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ライオンとペリカンの会・掲示板

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570.予定変更  
名前:高野    日付:2019/10/12(土) 15:40
フェイスブックにも書きましたが、台風のせいで飛行機が欠航となったため、わたしの今週末の東京行きは全て露と消えました。

ということで、今日のイベント@ajiro探訪の後日談は山口さん(それ以外にも参加なさる方がいるかな?)にお任せするとしまして、僕は日曜のイベント@福岡大の方へ参ります。

山口さん・・・磯野さんや逆巻さんとぜひ個人的にご歓談ください。僕の名前を存分に出してもらって結構ですので。

569.(untitled)  
名前:山口    日付:2019/10/12(土) 9:14
関東は台風が今晩上陸と聞きました。
福岡も風が強いです。
高野さんお気をつけて。

568.(untitled)  
名前:山口    日付:2019/10/5(土) 20:48
10/12予約しました!
ご紹介ありがとうございますm(_ _)m

567.「急に具合が悪くなる」関連イベント その2  
名前:    日付:2019/10/4(金) 18:53
そして翌13日にはこんなイベントが・・・来場無料、参加自由だそうです。

10/13@福岡大 
A棟8階 A803教室にて 13:00〜
合同ゼミワークショップ
「ととのわない身体を生きる
――医療人類学者・磯野真穂さんを囲んで」
講演 磯野真穂
コメント 宮岡真央子/小笠原史樹/波平恵美子
司会 藤田尚志

566.「急に具合が悪くなる」関連イベント その1  
名前:    日付:2019/10/4(金) 18:45
10月12日に福岡にて以下のようなイベントがあります。次回テキストについてがっつり語られますので、よければぜひご参加ください。

と言いつつ、僕自身は東京出張のため、参加できません・・・涙
https://docs.google.com/forms/d/1YBw9NrD6FW2N3rBPVpQvvmbTIRCUnJIKf49RGLlR4Ss/viewform?edit_requested=true&fbclid=IwAR2X8RBfOi4aa60TIvgRlWbI8AGtwbEx6cyiUiw8-ySwvUMlvinB9qK1b00

565.毎日新聞の記事  
名前:    日付:2019/10/4(金) 7:52
山口さん

有料になりますけど、記事はこちらでも読めますよ。
https://mainichi.jp/articles/20190926/k00/00m/040/221000c

564.(untitled)  
名前:山口    日付:2019/10/3(木) 23:46
こんばんは。
本を購入した翌日に山下さんの投稿を拝見して「まだ決まってなかったんだ!」と少しオロオロしましたが無事決まって良かったです。
急に具合が悪くなる、今1/3ほど読んだところです。

フェイスブックの記事はどうしたら見れますか?
一応、アカウントはあります。
グループがあるのかな?と検索してみましたが、見つからずm(_ _)m

563.次回のテキストに関連して  
名前:    日付:2019/9/29(日) 21:33
毎日新聞の記事がつい先日出ましたので、事前にお見せしようと思います。

その記事、この掲示板には貼り付けられないので、フェイスブック上でシェアさせてもらいますね。

先週、著者の宮野さんの追悼イベント@九州産業大にも、参加してきました。

次回ライペリでは、そんな話も出そうです。

山下さん、詩の感想をどうも。なるほど、よくわかりました。さっすが〰。

562.次回のテキストは  
名前:    日付:2019/9/29(日) 21:14
『急に具合が悪くなる』で行きまーす(実はまだ読んでないのですが)

この本の関係者が次回のライペリに来て下さる可能性大です。本決まりになりましたら、またご紹介します。
https://www.amazon.co.jp/急に具合が悪くなる-宮野真生子/dp/4794971567

561.野さん、どう?  
名前:山下龍一    日付:2019/9/28(土) 20:14
「水を抜く」についての感想など。
表層は、−池の水ぜんぶ抜く(これは、テレビ番組のタイトルですが、秋になると農業用の溜池を抜くのは、日本全国の風物詩ではないだろうか、裏はとってないけど。)−
中層、下層は、渾然としてるようですが、近代文学にしばしば見うけられる、沼の比喩。そして具体相としての出産時における、破水という三層構造。構想がきちんとしてるので、短編小説な散文のような表現形態もありかなと。
この長さで完結させるのはちともったいないようなきもしますが、如何ですか?

