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映画の部屋

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3384.「しゃぼん玉」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/3/22(水) 19:50
直木賞作家・乃南アサの同名ベストセラーを、林遣都とベテラン女優・市原悦子の共演で映画化。

犯罪を犯した青年が逃亡先の山深い村で、大怪我をした老婆スマを助け、一人暮らしの彼女の家に世話になることになります。
彼は親に見捨てられて人生を諦め、女性や老人ばかりを狙った通り魔や強盗傷害を繰り返すようになった青年でした。
彼は金を盗んで逃げるつもりでしたが、スマや村人たちの温かさに触れるうちに、失いかけていた人間性を取り戻していき、働くことも知ります。
そんな中、ある事件をきっかけに10年ぶりに村に帰ってきた若い女性と知り合った彼は自分が犯してきた罪の重さを自覚するようになり、人生をやり直すことを決意します。

乃南アサは好きな作家で、この作品も読んでいたのですが、出演者もよく、平家落人伝説で名高い宮崎県椎葉村の景色も素晴らしく、心がほっこり温まる良い映画でした。
老婆の家に居る柴犬が、ストーリーにからんではきませんが、我が家の愛犬ラリッサによく似ていて、いっそう好きな映画になりました。

市原悦子さん、さすがです、闘病中とのことですが、早く回復されますように。まだ大いに活躍してほしい女優さんです。

3383.「わたしは、ダニエル・ブレイク」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/3/22(水) 15:25
ケン・ローチ監督の最新作で、第69回カンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)に輝いた、イギリス・フランス・ベルギー合作映画です。
イギリス北東部ニューカッスルで、長年、大工として働いてきた59歳のダニエル・ブレイクは妻を亡くし、一人暮らしでした。
心臓病を患い、医者から仕事を止められ、国からの援助を受けていましたが、ある日、役所の窓口で「就労可能、手当中止」と言われてしまいます。

人を傷つけるたくさんの質問を浴びせられ、パソコンが使えないと手続きもできない仕組みなのでした。
同じく役所で給付金を断られていたシングルマザーのケイティと二人の子どもの家族を助けたことから、ダニエルはケイティの家族と絆を深めていきます。

しかし、そんなダニエルとケイティたちは、厳しい現実によって追い詰められていきます。理不尽で複雑な制度は弱者を振り回し、とても冷たいです。
ケン・ローチ監督が引退宣言を撤回して、この映画を作ったのは、イギリスの福祉制度があまりに冷淡で、弱者を苦しめていることに怒り、声を上げずにはいられなかったからです。

貧困という現実に直面しながらも助け合って生きる人びとの姿が描かれ、良い映画でしたが、貧富の差が拡大し、真面目に働いてきた者が報われない社会に悲しさと怒りがいっぱいになりました。

もちろん日本だって他人事ではないけれど、イギリスでは医療費が無料など、日本に比べて、イギリスの福祉は手厚いと思っていましたが、予想以上に厳しい現実に驚かされました。

3382.「0円キッチン」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/3/12(日) 10:48
世界で生産される食料の3分の1が廃棄されている現実を受け、キッチン付き廃油カーで廃棄食材料理を作って、自分はもちろん、人々にも食べさせながらヨーロッパ 5カ国をめぐる旅を追ったオーストリアのドキュメンタリー映画です。

食べられることなく廃棄される食料は世界で年間約13億トン、ヨーロッパだけでも8900万トンにものぼるそうです。
ジャーナリストで「食材救出人」のダービドは、植物油の廃油で走行できるように改造した車に、ゴミ箱で作ったキッチンカーを取り付けます。しばらくは廃棄食材料理以外は食べないダービドは、ウィンナーシュニッツェル(巨大なウィーン風カツレツ、個人的にとっても懐かしい!)を食べて、店で廃油をもらい、旅をスタートさせます。

スーパーのゴミ箱から廃棄された、充分食べられる食材を救出、町に自生し、放置されている果物を採取、一般家庭の冷蔵庫から廃棄する物で料理、船の上では、海に捨てられる規格外の小さい魚で料理、欧州議会食堂では残り物を使って料理します。
昆虫食には驚きましたが、未来の大人たちによる試食体験では、なかなか好評でした。国際連合食糧農業機関(FAO)は、タンパク源として世界的な人口増加による食糧難対策の一端を担う食文化として評価しているそうです。

