[ ホームページ ] [ 携帯用URL ]
小説筋トレ『テーマは機械』

[ EZBBS.NET | DoChat.NET | 新規作成 | ランキング | オプション ]
iモード&Vodafone(絵文字)、au対応!ケータイからも返信できる無料掲示板!
名前
 E-mail 
題名
内容
投稿KEY    改行有効 等幅フォント
URL



90.ローとるに救いの手を! 返信  引用 
名前:エドワード佐野    日付:3月23日(水) 19時2分
末森氏経営の第1号の記念号(1冊で御免)を購入したいのですが、購入法が分かりません。広島県に直接手紙を出せばいいのかしら?
http://www.art-sano.jp

85.「躓き」 返信  引用 
名前:エスパニョール    日付:3月7日(月) 16時51分
「躓き」

 そうだ。あれが最初の躓きだった。
 20年前、15歳の私は東大を目指すため、私立の超難関高校を受験したのだった。
 試験が終わる5分前に、完成した数学の答案用紙を見直した。予定通りの時間配分だ。自分にしては上々の出来栄えだった。受ける前は絶対落ちると思っていたが、これはひょっとするかもしれない。見直しながら、淡い期待を抱いた。
 途中で、イージーミスを見つけた。単純な計算間違え。見直してミスが見つかるというのもツキがある証拠だ。私は消しゴムに手を伸ばした。
 つかもうとして私の小指が消しゴムを弾いた。消しゴムはコロコロと手前の中学生の足の間に収まった。
 本来なら監督官に挙手をして消しゴムを拾ってもらえば、いい。だが、なんとか自力でも取れそうだ。私は自分で処理しようとした。
 が、その態度が不審に映ったのか、監督官に睨まれた。違う、消しゴムが・・・。そう叫んだ。心の中で。もちろん、伝わるわけがない。私は、結局そのままテストを終えた。
 入試の結果は補欠合格。正規合格まで1点足りなかった。その年は辞退者も現れず、私はその高校へは入れなかった。
 難関高校を不合格だったのは仕方ないとして、何故、私は素直に公立校に入らなかったのか。おそらく、それが第二の躓きかもしれない。
 中学浪人という屈辱を味わって、翌年、その高校に入った。
 たかが1年。されど1年。あの年代で1年というのは大きい。私はすぐに高校に嫌気がさした。昼間から繁華街をうろつくようになり、次第にガラの悪い連中と付き合い始めた。


「4713号!」
 刑務官に呼ばれた。
「最後に言い残すことはあるか?」
 私は首を振った。
 今、わたしは通称「地獄の蓋」の上に立っている。執行官がスイッチを押せば、私は蓋から「死の穴」へと落ちるのだ。
 刑務官が私の首に太いロープを巻きつけた。
「なんでこうなるかわかるか?」刑務官は自らの手で有名な凶悪犯の命を奪うことにひどく興奮していた。
 今度は肯いた。処刑される理由はよく知っている。それだけのことをしでかしたのだ。だが、私はわからなかった。自分のような小心者がどこで人生を間違えたのかを。
「執行!」
 甲高い刑務官の声が響いた。その時、消しゴムだ、と私は思った。次の瞬間、消しゴムが机から落下する映像と自分の体が真っ暗な穴に落ちていく映像が重なった。



86.Re: 「躓き」
名前:エスパニョール    日付:3月7日(月) 16時52分
はじめて投稿します。


87.Re: 「躓き」
名前:名村烈    日付:3月7日(月) 20時55分
期限後の応募ですが……。
全体的に、そつなく纏まっていますが、アイディアの斬新さに乏しい印象を受けました。
入試の消しゴムのシーンが月並みのせいでしょう。
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000031313773&Action_id=121&Sza_id=C0


89.Re: 「躓き」
名前:すぎたとおる    日付:3月10日(木) 23時48分
もう一ひねり。「思い出す」では弱いので、たとえば主人公の死に直接消しゴムが関わってくるようにすると言うのも手ですね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url/index=books-jp&field-author=%E3%81%A8%E3%81%8A%E3%82%8B%2C%20%E3%81%99%E3%81%8E%E3%81%9F/250-9677287-4489807

