介護内容の実施 7. 評価
問題62 介護福祉職の情報収集に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選 びなさい。
1 五感を活用した観察を通して情報を集める。
2 一つの場面に限定して得られる情報を集める。
3 初対面のときから踏み込んで情報を集める。
4 興味のある個人情報を集める。
5 実践したい支援に沿った情報を集める。
解答 1〇多面的に観察し、情報を集め、アセスメント(情報分析)に繋げます
2× 3×まずは信頼関係を築き上げることが大切です。 4×多面的に情報収集します。 5×
問題63 次の記述のうち, 介護過程の展開におけるアセスメント(assessment) の 説明として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 支援内容を説明して同意を得ること。
2 具体的な支援計画を検討すること。 3 達成できる目標を設定すること。
4 支援の経過を評価すること。
5 利用者の生活課題を明確にすること。
解答 1× 2× 3× 4× 5〇アセスメントは、利用者の現在の状態をよく知り、利用者が何を求めているのか、生活課題は何か、そして希望・要望を掴むために行われます。
問題64 短期目標の設定に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさ い。
1 介護福祉職の視点で目標を設定する。
2 多様な解釈ができる言葉を用いて設定する。
3 実現可能な目標を段階的に設定する。
4 長期目標とは切り離して設定する。
5 最終的に実現したい生活像を設定する。
解答 1×利用者の視点で 2× 3〇 4×長期目標をみすえて設定 5×これは 長期目標のことです。 参考 @長期目標 利用者さんの望む生活に関するニーズや抱えている課題が解決した時に、その望んでいる生活の姿が長期目標となります。
A短期目標 利用者さんの望む姿が長期目標としたら、短期目標は長期目標を達成するための段階的な計画と言えます。分かりやすく言えば長期目標を達成するためのステップとなる具体的な計画です。
次の事例を読んで,問題 65, 問題66 について答えなさい。
(事 例)
Mさん(78 歳,女性,要介護2)は,認知症対応型共同生活介護(グルーブホーム) に入居している。 楽しみは、お風呂に入って肩までつかることである。身体機能に問題はない。短期 目標を,「見守りのもと、一人で入浴する(3か月)」と設定し,順調に経過していた。
1か月が過ぎた頃,朝の申し送りで,「Mさんが昨日浴室を出ようとしたときに足 を滑らせたが、転倒はしなかった。念のため受診したが問題はなかった」と報告が あった。その日の夕方, 介護福祉職が入浴に誘うと,「行きたくない」と強い口調で 断った。それから1週間入浴していないことを心配した介護福祉職が居室を訪ねて、 安全に入浴できるように浴室内を整えたことを伝えた。しかし、 Mさんは,「怖いか ら」と小声で言った。
問題65 Mさんの再アセスメントに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ 選びなさい。 1 順調に経過していたときの状況を分析する。
2「怖いから」という思いを解釈する。
3 入浴を断られた介護福祉職の思いを理解する。
4 入浴時間の変更を検討する必要があると判断する。
5 入浴を面倒に思っていると判断する。
解答 1× 2〇再アセスメントとは、状況や課題を再検討することです。Mさんは当初はお風呂を楽しみにしていたのに、浴室で足を滑らせ「怖い」と言い出しお風呂に入るのを嫌がっていることから、それを改善するために思いを解釈し改善してくことが大切になります。 3× 4× 5×
問題66 再アセスメントによって見直した支援の方向性として, 最も適切なものを 1つ選びなさい。
1 湯船につかる自信を取り戻す支援
2 浴室内の移動の不安を取り除く支援
3 浴室まで安全に移動できる支援
4 足浴で満足感を得ることができる支援
5 身体機能を改善する支援
解答 1× 2〇Mさんの不安を取り除くためには、どうしたら安全に風呂場まで行けるようになるのが大切な支援になります。 3× 4× 5×
次の事例を読んで, 問題 67, 問題68 について答えなさい。
(事 例)