明るく食糧危機問題を考える、全く堅苦しくない、美味しく楽しいエンタメ・ロードムービーでした。オーストリア、ドイツ、ベルギー、オランダ、フランス、景色も楽しめました。
他人事でなく、我が家のキッチンのことも考えなくては。

3381.「彼らが本気で編むときは、」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/3/3(金) 22:58
「かもめ食堂」の荻上直子の5年ぶりの監督作品で、ベルリン映画祭で、LGBT映画を対象としたテディ賞を受賞したヒューマン・ドラマです。
小学5年生のトモは母親と二人暮らでしたが、ある日、母親がが男を追って家を出てしまい、叔父のマキオの家で暮らすことになりました。
それは今回が初めてではありませんでしたが、今回、迎え入れてくれたのは、マキオの恋人で一緒に暮らすトランスジェンダーのリンコでした。介護士として働きながら、おいしい手料理を作ってくれ、優しく接してくれるリンコ。
認知症の母を老人ホームに預けているマキオは、リンコの心の優しさに一目ぼれし、後からリンコの事情を知っても、丸ごと受け止めたのです。トモは母親との暮らしで味わうことができなかった家庭のぬくもりや愛情を感じていきます。疑似家族の、なんと幸せそうなこと!見ていて、頬が緩むのを感じます。

でも、家の外では、嫌なことも多々あって・・・。
リンコは、トモに、悔しい思いをするたびに編み物をして心を落ち着かせていると言い、トモは編み物を教えてもらいます。

戸惑いながらも、セクシャル・マイノリティの存在を理解し、成長していくトモ。
少年時代からリンコの最大の理解者だった母の愛が素晴らしいです。
反対に、自分の定規でしか相手を見ず、他人を傷つけ、息子の命も危うくしたトモの友だちの母の、なんと愚かしいこと。
いろいろ考えさせてくれ、温かい気持ちにさせてくれる良い映画でした。

トランスジェンダー役を演じた生田斗真、難役だっただろうに、自然にリンコになりきっていて、見事です。
トモ役の柿原りん、マキオ役の桐谷健太、リンコの母役、田中美佐子、昨年11月に亡くなり、マキオの母親に、今作が遺作になったりりィなど、他の配役も皆よかったです。

3380.「ラ・ラ・ランド」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/2/27(月) 18:25
公開初日一回目の上映で見たので、授賞式前に書きたかったのだけど・・。
毎年恒例、WOWOWの生中継で、6時間テレビに噛り付きでした。
分断は恐怖を高める、多様性と自由が大事という、今の時代にぴったりのメッセージ性の強い、感動的で素晴らしい授賞式でした。
14部門ノミネートで、6部門受賞した「ラ・ラ・ランド」の受賞が多かったとはいえ、集中し過ぎず、程よく受賞作がバラけたのもよかったです。
見られるのはこれからの作品が多いけれど、良い作品が多そうで、受賞作「ムーンライト」(受賞の瞬間のハプニングにはビックリ!)など、早く見たいです。

32歳のデイミアン・チャゼル監督が、ライアン・ゴズリング&エマ・ストーン主演で描いたミュージカル映画で、アメリカ映画。
現代のロサンゼルスを舞台に、売れないジャズピアニストのセブと女優の卵のミア、夢に向かう二人の恋を、ゴージャスでロマンチックな歌とダンスで描いています。

全てがオリジナルだけれど、映画愛、特に往年の名作ミュージカル映画へのオマージュが感じられ、クラシカルな雰囲気もたっぷり。
夕暮れの丘のシーン、天文台のプラネタリウムのシーンが印象的でリアルな描写とファンタジーのバランスがよく、色彩が美しく、音楽も最高。

生活のためにバンドに加わるセブと、才能の限界を感じるミア。
夢を追うことと妥協、かなった夢とかなわなかった夢、逃した幸福とつかんだ幸福。
舞台は華やかな世界だけれど、誰の人生にもある分岐点を切なく、ほろ苦く描いています。

主演の二人が適役で魅力いっぱい、ジャズピアノを短期間に習得し、全編吹き替え無しで見事に弾いたゴズリングには感嘆。

3379.「ママ、ごはんまだ?」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/2/20(月) 19:16
日本・台湾合作映画です。
歌手・一青窈の姉である一青妙のエッセイをベースに、台湾人の父と日本人の母の間に生まれた妙と、妹で歌手の窈の姉妹が、母が残したレシピを通じて、家族の絆を再確認するヒューマンドラマです。