83.『蛇穴』 視点を変えてみました。 返信  引用 
名前:エニグマエルス    日付:3月5日(土) 19時53分
『蛇穴』
  エニグマエルス

 私は部屋にいた。書斎。そう、ここは書斎だ。『豪華な書斎』を具現化したような部屋だ。
正面に大きな机。壁際には沢山の本棚。床には高そうな絨毯。絨毯は、血に汚れてしまっている。
 血を流しているのは私の目の前で死んでいる男。刺したのは私。私の手には血塗れた包丁。私の手も血だらけ……。

 刺し殺す瞬間までは、頭の中に霧が掛かったみたいで何も考えていなかったけれど、いざやってしまうと怖くなってきた。このままだと、警察に捕まる。その前に逃げる? 何処に?
「おい。元気ねえな」
 突然、誰かの声が聞こえた。振り返ると一人の男が立っていた。有り得ない。今までこの部屋には私しか居なかったはずなのに。
「まあ、落ち込んでるだけか? うん。結構見ものだったぜ。……ぐさっ! やる時ゃやるんだね」
 明らかに不振なこの男。見詰め合っていると、蛇に睨まれているような印象を受ける。
「あ、あなたは誰ですか!」
「さあて? 細かい事は気にすんな」
「それにどこから沸いて来たんですか」
「沸くとかいうなって。あの穴からほいっ、とね」
 男が指差した方を見ると床に四角い穴が開いていた。
「床下収納?」
 私が呟くと、男は肩をすくめてみせた。
「おいおい。こんな豪華な書斎にそんなものあるわけ無いだろ。見ての通り、アレは穴だ」
 私はそこを覗いて見た。深さ一メートル程の穴だ。
「ふたを閉じると隙間なし。外からは絶対に発見不可!」
 私は穴に入ると、ふたを閉じた。中は暗くて狭い。
「密室成功、おめでとう。完全犯罪だな」 

 刑事達が、扉をぶち破って入ってくる。死体を調べ、戸締りを調べ、壁や床や天井を調べ……しかし、私には気がつかない。私は音しか聞こえなかったけれど、足音が真上を通り過ぎた時は身が凍る思いだった。
 刑事達は何時間も部屋を探し回ったあげく、すごすごと引き下がっていった。とにかく、危険は去った。
 私はふたを押し上げ、穴の外に出ようとした。だが、ふたに手が届かない。
「あれ? あれ?」
 私が焦っていると、上からふたが開いて蛇睨みの男が顔を出す。だが……穴の出口は十メートルぐらい上だった。
「言い忘れたけど、その穴少しずつ深くなってくんだよね」
「そんな。そ、そうだ。はしご! じゃなかったらロープ。何でもいいから助けて!」
「悪いけど無理。俺は、あんたが殺した男から頼まれててさ……。んじゃ!」
 ぱたん、と音がして、ふたが閉まった。



84.Re: 『蛇穴』 視点を変えてみました。
名前:すぎたとおる    日付:3月6日(日) 2時12分
不条理劇を狙ったのかな?何にせよ、前のバージョンよりぐっとよくなりました。
「沸く」→「涌く」ですね。細かいですが気をつけましょう。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url/index=books-jp&field-author=%E3%81%A8%E3%81%8A%E3%82%8B%2C%20%E3%81%99%E3%81%8E%E3%81%9F/250-9677287-4489807