で、月末にさしかかり、そろそろテキスト選択をお願いしたいところですが、三木清と急に具合が悪くなる、どっち?

560.水を抜く  
名前:高野吾朗    日付:2019/9/21(土) 22:53
どうもこんにちは。また新たに詩を書きました。
ちょっとでも面白がってもらえるとたいへんありがたいです。

水を抜く     高野吾朗

あなたを出産した日のことで わたしがいちばん
覚えているのは 両眼を閉じて 激痛に耐えつつ
必死でいきんでいた時 瞼の裏側の闇の向こうに
ほのかに浮かんできた 空っぽの棺の幻のことだ

「死者に扮して この中にいちど寝てみては?」
わたしをそう気安く促したあの声は もしかして
あなたではなかったか 棺に寝るとすぐに 蓋が
固く閉じられて さらに深い闇となったその先に

今度は 老いさらばえた未来のあなたの姿があり
今から独りでどこへ行くのかと問うと あなたは
「今からあそこの水を全て抜きに行く」と言った
あなたとともに鬱蒼とした森を抜けると そこは

不法投棄された廃棄物の山が延々と連なる野原で
水などどこにもないのに あなたはなぜかそこを
「沼」と呼んだ 「この黒々と濁る水を全て抜き
水底をきれいにしてやれば 昔の姿にまた戻る」

そう言うとあなたは 水抜き用の栓を探し始めた
あるはずのないものを懸命に探しつつ 「沼」の
来歴を説明してくれさえした はるか昔 そこは
からからに乾いた窪地で いまの水底の辺りには

異なる二つの民が互いを蔑みながら 隣り合って
暮らしていたらしい 一方の民は 自己愛が強く
過去を懐かしんでばかり そしてもう一方の民は
自由と自立を偏愛し まるで無政府主義的だった

やがて 憎悪は頂点に達し 二つの民はお互いを
殺しあった 被害者は加害者となり そしてまた
被害者となった それからしばらくしてのことだ
黒い水が窪地に流れ込み ここを沼に変えたのは

徐々に濡れていきながら 生き残った二つの民は
互いを許し 「友」と呼び始めたという それは
本当に自発的な選択だったのか いかなる葛藤が
各々にあったのか 老いたあなたの説明によれば

「乾いたガラス同士は接着しないが 水滴を一つ
表面に落としてやるだけですぐに接着する 心の
闇同士にも同じことが起こる」のだという 彼ら
生き残りたちは 窪地の水没後 魚へと姿を変え

一方の民は在来種 もう一方の民は外来種として
平和的に共存中らしいのだが 外来種が在来種の
生態系を破壊するのはもはや常識ではなかったか
それよりも この廃棄物の山はどこから来たのか

誰が捨てにくるのか なぜずっとこのままなのか
あなたはここを「沼」と呼ぶが 見る人によって
ここの名は自在に変わるのかもしれぬ 廃棄物の
投棄場に見えているのは わたしだけかもしれぬ

老いたあなたは 不在の沼の栓をまだ探していた
仮にその栓が本当にあり いま抜かれたとしたら
何が水底に見つかるというのか 親に捨てられた
幼児か 成人した子に捨てられた老親か 日常を

惑わせる非日常か 非日常を退屈に変える日常か
「まず見つかるのは魚たちだ」とあなたは言った
「ヒトの言語にもはや縛られない彼らは 文字に
できない声で歌い その歌のみで通じ合うのだ」