家族4人で暮らした東京の家を取り壊す時に、金庫に入っていたのは古い写真と母の台湾料理のレシピ帳でした。レシピ帳を手にした妙は、どんなにつらい時でも料理で家族や周囲の人たちを幸せな気持ちにしてくれた母の姿を思い起こします。

長い年月を経た後に知ることができた、母の人生を彩った小さなエピソードも微笑ましく、そんな母を河合美智子が好演。
妙役を木南晴夏、窈役を藤本泉、主題歌を一青窈が歌っています。

家族の歴史だけでなく、台湾と日本の歴史的背景も描かれています。
台南でも撮影されたそうで、特に大根もちや中華ちまきなど台湾料理が美味しそうで、以前、台湾出身の人に造ってもらったことがあるのですが、また食べたくなりました。
豚足は、いくらコラーゲンたっぷりでも、ちょっと遠慮しておきます。

3378.「王様のためのホログラム」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/2/19(日) 17:26
トム・ハンクス主演のアメリカ映画です。
エリート人生から転落し、車も家も妻も失った主人公アランは、再就職したIT企業で、サウジアラビアの国王に最先端の映像装置「3Dホログラム」をプレゼンンする業務を言い渡されます。

サウジアラビアに渡り、到着したオフィスは砂漠に立てられたテントで、Wi-Fiもつながらないし、プレゼン相手の国王にはいつ会えるのかもわかりません。
アランは今までの常識や既成概念が全く通用しなくて、イスラム文化とのカルチャー・ギャップに、身も心もヘトヘトになってしまいます。
アルコールで憂さを晴らしたくても、厳禁・・・でも、人々は実は隠れて飲んだりしているのですが。
異文化や相互理解、もう若くなくても人生の再出発ができるというようなテーマをコメディ・タッチで描いています。

かなり一般の評価が低いようですが、同じトム・ティクバ監督の「クラウド アトラス」と違って、わかりにくい映画ではなく、私は楽しめました。
確かに、ホログラムはちょっと出てきただけですが、異文化の嵐を疑似体験ができ、珍しい風景も見られ、音楽も楽しかったです。

サウジアラビアは、同じイスラム圏でも、私が行ったウズベキスタンやトルコよりはるかに戒律の厳しい国で、まさに異文化そのものの国ですが、一人一人の人間に大きな差異は無いのです。

つい先日、サウジアラビア初の女性監督による2012年の映画「少女は自転車に乗って」を再度見て、女性学の先生の講演を聞いたことも、私にとってはタイムリーでした。
サウジアラビアはジェンダー・ギャップ指数が144ケ国中、141位で、女性参政権が2015年に認められたばかりで、女性が車の運転をしてはいけない唯一の国です。だから、女性医師も自分で運転していなかったのだと納得でした。
でも、まるで違う状況の日本のジェンダー指数は、なんと111位なのです。そして日本の国会議員の女性比率は、なんとサウジアラビアの半分以下!日本も、外国から見たら、「?」、「!」がある国なのでしょう。

ウズベキスタンに行ってから好きになったラクダがいっぱい見られたのも個人的に嬉しかったです。カー・アクセサリーのラクダも可愛かったです。

3377.「たかが世界の終わり」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/2/16(木) 20:51
カンヌ国際映画祭グランプリを受賞したカナダ・フランス合作映画です。

「若き美しき天才」と称され、映画界で大注目を集め続ける27歳のグザビエ・ドランが、若くして亡くなった劇作家ジャン=リュック・ラガルスの舞台劇「まさに世界の終わり」を原作に撮った人間ドラマです。

近づく死を母兄妹に告げるため、34歳の作家ルイが12年ぶりに帰郷します。
毒舌家の兄は最初から最後まで不愉快なことばかり口走り、変な人すぎで、特にルイを助手席に乗せて運転している場面は耐え難いほどでした。
兄ほどではないけれど、母と妹も騒がしく、考えられない言い争いの連続で見ていてイライラ。

