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映画の部屋

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3370.「幸せなひとりぼっち」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/1/16(月) 18:51
世界30か国でベストセラーとなったフレドリック・バックマンの同名小説の映画化で、スウェーデン国内歴代3位の大ヒット、5人に1人が見た映画です。
主人公は、文句の多い偏屈なジイさん、オーヴェ。
家に帰れば、亡き妻の思い出に浸り、悲しみに暮れる孤独な毎日でしたが、仕事もクビになり、首をつって死のうとします。
その時、外でやかましい音がして、それどころではなくなります。新しい隣人一家が引っ越してきたのです。
何かと問題を持ち込んでくる一家をののしり、うんざりするオーヴェでしたが、一家の妻であるイランからの移民女性は動じません。

絶対関わりになりたくない人にしか思えないオーヴェでしたが、次第に心を開き、変わっていくオーヴェ、彼の過去が少しずつ明らかになっていきます。
子ども時代、愛する妻との出会い、そして・・。
コメディでありながら、生と死、そして愛を描く人間ドラマで、心に響く映画でした。

主演のロルフ・ラッスゴードはスウェーデンのアカデミー賞と言われる正の主演男優賞、観客賞をダブル受賞、とてもよかったけれど、59歳っていう設定には無理があると感じました。
15歳は上のおじいさんと思いましたが、撮影時、59歳だそうでびっくり。「わざと実際の59歳よりも多少老けるようなメイクを施しました。と監督は言っています。

フワフワの猫ちゃん、可愛くて存在感がありました。

3369.「アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/1/11(水) 19:48
ドイツ映画です。 
数百万人のユダヤ人を強制収容所送りにし、第2次世界大戦後、海外へと逃亡したナチスの戦犯アドルフ・アイヒマンは、60年に潜伏先のアルゼンチンでモサド(イスラエルの諜報機関)によって身柄を拘束され、イスラエルの法廷でその責任を問われ、絞首刑になりました。

彼の逮捕に多大な貢献をしたユダヤ系ドイツ人の検事長、フリッツ・バウアーにスポットを当て、バウアーがいかにしてアイヒマンを発見し、追い詰めていったのかを描いています。

1950年代末期の西ドイツ・フランクフルト。
ナチスによる戦争犯罪の告発に執念を燃やす検事長バウアーは、アイヒマンのアルゼンチンでの潜伏場所を密告する手紙を受け取ります。

確証を得なければならないが、公式ルートは使えないし、イスラエルに情報を流すと国家反逆罪になるのです。
さらに元ナチス党員は国家の要職に紛れ込み、彼らは検事局内にも何人もいて、バウアーの捜査の妨害をするのでした。

戦争の記憶を風化しようとする動きがあった戦後間もないドイツにおいて、祖国の未来のために正義と信念を貫き、ナチスの戦争犯罪の追求に人生を捧げたバウアーがいかにして消息不明だったアイヒマンの所在を突き止め、追い詰めていったかをサスペンスフルに描かれています。

バウアーが信頼する若手検事、カール・アンガーマンは架空の人物です。同性愛というスキャンダルで脅迫されますが、人間の弱さと強さを体現する人物として描かれています。

63年から65年の「アウシュビッツ裁判」の模様は、「顔のないヒトラーたち」で描かれ、当時のドイツのこと、勇気ある人々を知ることができた素晴らしい映画でしたが、「アイヒマンを追え!」は、この映画の前章と言えます。

少し難しいので、万人向きとは言えませんが、骨太の良作でした。

3368.2016年  特に記憶しておきたい映画たち 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/1/1(日) 17:17
 2016年  特に記憶しておきたい映画たち
   
☆ 外国映画
ブリッジ・オブ・スパイ(米)
最愛の子(中国・香港)
ルーム(アイルランド・カナダ)
マイケル・ムーアの世界侵略のススメ(米)
孤独のススメ(オランダ)
帰ってきたヒトラー(ドイツ)
裸足の季節(フランス・トルコ・ドイツ)
トランボ  ハリウッドに最も嫌われた男(米)
あなた、その川を渡らないで(韓国)
ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気(米)
弁護人(韓国)
ヒトラーの忘れもの(デンマーク・ドイツ)


☆ 邦画
殿、利息でござる 
シネマ歌舞伎 歌舞伎NEXT 阿弖流為(アテルイ)
ルドルフとイッパイアッテナ
怒り
淵に立つ
永い言い訳
この世界の片隅に

新しい年になりました。
今年も、良い映画にたくさん出会えますように!