「さあ今から栓を抜くぞ!」という大声とともに
棺の蓋がゆっくり開いて 激痛がまた襲ってきた
早く会いたいようで会うのがなぜか怖い そんな
思いで眼を開けた時 あなたは生まれたのだった

559.皆さん、ありがとうございましたm(__)m  
名前:どうあげ。    日付:2019/9/7(土) 11:21

‌おお、たくさんのレポート、ありがとうございます(*^-^*)

やはり皆さんの個性が表れるというか、推挙される歌は様々ですね。
そんな中、山下さんと私が大根の歌イチオシっていうのも、なんだか愉快です。
確かにギャップが面白いんですよね。
永田さんも「神々しくも見えたに違いない」と書いてらしゃったけど、
ふつうの大根が、ひときわ輝いて見えるような、大根のもつポテンシャルを感じさせる一句でしたよね。

中川姉さんの挙げてくださった、上田三四二さんの那智の滝の歌、私も好きです。
書道家が大作を即興で一気に書きあげるような、勢いと豪快さを感じさせる短歌ですね。

山口さんもいらしてくださって嬉しいです。自作されたなんてすごいです!
私も「退くことも」ではなかったですが、志垣澄幸さんの短歌で、
「仰向けに縁側に寝て」(212ページ)が好きで、私のなかの最終選考まで残っていました(^^)


感想を書くのはここまでにしますが、この本を読んで一か月くらい経ちますが、
いまだにふと思い出されるのは、「手をのべてあなたとあなたに触れたきに」(河野裕子)の下の句

 息が足りないこの世の息が

でしょうか。
こんな切実で胸に迫る下の句はなかなかない気がします。
きっと死ぬ瞬間にも頭をよぎるんだろうなあ。

558.書くのが遅くて深夜になりました。  
名前:山口    日付:2019/9/6(金) 1:28
こんばんは。
先日は楽しい時間をありがとうございました。
へなちょこ新入の山口です。
1時間程遅れての参加となりましたが、皇后美智子の場面ではもうおりました(笑)
いいねいいねと褒めあうばかりではなく、言葉で殴り合うでもなく
ちゃんと意見を述べられる場なのだなと肯定的に受け止めました。

短歌の本は読めば読むほどそれぞれ違う面白さを見つけてしまい
結果的に十五首のお気に入りと
それに感化されて十三首の自作ができました。
自作のものは無論公表できるような類のものではありませんでしたが
自分の内から表れたその文字たちを見ていると、今の自分がどういうものでできているのか
少しわかるような気がして面白かったです。

私の選んだ歌は山下さんが紹介してくださいましたが
「秋風の中のきりんを見て立てば」も好きなのですけど私が選んだものではなく、
未発表の三首目は
P218 伊藤一彦「動物園に行くたび思ひ深まれる鶴は怒りているにあらずや」でした。
こちらに関しては作品もさることながら、解説に惹かれました。
「その怒りは外へ向かって吐き出せばすっと解放されるといったものではなく、
生きてゆく限りは引き受けなければならない類の怒りなのである。」

あと、打ち上げで別府さんがおっしゃっていた
過去、現在、未来への拘りと病気についての話も大変面白かったです。

10月も楽しみにしております。

557.メイキング  
名前:山下龍一    日付:2019/9/5(木) 12:47
〔余録〕
読書会報告は、今回レポーターの松井さんが自らアップしてくださいましたので、勝手に必要ないだろうと思っていましたところでした。