ルイと初対面の兄嫁は思いやりがある穏やかな人で、あんな兄と夫婦でいるのが不思議なほど。

ルイを愛しているが理解できないという母は、ルイの新しい住所すら教えてもらえない…悲し過ぎます。
ルイのセリフはとても少なく、孤独を深めていく過程を静かに描いています。

ドランの作品はほとんど見ていますが、マリオン・コティヤール、レア・セドゥー、ヴァンサン・カッセル、ギャスパー・ウリエル、ナタリー・バイなど、かつてない豪華なキャストですが、この作品は好きにはなれませんでした。

3376.「スノーデン」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/2/4(土) 21:37
オリバー・ストーン監督が、アメリカ政府による個人情報監視の実態を暴いた元CIA職員エドワード・スノーデンの実話をジョセフ・ゴードン=レビット主演映画化したアメリカ・ドイツ・フランス合作映画です。

2013年6月、イギリスのガーディアン誌が報じたスクープにより、アメリカ政府による国際的監視プログラムの存在が発覚します。
その情報を提供し、内部告発を行ったのは、アメリカ国家安全保障局NSAの職員である29歳の青年エドワード・スノーデンでした。
国のために働きたいと願う平凡な若者だったスノーデンが、なぜ輝かしいキャリアと幸せな人生を捨てて、危険な告発を決意したのか、監視プログラムの実態と共に、彼の内面を描いています。

スノーデンは、テロリストのみならず全世界の企業や個人情報が監視され、それに世界的に有名なIT企業が協力をしているている事実に彼が危機感を募らせていきます。恋人としてスノーデンを支え続けたリンゼイ・ミルズとの関係も描かれ、人間性が保てたのには彼女の存在が大きかったとわかります。

ロシアに亡命したスノーデンがネット中継で公の場に姿を現すラスト・シーンは感動的です。
勇気ある行動を取った彼が現在も将来も幸せであることを願いたいです。
2009年、スノーデンはNSAと連携するコンピュータ会社デルの社員として来日、米軍横田基地のNSA施設で働いていましたが、高圧送電網、ダム、病院のコンピュータに不正プログラムを仕掛けたと衝撃の事実が語られます。

インタビューで、監督は「日本は米国の真実を知り、米依存脱却を」と語ります。そうなってほしいものですが、今の政権ではとうてい無理無理。
主要メディアへの不信感から、監督はトランプ大統領に期待する部分があるようですが、その点は甘い気がします。

3374.「未来を花束にして」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/2/3(金) 20:37
実話をもとに、1910年代のイギリスで女性参政権を求めて声を上げた女性たちの姿を描iいたイギリス映画です。

ロンドンの洗濯工場で働く24歳のモードは、同僚の夫と幼い息子の三人で暮らしていました。
ある日、女性参政権運動活動家である友人に代わって公聴会で証言することになり、「今とは異なる生き方があるのでは?」という疑問を持つようになります。
それをきっかけに、モードは女性社会政治同盟のリーダーであるエメリン・パンクハーストの演説を聞き、デモにも参加するようになります。

50年に及ぶ平和的な女性参政権を求める活動は黙殺され続け、女性参政権運動活動家たちは過激な行動に出ますが、やがて女性たちの願いは社会を変えていきました。

わずか100年前、イギリスでさえ、女性に参政権も親権も無かったことに驚きます。そして命がけで戦った女性たちがいたからこそ、今の私たちがいることを実感させられます。
自由と民主主義が危機に瀕し、現代に生きていてよかったと思える時代でなくなってしまいつつある今こそ、改めて考えてみたい映画です。

モードは労働者階級の女性たちについての詳細な調査から生み出された架空の人物で、キャリー・マリガンが演じています。
実在の人物エメリン・パンクハースト役のメリル・ストリープ、他にベン・ウィショー、ヘレナ・ボナム=カーターなどが出演。



3375.Re: 「未来を花束にして」
名前:ネル    日付:2017/2/3(金) 20:40
女性参政権の歴史

1893  ニュージーランド(被選挙権は1919年から)
1902  オーストラリア(イギリスから独立して2年目)
1906  フィンランド(初めて女性に被選挙権が認められる)
1913  ノルウェー
1915  デンマーク、アイスランド
1918  ソビエト連邦、オーストリア、イギリス(男子にのみ普通選挙権、女子には制限選挙権。完全平等はそれぞれ20、19、28年)
1919  ドイツ、オランダ、ポーランド、スウェーデン、チェコスロバキア
1920  アメリカ合衆国(州によっては国政選挙を含めてそれ以前より)、カナダ(完全実施)
1927  ウルグアイ
1928  イギリス(男女平等の普通選挙権)

