既に遅れ馳せながら、読書会報告を書いておきます。 『一般意志 2.0』読書会には4人(河口、山下、吉武、それに別府)が参加(事前にお二人から欠席の連絡あり)、やや寂しい人数ながら、却ってぼそぼそと静かな声で議論ができたように思います。 レポーター山下さんは、前半部分を「一般意志 1.0」と「一般意志 2.0」とに区分してその骨子をまとめるなど、工夫の跡がよく分かるレジュメを用意されていました。脂がのっている感じ。
当日も皮切りに発言したけど、僕はこの本がすこぶる面白かった。前回『中国化する日本』も刺激的だったが、どこか「若者に教える」という意図的な構えの文体に時々気持ちが冷えるといったことが、今回のテキストにはなかった。 東氏本人は「政治的エッセイ」と書いているが、それはともかく、ここには、ロックやヘーゲルは利用すれども丸山真男も吉本隆明もほとんど参照──つまり「戦後思想」を顧慮──することなく、今この日本で「政治」のことを考えてみる、という思考の筋道が冷静に辿られている(戦略がない、と言っているのではない)。正直、東浩紀という人はこんなに文章が上手かったか、と何度も思った。彼は、『動物化するポスト・モダン』で名乗りを挙げたことのオトシマエをちゃんと付けたのではないか。 「夢を語ろうと思う。未来社会についての夢だ。」という言葉を編集者が帯に引っ張っているが、ここで語られていることは、私には「夢」というほど遠い先の話とは思えない。勿論、既得権益にしがみつく者たちが強権的に取り締まらない限りにおいて。
次回は6月22日(金)、赤煉瓦文化館に予約を入れています。テキスト・レポーター未定。
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