77.「着信音」語尾、語句の修正のみ 返信  引用 
名前:    日付:3月4日(金) 17時52分
『着信音』
   虎

 一日中、穴を掘っている老人がおります。 
「年寄りだからってわしをなめるんじゃないぞ! この原田佐之介様はな、お国のために戦火をくぐりもらった勲章数知れずじゃ。やい、聞こえるか!
わしの側にいることはわかっておるんじゃ。声だけで姿をみせぬとは何たる卑怯者!日本男児なら姿を見せて堂々と勝負せい!
同じ言葉ばかり何遍も繰り返しおって。わしをいらつかせようという作戦か。
きさま!何処の国のスパイじゃ!
おっ、またか、また声だけじゃな。姿をみせんか!」
と言うや、老人は手に持った鍬を大上段から振り落とし、すかさず右脇に構えると左上方へ切り上げる。
「やい、姿をみせぬか!そんなことでこのわしを倒せると思っとるのか!」
老人はものすごい形相で前方を睨みつけます。
「おっ、おとなしくなりおったか。怖じ気づきよったか。はん、肝っ玉の小さい野郎じゃ」
老人は少しの間、周りに視線を走らせ、何も異常がないことがわかるとまた土を掘り始めます。
「冥土の土産に教えてやろう。貴様の正体はお見通しよ。孫がくれた異国の本に貴様の姿が描いてあったわい。
わしが何で穴を掘ってるか教えて欲しいか。卑怯な貴様をこの穴に落とすためよ。
穴だらけの貴様にぴったりの最後じゃないか。
まさか、貴様が透明人間だったとはな。
おい、そこにいるんだろ、よく聞けよ! 大日本帝国は透明人間ごときに負けやせんぞ」
 さて、その日の夜、原田家の長男の嫁が夫に愚痴をこぼしました。
「お父さん、脳みそに穴が空いちゃってるんじゃないですか? 1人でどこかに行って行方不明になると困ると思って、携帯電話をもたせたんですけどね。『電話です、電話です』って着信音が鳴るたびに、透明人間が喋ってるって、鍬を振り回して。そいつを穴に埋めるんだって庭中、穴だらけにするんですよ。着メロより日本語の方がわかるだろうと思ったのに。ねえ、お父さんに何とか言ってくださいよ」
野球中継に夢中の夫は妻の方を振り返りもせず
「自分でどうにかしろよ。俺は仕事で疲れてるんだ。『電話です』がだめならもっと親父でもわかりやすいのがあるだろ」 と素っ気ない返事が返ってきました。
 それから数日後、老人はまるで人が変わったように大人しくなってしまいました。心配になった長男が妻に聞きました。
「お前、親父に何か言ったか?」
「別に何も。お父さんの携帯の着信音を変えただけですわ。『まもなくお迎えが参ります』って」
以来、原田家の庭が穴だらけになる心配はなくなりました。



78.Re: 「着信音」語尾、語句の修正のみ
名前:    日付:3月4日(金) 17時54分
この作品を投稿します。
皆様の作品を読み、また批評をいただき、大変よい勉強になりました。
どうもありがとうございました。


79.Re: 「着信音」語尾、語句の修正のみ
名前:すぎたとおる    日付:3月4日(金) 23時3分
今度は「透明人間」をテーマに持ってきたわけですね。こういうアイデアの転用はとてもよいと思います。
ストーリーも、前のものと比べて格段によくなっています。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url/index=books-jp&field-author=%E3%81%A8%E3%81%8A%E3%82%8B%2C%20%E3%81%99%E3%81%8E%E3%81%9F/250-9677287-4489807