1946 日本

2015 サウジアラビア

3372.「沈黙 サイレンス」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/1/31(火) 20:28
マーティン・スコセッシ監督が遠藤周作の小説「沈黙」と出会ってから28年、念願の映画化を実現させたアメリカ映画です。

舞台はキリスト教が禁じられた江戸時代初期の長崎。
日本で棄教したとされる師の真相を確かめるため、ポルトガル人の若き宣教師のロドリゴとガルペは、旅の途上のマカオで出会ったキチジローという日本人を案内役に、長崎へたどり着きます。

宣教師は、厳しい弾圧を受ける日本人信徒の姿を目撃、なぜ神は苦悩する人間の前に姿を現さず、沈黙を貫くのか苦悩し、自らの信仰心と向き合っていきます。
処刑のシーンなど、描写がリアルで、辛いところもありましたが、全く信仰を持たない私ですが、棄教して信者たちの命を救うロドリゴに共感できました。

重い内容のうえに、二時間四十二分という、かなり長い映画なので、覚悟をして見ましたが、見ごたえがある映画で、あまり長さを感じませんでした。
台湾で全編をロケしたそうですが、違和感が無く、日本文学の見事な映画化でした。違和感と言えば、英語が話せる日本人が多かったことくらいでした。

キャスティングもよかったです。ロドリゴ役を「アメイジングスパイダーマン」のアンドリュー・ガーフィールド。魅力的です。
彼の師にリーアム・ニーソン。
キチジロー役の窪塚洋介をはじめ、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシといった日本人キャストが出演。加瀬亮だけは、もったいない使われ方だった気がします。

これほど他者に不寛容な時代は、過去のものだと以前は思えたのに、今また・・・。

3373.「母の残像」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/1/31(火) 12:57
ノルウェー・フランス・デンマーク・アメリカ合作映画です。
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」などのデンマークのラース・フォン・トリアー監督を叔父に持つ、ノルウェーの新鋭ヨアキム・トリアー監督の長編第3作で、初の英語圏での作品です。

戦場カメラマンとして世界中を飛び回り、留守がちだった母親イザベルが、ある日突然、交通事故で旅立ってしまぅてから3年。
残された夫と二人の息子の日常が描かれ、イザベルの回顧展の準備のため、長男が父と弟が暮らす実家に戻ってきます。

事故か、自殺か、不可解な部分が多いイザベルの死でしたが、久しぶりに顔を合わせた父と息子たちが、それぞれの思いを語り、イザベルの知られざる一面を戸惑いながらも
共有していきます。三人はイザベルの死を受け入れ、家族としての絆を取り戻していくかに見えましたが……。

お通夜や法事などの時、亡くなった人の知られざる一面を知ることはよくあります。
また、家族でも、一人一人の思いや距離感、疎外感はそれぞれであり、家族の死に対しても温度差は当然あり、普遍性がある映画でした。

心ひかれる邦題ですし、ジェシー・アイゼンバーグ、ガブリエル・バーン、イザベル・ユペール、デビン・ドルイドなど、キャスティングもよかったです。

弟が思いを寄せる同級生の女子の行動と弟の反応にはびっくり!今の若い子ってそうなの?!
あの場面、状況は全く違うけれど、母親役イザベル・ユペールの「ピアニスト」を思い起こしました。

3371.「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/1/24(火) 19:43
戦地から遠く離れた会議室でドローンが映し出す映像を見ながら、自爆テロ防止のために攻撃を実行する人々の葛藤を描き、現代の戦争の闇を浮き彫りにした軍事サスペンスのイギリス映画です。

イギリス軍の諜報機関で働くキャサリン・パウエル大佐は国防相の中将と協力し、ナイロビでドローンを飛ばせ、ロンドンから英米合同軍事作戦を指揮していました。
テロリストたちの捕獲作戦を進めていましたが、ドローンの映像から、今にも自爆テロが実行されることを知ります。

多数の犠牲者が出ないようにするため、アメリカ国内の米軍基地にいるドローン・パイロットに攻撃命令を下しますが、殺傷圏内にパンを売る少女がいることが判明。
最初から最後まで続く緊張が続く映画でした。

