村本建設/コンクリ壁面の除染に自走式はつりロボを活用/6月から実証試験(日刊建設工業新聞)よりH24.05.21紹介 そうなんだ@為五郎
村本建設は、環境省の11年度除染技術実証事業に採択された「吸着自走式ウォータージェットはつりロボットを用いたコンクリート壁面除染技術」の実証試験を6月にも開始する。除染に活用するロボットは遠隔操作が可能で、同社ら数社で主宰する自動測量研究会(北野辰美会長)がコンクリート構造物の補修に伴う劣化部除去の自動化を目的に開発。構造物の壁面に真空吸着して自走しながら超高圧水を噴射し、コンクリート表面をはつることができる。人力に比べて安全で作業効率が大幅にアップするほか、はつりガラや水を吸引回収できるため、作業環境の改善や環境負荷の低減に大きく貢献することが期待できる。 コンクリート構造物の劣化部除去を目的に製作したロボットは、横1207ミリ、縦1235ミリ、高さ450ミリで、重量は約200キロ。吸着自走部とウォータージェットを噴射するはつり部を分離することでコンクリート面での自走と深いはつりを可能とし、連結部にヒンジ構造を採用することで曲面にも対応できる仕様となっている。はつり部の処理幅は約240ミリ、水圧は100〜245メガパスカル。はつり面の仕上がりは3ミリから最大10ミリまで可能であることを試験施工で確認している。遠隔操作で高所作業も安全に行え、密閉された機器内ではつり作業を行うため、騒音も大幅に低減。発生するはつりガラや水はバキュームで吸引回収し、周辺への飛散を防止する。 村本建設では、水圧と水量、ロボットの移動速度を調整し、はつり量をさらに少なくするなど、機器の改良を行うことで、コンクリート構造物壁面の除染作業に活用できると判断し、高線量地域を対象とした環境省の除染技術実証事業に応募。3月に事業採択された。 実証試験は福島県内で行う予定。研究・開発の指揮を執る村本建設の高井伸一郎氏は「放射性物質の線量に応じて、最大の除染効果を発揮しつつ、発生する廃棄物の量を最小に抑える仕様を確立したい」としており、ロボットのはつり部等を除染用に改良し、試運転を行いながらさまざまな検証を進めていく考えだ。除染処理の対象は官民を問わず、高線量地域のコンクリート構造物などを想定している。
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