75.洞穴 返信  引用 
名前:葵鷹夜    日付:3月4日(金) 9時12分
 洞穴
                       葵鷹夜

「やたらと暗い……湿った空気がまとわりつく」
俺は、薄暗い洞窟の中を彷徨う。
「痛ッ……頭が、ウウ……酷く頭を打った後遺症だろうか?」
 記憶が曖昧で、ここがどこで、何のためにこんな所にいるのか分からなかった。
「取りあえず、ここから出よう。こんな薄汚い場所にいたくない」
 ただそれだけの理由だったが、洞穴の外に向かって歩きだした。ウロウロと歩き回ったおかげで、このあたりの様子は頭に入っている。風が吹き込んでくる場所も見つけた。
 俺は、その場所に向かった突き進む。足の動きが自然と速くなる。いつの間にか走り出していた。
「ウワッ?」
 焦っていたため、地面から突き出していた石に足を取られ転がる。勢いがつきすぎていたのか、なかなか止まらない。それに、闇の中を転がるのは気持ちの良いことではなかった。目を閉じようと、空けていようと、周囲の様子は分からない。そんな中、グルグルと回って転がる。ようやく、転がる勢いが弱くなったと思った途端、体が岩にぶつかった拍子に空を舞う。一瞬の浮遊感の後、俺は水の中に墜ちていた。
「――ゴボッ、ゴボボ……ガハッガハッゴホ」
 水の中に墜ちた衝撃で大量の水を飲んでしまう。混乱した俺は、どちらが上なのか分からぬまま、腕を闇雲の動かした。結果、浮上することはできた……運が良かったのだろう。自分の幸運に感謝した。飲んだ水を吐きだしながら……。
 周囲を見渡せば、ここはどうやら、地下水路のような場所らしい。ほんの少し、光が差し込んできているので、周囲の輪郭が見えるようになった。水の流れはさほど速くないので、そのまま流されることにした。
「――コンクリート?」
 流されながらも周囲の様子に気を配っていたら、自分の思い違いに気づいた。岩だと思っていた物は、崩れ落ちたコンクリートの固まりだった。よくよく考えれば、洞穴にしては地面が平らで歩きやすかったような?
「んッ? 光だ……外か?」
 水路を流され続けていると、対岸に光が差し込んできていた。慌てて対岸めがけて泳ぐ。どうにか着いた対岸に、這い上がってみれば、全身が凍えて動きづらい。水路内の水は、思っていたよりも水温が低かったのだろう。
 荒い息を吐きながら、俺は立ち上がり、出口に向かってフラフラと歩く。すると、足下に見慣れた標識が落ちていた。
「地下鉄御堂筋線……難波? ここが地下鉄だと言うのか?」
 俺は、突然うずき出した頭の傷を押さえ、光の中に駆け込んだ。そこは……がれきと水に埋もれた世界があった。
                         了



76.Re: 洞穴
名前:葵鷹夜    日付:3月4日(金) 9時15分
葵鷹夜です。
推敲しました。しかし、オチが思いつきません。取りあえずは、これが限界です。お手数お掛けしました。


88.Re: 洞穴
名前:名村烈    日付:3月7日(月) 20時58分
やっぱりオチていませんね。
ドッキチ・カメラ・オチにするとか、落とし方は色々あるはずですが。
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000031313773&Action_id=121&Sza_id=C0

72.「欠陥」書き換え。 返信  引用 
名前:    日付:3月3日(木) 21時10分
『着信音』
   虎

 一日中、穴を掘っている老人がおります。 
「年寄りだからってわしをなめるんじゃないぞ! この原田佐之介様はな、お国のために戦火をくぐり、もらった勲章数知れずじゃ。
やい、聞こえるか!
近くにいることはわかっておるんじゃ。声だけで姿をみせぬとは何たる卑怯者!日本男児なら姿を見せて堂々と勝負せい!
同じ言葉ばかり何遍も繰り返しおって。わしをいらつかせようという作戦か。
きさま!何処の国のスパイじゃ!
おっ、またか、また声だけじゃな。姿をみせんか!」
と言うや、老人は手に持った鍬を大上段から振り落とし、すかさず右脇に構えると左上方へ切り上げる。
「やい、姿をみせぬか!そんなことでこのわしを倒せると思っとるのか!」
老人はものすごい形相で前方を睨みつけます。
「おっ、おとなしくなりおったか。怖じ気づきよったな。はん、肝っ玉の小さい野郎じゃ」
老人は少しの間、周りに視線を走らせ、何も異常がないことがわかるとまた土を掘り始めます。
「冥土の土産に教えてやろう。貴様の正体はお見通しよ。孫がくれた異国の本に貴様の姿が描いてあったわい。
わしが何で穴を掘ってるか教えて欲しいか。卑怯な貴様をこの穴に落とすためよ。
穴だらけの貴様にぴったりの最後じゃないか。
まさか、貴様が透明人間だったとはな。
おい、そこにいるんだろ、よく聞けよ! 大日本帝国は透明人間ごときに負けやせんぞ」
 さて、その日の夜、原田家の嫁が夫に愚痴をこぼしました。
「お父さん、脳みそに穴が空いちゃってるんじゃないですか? 1人でどこかに行って行方不明になると困ると思って、携帯電話をもたせたんですけどね。『電話です、電話です』って着信音が鳴るたびに、透明人間が喋ってるって、鍬を振り回して。そいつを穴に埋めるんだって庭中、穴だらけにするんですよ。着メロより日本語の方がわかるだろうと思ったのに。ねえ、お父さんに何とか言ってくださいよ」
野球中継に夢中の夫は妻の方を振り返りもせず
「自分でどうにかしろよ。俺は仕事で疲れてるんだ。『電話です』がだめならもっと親父でもわかりやすいのがあるだろ」 と素っ気ない返事が返ってきました。
 それから数日後、老人はまるで人が変わったように大人しくなってしまいました。心配になった夫が妻に聞きました。
「お前、親父に何か言ったか?」
「別に何も。お父さんの携帯の着信音を変えただけですわ。『まもなくお迎えが参ります』って」
以来、原田家の庭が穴だらけになることはなくなった。