ドローンの威力、そして現代の戦争は、遠く離れた会議室で決定されて行われている事実をまざまざと見せられました。
映画では、命令を下す政治家や軍人、実際に作戦を行うパイロットなどが、人の痛みを知る人たちだったのが救いでしたが、そうではない場合はいっそう怖いことです。
銃を持った男だらけの町で暮らさなくてはならない人々の不幸・・。こんな地域が減ることを願いたいです。

ヘレン・ミレンが正義感に燃える指揮官キャサリン役、2016年1月に他界したアラン・リックマンが中将役を演じていました
「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」が遺作となったそうなので、今作は一つ前の作品のようですが、「アラン・リックマンを偲んで」と、エンドロールに書かれていました。

3370.「幸せなひとりぼっち」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/1/16(月) 18:51
世界30か国でベストセラーとなったフレドリック・バックマンの同名小説の映画化で、スウェーデン国内歴代3位の大ヒット、5人に1人が見た映画です。
主人公は、文句の多い偏屈なジイさん、オーヴェ。
家に帰れば、亡き妻の思い出に浸り、悲しみに暮れる孤独な毎日でしたが、仕事もクビになり、首をつって死のうとします。
その時、外でやかましい音がして、それどころではなくなります。新しい隣人一家が引っ越してきたのです。
何かと問題を持ち込んでくる一家をののしり、うんざりするオーヴェでしたが、一家の妻であるイランからの移民女性は動じません。

絶対関わりになりたくない人にしか思えないオーヴェでしたが、次第に心を開き、変わっていくオーヴェ、彼の過去が少しずつ明らかになっていきます。
子ども時代、愛する妻との出会い、そして・・。
コメディでありながら、生と死、そして愛を描く人間ドラマで、心に響く映画でした。

主演のロルフ・ラッスゴードはスウェーデンのアカデミー賞と言われる正の主演男優賞、観客賞をダブル受賞、とてもよかったけれど、59歳っていう設定には無理があると感じました。
15歳は上のおじいさんと思いましたが、撮影時、59歳だそうでびっくり。「わざと実際の59歳よりも多少老けるようなメイクを施しました。と監督は言っています。

フワフワの猫ちゃん、可愛くて存在感がありました。

3369.「アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/1/11(水) 19:48
ドイツ映画です。 
数百万人のユダヤ人を強制収容所送りにし、第2次世界大戦後、海外へと逃亡したナチスの戦犯アドルフ・アイヒマンは、60年に潜伏先のアルゼンチンでモサド(イスラエルの諜報機関)によって身柄を拘束され、イスラエルの法廷でその責任を問われ、絞首刑になりました。

彼の逮捕に多大な貢献をしたユダヤ系ドイツ人の検事長、フリッツ・バウアーにスポットを当て、バウアーがいかにしてアイヒマンを発見し、追い詰めていったのかを描いています。

1950年代末期の西ドイツ・フランクフルト。
ナチスによる戦争犯罪の告発に執念を燃やす検事長バウアーは、アイヒマンのアルゼンチンでの潜伏場所を密告する手紙を受け取ります。

確証を得なければならないが、公式ルートは使えないし、イスラエルに情報を流すと国家反逆罪になるのです。
さらに元ナチス党員は国家の要職に紛れ込み、彼らは検事局内にも何人もいて、バウアーの捜査の妨害をするのでした。

戦争の記憶を風化しようとする動きがあった戦後間もないドイツにおいて、祖国の未来のために正義と信念を貫き、ナチスの戦争犯罪の追求に人生を捧げたバウアーがいかにして消息不明だったアイヒマンの所在を突き止め、追い詰めていったかをサスペンスフルに描かれています。

バウアーが信頼する若手検事、カール・アンガーマンは架空の人物です。同性愛というスキャンダルで脅迫されますが、人間の弱さと強さを体現する人物として描かれています。

63年から65年の「アウシュビッツ裁判」の模様は、「顔のないヒトラーたち」で描かれ、当時のドイツのこと、勇気ある人々を知ることができた素晴らしい映画でしたが、「アイヒマンを追え!」は、この映画の前章と言えます。

少し難しいので、万人向きとは言えませんが、骨太の良作でした。

3368.2016年  特に記憶しておきたい映画たち 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/1/1(日) 17:17
 2016年  特に記憶しておきたい映画たち
   