Aさん(80 歳,女性,要介護3)は,パーキンソン病(Parkinson disease) と診断さ れている。診断後も家業を手伝いながら, 地域の活動に参加していた。
半年前からパーキンソン病(Parkinson disease)が悪化し, 動作は不安定となった が、「家族に迷惑をかけたくない」と,できることは自分で取り組んでいた。また,主 となる介護者である娘に服薬を管理してもらいながら、通所介護(デイサービス)を週 3回利用し、なじみの友人と話すことを楽しみにしていた。 最近,通所介護(デイサービス)の職員から娘に,昼食時にむせることが多く食事を 残していること,午後になると,「レクリエーションには参加したくない」と落ち着か ない様子になることが報告された。
問題67 介護福祉職がAさんについて, 主観的に記録したものを1つ選びなさい。 1 パーキンソン病 (Parkinson disease)と診断されている。
2 帰宅願望から,レクリエーションの参加を拒否した。
3「家族に迷惑をかけたくない」と話し, できることは自分で行っていた。
4 週3回,通所介護(デイサービス)を利用している。
5 昼食時にむせることが多く,食事を残していることを娘に報告した。
解答 1× 2〇下記参考を参照 3× 4× 5× 参考 https://blog-imgs-136.fc2.com/k/a/i/kaifuku1950/syukyaku225.png
問題68 その後,娘が腰痛を発症し, Aさんは短期入所生活介護(ショートステイ) を利用することになった。
次の記述のうち,短期入所生活介護(ショートステイ)におけるAさんの生活課題 として、最も優先すべきものを1つ選びなさい。
1 食事を安全に摂取できること。
2 服薬の管理ができること。
3 通所介護(デイサービス)の利用を再開できること。
4 なじみの友人ができること。
5 地域の活動に参加できること。
解答 1〇事例分に「昼食時にむせることが多く食事を 残していること」とあるので、食事の安全が生活課題となります。 2× 3× 4× 5×
問題69 Aさん(小学4年生,男性)は, 思いやりがあり友人も多い。図画工作や音 楽が得意で落ち着いて熱心に取り組むが,苦手な科目がある。特に国語の授業の ノートを見ると,黒板を書き写そうとしているが、 文字の大きさもふぞろいで、 部の漢字で左右が入れ替わっているなどの誤りが多く見られ, 途中で諦めた様子で ある。親子関係や家庭生活,身体機能,就学時健康診断などには問題がない。
Aさんに当てはまる状態として, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)
2 愛着障害
3 注意欠陥多動性障害
4 学習障害
5 知的障害
解答 1×自閉症スペクトラム障害は、対人関係が苦手・強いこだわりといった特徴をもつ発達障害の一つです。 2×愛着障害とは、養育者との愛着が何らかの理由で形成されず、子供の情緒や対人関係に問題が生じる状態です。 3×注意欠陥多動性障害 の特徴的な症状として、年齢に見合わない「不注意さ」、好きなこと以外に対する集中力がなくほとんど関心や興味を示さない「多動性」、思いついたことをよく考えずに即座に行動に移してしまう「衝動性」が見られます。 4〇学習障害は「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算・推論する」能力に困難が生じる発達障害のことです。「文字の大きさもふぞろいで、 部の漢字で左右が入れ替わっているなどの誤りが多く見られ」とあるので学習障害が当てはまる。 5×知的障害は、知的能力の水準が同年代の平均的水準と比べて著しく未熟であることを特徴とする障害です。
問題70 医療や福祉の法律での年齢に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選 びなさい。
1 35 歳の人は,老人福祉施設に入所できる。
2 50 歳の人は,介護保険の第一号被保険者である。
3 60歳の人は,医療保険の前期高齢者である。
4 70 歳の人は,介護保険の第二号被保険者である。
5 75歳の人は,後期高齢者医療の被保険者である。
解答 1×原則として65歳以上 2×65 歳以上の方 3×65歳〜74歳の方を対象 4×65歳以上 5〇
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