くわえて、「ペーパーレス」告知があったこともあり、物ぐさな山下は、渡りに船とばかり、ぶらぶらと、散歩にでも出かける出で立ちで電車に乗ったのでした。が、やはり、想定外の事は毎度のこと。体調不良であるにもかかわらず、身を引きずるように花乱社に現れたレポーター松井氏一発目に推挙した歌は
☞かの時に我がとらざりし分去(わかさ)れの/皇后美智子 14頁
そして、一同気色ばむ。
レポーターの推挙理由は、短歌のもつよく言われる秘密性とは逆の、読まれる場所や歌人の有名無名を問わず、形式そのものに孕まれる客観性?がいかほどであるかの好例としてだった。
お察しのとおり、口火を切ったのは、高野氏。詳細は省くが、文学的に歌人の背景を捨象して、語る事はできず、いわんや、皇后という立場からの公開がどういった意味をもつかを無視しては、この歌は語る事はできんのではないか、云々。
と、いきなりの頂上決戦の様相を見せる。
で、短歌の持つ力の異形性にまで話題話進む。はあ、この時点で参加2回目の山口さんがいなかったのは、かえすがえすも、不幸中の幸い?だったか。

その山口さんご推薦の歌二首はこちら
どちらも、高野公彦でしたが
☞秋風の中のきりんを見て立てば 39頁
☞みどりごは泣きつつ目ざむ 40頁
もひとつは、
☞退くことももはやならざる 志垣澄幸 209頁

それから、森下氏の
☞ここよりは先へゆけないぼくのため 福島泰樹 141頁
ここで、氏若かりし頃、この詠まれた現場であったろう、新宿騒乱事件に居合わせたご自身の経験から、この歌人のことを知り興味が向いたことを話された。

別府氏は、連歌の会に参加していた頃の話をしていただき、そこから、短歌、俳諧、古典文学へと広がり歌会における決まりや歴史についての事にまで至り、スター歌人俵万智の存在の大きさといったことも話題に登った。

さいごは、著者による「おわりに」で挙げられた、
☞手をのべてあなたとあなたに触れたきに 河野裕子『蝉声』254頁
のその壮絶な下の句が一堂、瞠目に値する一首であったなという感想でした。

おまけ;福岡さんがお選びになった、これ
大根を探しにゆけば 花山多佳子 113頁
山下も推挙した一首でした
上の句と下の句の大根の現れ方の時空のギャップが、この歌の味わいどころだったというのが、選者の見解でした。

556.自分の文のご報告 その2  
名前:中川    日付:2019/9/5(木) 10:22
お疲れ様です。中川です。

先週、私も書きだして用意していたのですが
直前になって急用ができて失礼しました。

というわけで、どうあげさんにならって。

本編より選んだ好みの句。

・なべてもの生まるるときのなまぐささに月はのぼりくる麦畑のうへ

(真鍋美恵子/P181)


以下は略しまして

・たっぷりと真水を抱きて〜(河野裕子/P9)

・夏の風キリンの首を〜 (梅内美華子/P42))


意識せずに選んでみたら、全部女性歌人の作品でした。


俳句は句会に出ていたこともありますが
短歌は読み専門。
なので、本書の最後に登場していた上田三四二が
昭和48年に那智の滝で詠んだ作品を
記しておきます。


・滝の水は空のくぼみにあらはれて空ひきおろしざまに落下す


感情的な言葉は一切なく俳句のように描写のみですが
言葉の選び方、スピード感はなかなかのものだと思いました。

以上です。

555.休んだので自分の分のご報告です。  
名前:どうあげ。    日付:2019/9/2(月) 12:57

松井さんと皆様

先日のライペリはお疲れさまでしたm(__)m
急遽お休みしてしまってスミマセン。少々の発熱や風邪ならなんとかなるんですが、腹痛で…。
腹痛で読書会ってちょっと無理でしょう? 人生最大のタブーを犯してしまいそうです(-_-;)

松井さんのご報告を読んで、そうかレジュメなしの一発勝負だったんだと知りました。
ほどよい緊張感があったのではないかと思います。
皆さんが選んだ1首は、なんだったのでしょうかね?

