藤本敦士内野手(32)が16日、今季取得した国内FA権行使の手続きをとった。甲子園の球団事務所で会見した藤本は、悩み抜いた末に、9年間のタテジマ人生に区切りをつける決断を下したことを表明した。あくまでFA残留も選択肢に入れるが、今後は野球人・藤本敦士を最も必要とする球団を探す。ヤクルトが獲得に乗り出すのは確実で、19日にも交渉に入る。
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悩みに悩み、揺れ動いた末にたどり着いた結論だ。「もう一度、チャレンジしたい」。たとえ、慣れ親しんだタテジマを脱ぐことになっても、ゼロからの出発がしたい。虎への愛着、未練を断ち切り、藤本がFA権行使を表明した。
「本当にきょうまで悩み抜きましたが、今は何の迷いもなく、すっきりした気分です」
球団事務所で権利行使の書類を提出し、新たな挑戦が始まった。
虎からは必要戦力として残留を求められた。これまでチームへの思い、応援してくれたファンへの恩義もあり、迷い続けた。
「家族全員にも相談しました。人生最大の分岐点と考えていると言ったら、どこでもついていくと。それで踏ん切りがつきましたね」
今後は他球団との交渉解禁となる19日以降、オファーを待つ。あくまでFA残留も“移籍先”とし、他球団の話をすべて聞いた最後に、もう一度、阪神と連絡をとる。
最も重視するのは、金銭的条件でも、球団の立地場所でもない。「最も自分を必要としてくれるチームです。出場機会も自分で奪うものですし。子供も小さいし、家も借家なんで、必要としてくれるならどこでもです」と藤本は断言した。
「権利行使した以上、今はタイガースの名前のない、藤本敦士という一野球人として、野球に励んでいきます」
「人生最大の博打(ばくち)」と銘打ったチャレンジが幕を開けた。
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