★★渾身の長編現地レポート//どなたか単行本にしてくださいな★★
■■■元祖・じゃぱゆきさんの物語 ■■天使の物語 ■カテリーナ姉さんの物語/カネにも仕事にも厳しい/1
カテリーナは生理だったのか、何かのトラブルだったのか、数日間休んでいた―――。 久々に出勤して来たため、前回の払い戻しの件でキャッシャーと揉めていた。7−8分は揉めてもいたようだ。
経験上こうした料金の払い戻しは、キヤッシャーに分がある。それは女の子たちが確固たる控えを取っているわけではなく、「もうちょっと貰ってもいい筈なのに・・・」といった感覚で物を言っているためだ。
「アコのバックもう少し多いんじゃない?」 とクレームを付けられれば、会計係としてはもう一度計算し直さないわけにはいかない。それで何も問題がなければいいが、まんいち計算が間違っていれば、貰う方としては儲けものだからだ。
キャッシャーは(以前の店長としての私も同様)、それを仕事にしている。そうそう間違いは無いのだ。だが、逆に店側から女の子たちに払い過ぎがあった場合には、彼女たちはそれには耳を塞ぐ。キャッシャーへの払い戻し額の確認は、女の子側の「イチャモン」に近い。一方通行でわがままなクレームなのである。
「店長、アコ一昨日の指名のバック貰ったっけ?」 「店長、アコ昨日のドリンクもう1本多いんじゃない?」 こういったクレームは、意地の悪い疑心暗鬼な女の子たちに多く見られた。 「アコはねぇ、頭がカーキュレーター(計算機)なんだよ。それに売上ノートをバハイに持って帰ってまで計算しているんだよ。アコを信じなさいよ。」 とは言ったものの、私の事を信じられない女の子もいた。それで毎日の支払い後、必ず受け取りのサインをしてもらうようにしたほどだ。 そういった子とはなかなか信頼関係が構築されなかった。そもそも《人を信じない》というところからスタートしているフィリピン人と、《人を信じる》と言ったところに立脚している日本のビジネスとの温度差が、そういった煩雑な仕事を増やしたのだろう。
つづく
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