☆ 外国映画
ブリッジ・オブ・スパイ(米)
最愛の子(中国・香港)
ルーム(アイルランド・カナダ)
マイケル・ムーアの世界侵略のススメ(米)
孤独のススメ(オランダ)
帰ってきたヒトラー(ドイツ)
裸足の季節(フランス・トルコ・ドイツ)
トランボ  ハリウッドに最も嫌われた男(米)
あなた、その川を渡らないで(韓国)
ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気(米)
弁護人(韓国)
ヒトラーの忘れもの(デンマーク・ドイツ)


☆ 邦画
殿、利息でござる 
シネマ歌舞伎 歌舞伎NEXT 阿弖流為(アテルイ)
ルドルフとイッパイアッテナ
怒り
淵に立つ
永い言い訳
この世界の片隅に

新しい年になりました。
今年も、良い映画にたくさん出会えますように!

3366.君の名は 返信  引用 
名前:愛ママ    日付:2016/12/28(水) 16:15
「君の名は」を今頃見てきました。
孫に付き合って今も上映しているので、行く気になり見てきました。
夏からの上映なのに、結構入ってましたよ。

現代と3年前、男の子と女の子いろいろ場面が入れ替わるので、10歳の孫は付いて行けず彼女の感想は「あまり面白くなかったよ」というものでした。
そういう私も孫にうまく説明出来ず、これはなかなかでした。

ネルさん 今年も楽しい映画の紹介ありがとうございました。
来年も このお部屋に遊びに来るつもりですので、どうぞよろしくお願いいたします。



3367.Re: 君の名は
名前:ネル    日付:2016/12/31(土) 21:4
愛ママさん、
社会現象になった映画でしたが、10歳のお孫さんにはちょっと・・・でしたね。説明も難しいですよね。
私たち世代には、イマイチという人が多かったです。

愛ママさん、来年もよろしくお願いします。
良いお年を!

3365.「ヒトラーの忘れもの」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2016/12/22(木) 17:36
2016年度米アカデミー賞・外国語映画賞のデンマーク代表に選出されたデンマーク・ドイツ合作映画です。
第二次世界大戦終戦直後の1945年5月、ナチス・ドイツによる5年間の占領から解放されたデンマークを舞台に、地雷撤去を強制されたドイツ軍の少年兵たちの過酷な運命を、史実を基に描いています。

連合軍の上陸を防ぐため、ナチスがデンマークの海岸沿いに埋めた約200万個の地雷を撤去するため、捕虜の元ナチス・ドイツの兵士たちが海岸に連れて来られ ますが、その多くが地雷に素人の15歳から18歳の少年兵でした。

食事もほとんど与えられないまま、命がけの作業をさせられる少年たちは、地雷を撤去したら、家族の待つ国に帰れるという希望だけを心の支えにしていました。。
彼らを指揮するデンマーク人軍曹はナチスに激しい憎しみを抱き、虐待と暴言を繰り返していましたが、目の前で少年たちが爆死するさまを見て、少年兵に戦争の罪 を償わせることに疑問を感じるようになっていきます。
軍曹と少年たちの間に擬似親子のようなものが感じられ、共に休日の時間を過ごしていた時、また悲劇が・・。
人間の良心は憎しみに勝てるのか?

デンマーク国内でもほとんど知られておらず、半ば歴史の闇に葬り去られようとしていた残酷な史実をマルティン・サンフィリート監督は「皆が知るべき物語だと思 った」と、白日のもとにさらした映画で、調査と並行し3年半を費やして脚本を書き上げたそうです。
とても重いテーマであり、辛い映画ですが、意義のある良い映画でした。地雷撤去の緊張感も半端でなく、ラストに少したけほっとしました。

エンドロールで、膨大な犠牲者の数を知ります。
少年が多かったのは、大戦末期に追い詰められたドイツが徴兵の年齢を10代半ばまで引き下げていたからでした。
少年たちはほぼ全員が、演技未経験だったそうで、軍曹役と共に素晴らしい演技です。
ロケは、実際に70年前に少年たちが地雷撤去をし、多くの命を落としていった海岸で行われたそうです。

原題は「LAND OF MINE」で、去年の東京国際映画祭で上映された時のタイトルは「地雷と少年兵」、邦題より合っている気がします。


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