3366.君の名は 返信  引用 
名前:愛ママ    日付:2016/12/28(水) 16:15
「君の名は」を今頃見てきました。
孫に付き合って今も上映しているので、行く気になり見てきました。
夏からの上映なのに、結構入ってましたよ。

現代と3年前、男の子と女の子いろいろ場面が入れ替わるので、10歳の孫は付いて行けず彼女の感想は「あまり面白くなかったよ」というものでした。
そういう私も孫にうまく説明出来ず、これはなかなかでした。

ネルさん 今年も楽しい映画の紹介ありがとうございました。
来年も このお部屋に遊びに来るつもりですので、どうぞよろしくお願いいたします。



3367.Re: 君の名は
名前:ネル    日付:2016/12/31(土) 21:4
愛ママさん、
社会現象になった映画でしたが、10歳のお孫さんにはちょっと・・・でしたね。説明も難しいですよね。
私たち世代には、イマイチという人が多かったです。

愛ママさん、来年もよろしくお願いします。
良いお年を!

3365.「ヒトラーの忘れもの」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2016/12/22(木) 17:36
2016年度米アカデミー賞・外国語映画賞のデンマーク代表に選出されたデンマーク・ドイツ合作映画です。
第二次世界大戦終戦直後の1945年5月、ナチス・ドイツによる5年間の占領から解放されたデンマークを舞台に、地雷撤去を強制されたドイツ軍の少年兵たちの過酷な運命を、史実を基に描いています。

連合軍の上陸を防ぐため、ナチスがデンマークの海岸沿いに埋めた約200万個の地雷を撤去するため、捕虜の元ナチス・ドイツの兵士たちが海岸に連れて来られ ますが、その多くが地雷に素人の15歳から18歳の少年兵でした。

食事もほとんど与えられないまま、命がけの作業をさせられる少年たちは、地雷を撤去したら、家族の待つ国に帰れるという希望だけを心の支えにしていました。。
彼らを指揮するデンマーク人軍曹はナチスに激しい憎しみを抱き、虐待と暴言を繰り返していましたが、目の前で少年たちが爆死するさまを見て、少年兵に戦争の罪 を償わせることに疑問を感じるようになっていきます。
軍曹と少年たちの間に擬似親子のようなものが感じられ、共に休日の時間を過ごしていた時、また悲劇が・・。
人間の良心は憎しみに勝てるのか?

デンマーク国内でもほとんど知られておらず、半ば歴史の闇に葬り去られようとしていた残酷な史実をマルティン・サンフィリート監督は「皆が知るべき物語だと思 った」と、白日のもとにさらした映画で、調査と並行し3年半を費やして脚本を書き上げたそうです。
とても重いテーマであり、辛い映画ですが、意義のある良い映画でした。地雷撤去の緊張感も半端でなく、ラストに少したけほっとしました。

エンドロールで、膨大な犠牲者の数を知ります。
少年が多かったのは、大戦末期に追い詰められたドイツが徴兵の年齢を10代半ばまで引き下げていたからでした。
少年たちはほぼ全員が、演技未経験だったそうで、軍曹役と共に素晴らしい演技です。
ロケは、実際に70年前に少年たちが地雷撤去をし、多くの命を落としていった海岸で行われたそうです。

原題は「LAND OF MINE」で、去年の東京国際映画祭で上映された時のタイトルは「地雷と少年兵」、邦題より合っている気がします。

3364.「ミス・シェパードをお手本に」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2016/12/21(水) 21:38
「英国万歳!」などで脚本家としても活躍する劇作家、アラン・ベネットの回想録を実写化したイギリス映画で、ほとんど実話に基づくそうです。
主演のマギー・スミス扮する風変わりなホームレスの老女と劇作家の奇妙な絆を描いたドラマで、彼女はこの役を16年間にわたり、舞台で主演してきました。