ちなみに私は絞り込めず、好きな短歌の傾向を
「1.豪快さ」、「2.(視点の)おもしろさ」、「3.心の機微・陰影」に分けて、
それぞれ2首選びました。

その6首のなかで、一つ選べと言われたら難しいですが、

 大根を探しにゆけば大根は夜の電柱にたてかけてあり  花山多佳子

ですかねえ。「佐野朋子のばかころしたろと思ひつつ」も捨てがたいのですが。

それと、私は短歌にまったく触れたことがなく、
このたびの課題本で、ちょっと短歌の世界が開かれた気がしまして、短歌関係の本をいくつか読みました。

(1)山田航 『桜前線開花宣言 Born after 1970現代短歌日本代表』
 1970年以降に生まれた作家の短歌がずらずらと掲載されていて、こちら掲載の短歌のが、すっと染み入りました。
 たとえば「ふるさとがゆりかごならばぼくらみな揺らされすぎて吐きさうになる」(山田航)という感じ。

(2)いなにわ、せきしろ 『偶然短歌』
 ウィキペディアからプログラムを使って、偶然57577のリズムが含まれている「短歌」のようなものを無作為に切り取ったものが掲載されています。
 これは短歌といえるんでしょうかね?
 ただ、私はここに掲載された短歌(のようなもの)から思い出(もっとも印象深いという意味で)の短歌として1首選びました。

  コンコース 横にはりそな銀行の 現金自動預け払い機 「阪神競馬場」 
 
「阪神競馬場」のウィキから、57577のリズムの箇所を機械が自動的に切り取ったものです。
 ただ「阪神競馬場」のATM機についてたんたんと事実だけ書かれてあるんですが、
 このATM機の前で現金を引き出す人の願いや苦しみや欲望がかえって浮かび上がってくるようで好きです。
 
一応、休んだのでご報告まででした。
皆さんも、お時間あるときに、レポートくださると休んだ身にはありたがいですm(__)m

ではでは午後も頑張っていきましょー。

554.皆さん、お疲れさまでした。  
名前:松井    日付:2019/8/31(土) 9:43
高野さん、いつもながら素晴らしい詩をありがとうございます。
僕が好きな粕谷栄一の最良の作品に近いような、唐突で戯画的な物語性に加えて、高野さんらしい歪んだ生理感覚と政治性が効いていて、(高野さんにしては)短いけれど、完成度の高い作品とお見受けしました。

昨晩は、全員の二首目の紹介までで終わりましたが、皆様のご協力で、なんとか新趣向をこなすことができました。感謝します。
短歌への関わりの深浅は参加者によって全く違うにもかかわらず、ほぼ共通の土俵で話し合えたのが、僕には驚きでした。
短歌という表現形式は、ほとんど違和感なく僕たちの身内に食い込んでいる、自明なまでに根強い、この点で現代詩とかなり違う、というのが、今回の僕の発見です。
ともあれ、期待の新人山口さんのよく通る声と言葉が、印象的な会でした。季節の変わり目、皆様、ぜひご自愛ください。

553.一分間の遠出  
名前:高野吾朗    日付:2019/8/31(土) 1:4
今日のライペリもたいへん楽しかったです。
松井さん、とてもスムーズに司会進行をしてくださり、どうもありがとうございました。

今日生まれた詩もここにアップしておきます。よければご一読を。

一分間の遠出  高野吾朗

いつからわたしは洗濯屋になったのだろうか
どうして見も知らぬ人間たちの汚れた衣服を
朝も夜も洗ってやらねばならないのだろうか
長年連れ添ってきた相手を虐待するみたいに
今日もわたしは商売道具の洗濯機を殴り蹴る
「俺が負け組ならおまえはもっと負け組だ」

今日もいつもの黙祷の時間だ いったい誰の
ためにこんな儀式を毎日やらされているのか
たかだか一分間 目を閉じたくらいのことで
慰められるような死後の世界などどこにある
洗濯機の中で 泡まみれの衣服が回りだすと
やっと世の中に認められた気がするから妙だ