73.Re: 「欠陥」書き換え。
名前:    日付:3月3日(木) 21時12分
しつこくてすいません。ギリギリまで修正します。


74.Re: 「欠陥」書き換え。
名前:名村烈    日付:3月4日(金) 5時3分
ブラック・ユーモアですね。
こっちのほうが断然、面白いです。
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000031426881&Action_id=121&Sza_id=C0

70.疑心暗鬼 返信  引用 
名前:寺山あきの    日付:3月3日(木) 12時24分
  疑心暗鬼            
              寺山あきの
 
 ひさしぶりに妹の国子が顔を見せた。
 コーヒーを淹れて積もる話をしていると、国子がいきなり声を落とす。
「お義兄さん、近ごろ変わったことない。女の人がいるとか……」
「ゴシンパイいただきまして。勇介のような朴念仁に、そんなことあるはずないわ」
「そんな人に限って、いったん火がついたら危ないんじゃないの。用心したほうがいいわよ」
「まさか〜五十男が。だいじょうぶ、だいじょうぶ」
 かざした手を横に、自信ありげに振った。
「それならいいけどさ」
   ×  ×
 夕飯のとき、煮魚をおいしそうにつつく夫の顔をまじまじと見る。妹の言ったことが気になった。相手がこちらに気づいて目を泳がせる。おかしい。ほんとかもしれない。疑い出した。
 夕飯をすませると、勇介はソファーに寝ころがって野球にチャンネルを合わせた。茂美は食器の片づけをはじめる。腹いせに水を激しく出すとドドーッ、水音とともに疑心暗鬼の穴ぐらへまっさかさま。中は真っ暗。穴ぐらはでこぼこ、でこぼこ。向こうから足のない夫お化けと女お化けがウクウク言いながら近寄ってくる。たまらない。穴の奥へ逃げると風のようにクワーッと追って来た。
 茂美は流しに皿をたたきつける。わたしを裏切るなんて許せない。絶対に許せない。はらわたが煮えくりかえった。
   ×   ×
 1年後である。
 茂美は隣町のスーパーでレジ係りをしていた。客の列は混んでいる。てきぱき目の前の品物を左から右へ通していると、
「あなた、これも」
 聞き覚えのある声が追加の品物をもってきて、レジ前のかごに入れた。茂美は顔を上げる。元、夫が子どもを抱いた国子と立っていた。                     了



71.Re: 疑心暗鬼
名前:寺山あきの    日付:3月3日(木) 12時26分
煩くて、申し訳ありません。字句のおかしなところを訂正しました。引用と言うところをつかったらおかしくなったので、入れ直しました。
こんどこそ、お終いです。


ページ: 1 2 3 4 5 

無料アクセス解析

アクセス解析の決定版!無料レンタルで最大100ページ解析!

   投稿KEY
   パスワード

EZBBS.NET produced by InsideWeb