1970年代のロンドン、カムデンタウン。
通りに止めたオンボロの黄色いバンの中で生活している老女は、誇り高きレディ「ミス・シェパード」。
近所の住人たちは親切にしますが、可愛げのカケラもない老女は、お礼を言うどころか悪態をつきます。
老女が路上駐車をとがめられている姿を見かけ、中年劇作家ベネットは同情心だけでなく、作家魂もあって、自分の家の敷地に車を入れさせてやることにします。
それから15年の年月が流れ・・・。

描写がリアルで、臭いが漂ってきそうです。
音楽にも詳しく、フランス語も話せるミステリアスな老女ですが、どんな境遇になっても誇り高くはいいとしても、非常識な言動は全く共感できません。
少し前の英国人の控え目な優しさは良いものだなと思うけれど、ベネットのようにはとても・・・。
原題は 「The Lady in the Van」で、「ミス・シェパードをお手本に」という邦題も納得できないし、コメディーだそうだけど、私にはそうは思えませんでした。
英国好きだし、カムデンタウンも行ったことあるし、マギー・スミスも好きだけど、私には合わない映画でした。

3363.「弁護人」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2016/12/20(火) 20:15
2013年に韓国の実力派俳優ソン・ガンホが主演し、韓国で観客動員1100万人を突破する大ヒットを記録した社会派ヒューマンドラマです。
2年以上の時間差がありますが、日本で公開されたその日に100万人の市民がソウルの都心を埋め尽くしました。

1980年代初頭、軍事政権下の韓国。
高卒で苦労して、弁護士になったソン・ウソクは売れっ子税務弁護士として、多忙な毎日を送っていました。
なじみのクッパ店の女主人から息子ジヌが国家保安法違反容疑で逮捕されたことを聞きます。面会に行き、ソン・ウソクはジヌの変わり果てた姿に衝撃を受けます。
平凡な大学生たちが国家保安法を違反したとして逮捕、不法監禁され、恐ろしい拷問を受け、起訴されたのです。冤罪被害者を救うために、ソン・ウソクは国家権力に立ち向かいます。

とても力強いく、勇気あふれる、胸が熱くなる映画でした。法廷の場面も多いですが、エンターテインメント性もあり、ランチの直後に見ても、全く眠くなりませんでした。
映画のモチーフになったのは1981年に韓国釜山で起きた「釜林(ブリム)事件」という重大冤罪事件です。
悲劇的な最期を遂げたノ・ムヒョン元大統領がモデルになっていて、青年弁護士時代にブリム事件を担当したそうです。

ソン・ガンホの存在感は圧倒的ですが、不当逮捕されたジヌ役はアイドルグループ「ZE:A」のイム・シワンで、初めて演技に挑戦したそうですが、好演でした。

3362.「ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2016/12/6(火) 19:41
08年の80回アカデミー賞で短編ドキュメンタリー映画賞を受賞した実話を劇映画化した作品で、アメリカ映画です。
20年以上も刑事として活躍してきたローレルは、ボーイッシュなステイシーという若い女性と出会い、恋に落ちます。
二人は徐々に関係を築き、家を購入してリフォームし、一緒に暮らし始めますが、ローレルが末期のガンに冒されていることが発覚します。
自分がいなくなった後も、ステイシーが家を売らずにすむよう、遺族年金が受け取れるようにと、ローレルは郡に申請しますが、同性のパートナー同士ということで、法的に認められませんでした。
残された時間が短い中、病と闘いながら、権利を求めて闘うローレルの訴えは、やがて社会的な運動へと拡大していきます。

2015年にアメリカ最高裁判所が下した同性婚を認める判決につながった二人の女性の愛と勇気、それを支えた人たち、少しずつ勇気を持つようになっていった人たちの真実の物語は感動的でした。

だんだん気にならなくなったものの、二人は親子ほど年が違います。それはいいとして、なぜ出会ったばかりで、ステイシーはローレルに声をかけ、ローレルもすぐに電話番号を教えたのかしら、お互い、レズだと知らないはずなのに。
ローレルと変わらない年齢のステイシーの母親は、最初から理解があり、全面的に二人を支えます。そこに至る過程も少し知りたかったです。
でも、良い映画で、観客が少なかったのは残念でした。