仕方なく目を閉じると 暗黒の中から一台の
タクシーが走ってきて わたしの前で止まる
「どちらまで?」と言われて 思わず乗ると
行き先が思いつかないのに いきなり発車だ
車内にはどこか腐臭が漂い 車窓から見える
街並みは空き家ばかり 最初の十秒が過ぎた

わたしが地元の民でないと見抜いた運転手が
説明を始める 元々この街には独自の言語が
あったが 国の方針で学習が禁止されたため
読み書きできる者はもはや一握りだけらしい
車は再び停まり 別の客がなぜか乗ってくる
モアイ像のような顔がわたしの真横に座ると

車内に生魚の匂いが漂い 次の十秒が過ぎる
運転手が説明を再開する 幻のように消えた
地元ならではのその言語を全く習わないまま
生きてきたのが全く情けないらしい すると
わたしの真横の客が「私は話せます」と言う
濃霧が次第に街を覆い始め ありとあらゆる

形が形を失い始めると 次の十秒がようやく
過ぎる 運転手がまた客を乗せる またもや
モアイ像のような顔だ 車内の空気が今度は
獣臭くなる 運転手が自分のことを語りだす
今なお続く戦争で 兵士として敵を殺した後
無人の荒野に長らく抑留され 死に物狂いで

先日ようやく帰還したらしい 「今なお続く
戦争」?どこの国の話だ? 次の十秒が過ぎ
わたし以外の客二人が 未知の言語で会話を
始める 「この世で最も無意味なものこそが
かえって最も意味が深い時がありますな」と
運転手が言うと 車がまた停まり 再び客が

乗ってくる またモアイ像だ 車内の匂いが
まるで草いきれのように変化し 次の十秒が
過ぎる 残り十秒で黙祷も終わりだ さっき
乗ったばかりの客が コンサートホールまで
行ってくださいと運転手に頼む 「実は私は
指揮者でしてね」手には音叉が握られていて

わたしが「どんな曲をやるのか」と尋ねると
指揮者は得意げに答える「人類の全ての罪を
背負ったまま満身創痍で生きることになった
人間を描いた楽曲でして 指揮する際に最も
難しいのは休止符の部分なんです」その客が
音叉を鳴らすと それを合図に 車は停車し

黙祷は終わり わたしの目も開かれ 洗濯も
終わっている 洗濯物を取り出すと 生魚や
獣や草むらの臭いがまだ残っていて 思わず
満身創痍の商売道具をまた蹴る 「洗うのが
貴様の生きがいだろ?このくらい我慢しろ」
機械の底から生まれたての子供の匂いが漂う

552.ペーパーレス読書会  
名前:松井    日付:2019/8/28(水) 10:10
いっきに秋めいてしまいましたが、皆様、体調はいかがでしょうか。
明後日の読書会では、本会では新しい試みとして、ペーパーレスを目指そうと思います。レジュメも作成しませんので、皆様も口頭での発表、議論にご協力ください。
以下の進行を予定しています。

・ウォーミングアップとして、全員に順番で各人にとっての短歌のイメージを話 してもらいます。
・その時、可能ならば、自分の好きな短歌、思い出の短歌、自作の短歌など一首をエピソードこみで口頭で話していただけたらと思います。
・さて、本編では、皆さんが選んでもらった三首について、順番にその理由を話してもらいます。ただそのとき、一首ごとに選んだ人以外の全員の感想と評価を聞くようにするつもりです。
・議論になる歌があって盛り上がれば、時間内に、全員の三首全部を俎上に乗せることができないかもしれません。三首に発表の順位をつけておいていただけたらと思います。

ということで、今回はレジュメでなく、企画と進行でがんばりますので、よろしくおねがいします。

551.こんにちは  
名前:山口    日付:2019/8/15(木) 10:45
先日現代秀歌を図書館で借りてきました。
台風で帰省が中止になりましたのでゆるゆると読んでいます。
半月後、皆さんの言葉が聞けるのを楽しみにしております。


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