今年も、青葉塾道場の、夏の合宿が行なわれます。場所は、葡萄の郷、山梨県勝沼町。ちょうど、巨峰やピヨーネなどが美味しい時期です。泊まるのは大善寺というお寺。空海が開いた真言宗の、関東の名刹・柏尾山大善寺です。奈良時代、僧行基によって開山された由緒あるお寺です。武田家滅亡の時、一族終焉の地となりました。大きなお寺です。こんな古いお寺で合気道の合宿なんてそんなに経験するものではありません。朝、特別に、ご住職の座禅の講習があります。禅宗ではないので、禅を組むことを、「あ字観」・「瞑想観」というそうです。食事もおいしくて、デザートは毎食葡萄がでてきます。合気道の源流をたどると、甲州・武田家に伝えられた、大東流合気術、に行き着くといわれています。武田家の祖は、新羅三郎義光で、近江の大東の館に住み、大東流柔術を創設。兄は八幡太郎義家。笙の笛の名手でもあった訳です。甲斐武田に、大東流が根をおろします。それが武田家滅亡でその流儀が、会津藩に逃れた武田の家臣によって、伝えられたといわれています。その末裔が、武田惣角。この武術家に、合気道創設者の植芝盛平が技を習らいます。甲州・山梨は、合気道にとっては、なつかしい故郷のようになるわけですね。朝晩涼しくて、快適です。稽古は、町が運営する道場で、じっくり行ないます。普段、こまかいところまで行き届かない技の習得。太刀や杖の使い方。その合間に、冷やした葡萄を、食べます。お昼は、キャンプ場で、バーベキュー。みんなで作って食べるんです。これが合宿の楽しみでもあります。薪で火をおこし、スーパーで買い込んだ食材を料理するんです。キャンプ場は渓流があり、森林帯のなかですから、涼しくて、しばし暑さを忘れます。夜は、地元で醸造されたとれたてのワインを楽しみます。大善寺の料理がまたうまいんです。稽古は厳しいけれども、そのほかは何故か楽しい、そんな合宿を、まだ行ったことがない人は、一度は経験するといいですね。
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