3361.「メン・イン・キャット」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2016/11/30(水) 18:39
フランス・中国合作映画で、「メン・イン・ブラック」シリーズのバリー・ソネンフェルド監督によるコメディです。

仕事人間で家庭を顧みない傲慢な大企業の社長トムは、娘の誕生日に渋々、苦手なネコを購入しますが、その帰りにネコと共にビルから転落。
トムは意識が戻った時には病院で、ネコの姿になっていて、ペットとして家族に迎えられてしまいます。
会社と家族、どうニャっちゃうのでしょう。

猫好き限定かもしれニャいけれど、楽しめました。
猫も可愛いし、トムの娘役もとっても可愛かったです。
トム役は、久しぶりに見た、アカデミー賞二度受賞のケビン・スペイシー、少し太って髪も白くなったけれど、健在でした。
クリストファー・ウォーケンも怪しいペットショップ店長役で出ていました。

3360.「小さな園の大きな奇跡」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2016/11/29(火) 19:53
一人の女性が閉園の危機に瀕した幼稚園を立て直す姿を、実話を基に描いた香港・中国合作映画です。

貧富の差の大きい香港で、エリート教育に疲れ、有名幼稚園の園長を辞めたルイは、夫と世界一周の旅に出るのを楽しみにしていましたが、ある日、幼稚園の園長募集のニュースを目にします。その幼稚園は資金不足で先生が一人もいなくなり、転園できない事情のある5人の園児だけが残されていました。そのうえ一人が卒園すると4人になるので、閉鎖寸前でした。

給料はわずか4500HKドル(約6万円)でしたが、ルイは園長に応募する決意をします。

教育もビジネスになっている現代において、教育の本質を示してくれた先生はもちろん、この映画も素晴らしいです。アクション皆無の、こういう映画が香港映画年間興行収入bPに輝くなんて嬉しい気がします。

子供たちが皆、自然な演技で可愛くてうまいです。
ルイを演じたのは香港ポップスのスターで女優のミリアム・ヨンだそうで、博物館に勤める生真面目で優しい夫を演じたルイス・クーは、3年連続で最も稼いだ香港スター1位だそうです。

3359.「この世界の片隅に」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2016/11/18(金) 21:17
実写映画化された「夕凪の街 桜の国」と並ぶ、こうの史代の代表作コミックを、「マイマイ新子と千年の魔法」の片渕須直監督がアニメ映画化。

第二次世界大戦下の広島と呉を舞台に、戦争の残酷さと共に、前向きに生きるヒロインと、彼女を取り巻く人々の日常を、生き生きと描いています。
ヒロインは1944年、青年に見初められ、広島市から呉市に嫁いだ「すず」は、絵を描くことが大好きな18歳の女性でした。
すずは、戦争で物資が乏しい中、工夫と失敗を重ねながら家事に励み、婚家になじんでいきます。
しかし戦況が悪化し、日本海軍の拠点である呉は空襲の標的となり、すずの大事なものを奪っていきます。それでもなお、前を向いて日々の暮らしを営み続けるすずでしたが……。

戦時下の生活を描くにあたり、監督やスタッフは当時のことを徹底的に調べて再現したそうです。
独特の雰囲気とやわらかいタッチの絵ですが、空襲の場面はとてもリアルです。でもユーモアもある映画でした。

そして何より、優しくて、おっとりしたすずさんの広島弁に、能年玲奈から改名して再出発し、声優に初挑戦した女優・「のん」さんの声、話し方がピッタリでした。

3354.インフェルノ 返信  引用 
名前:愛ママ    日付:2016/11/11(金) 16:25
見てきましたよ。「インフェルノ」
初めからドキドキする展開に魅せられました。
イタリアのフィレンツェの景色すごく懐かしくて 感動モノでしたよ。
観光名所がいろいろ出てきて 映画のストーリーとともに楽しめた映画でした。
ラングドン教授と一緒に逃げていた「シエナ」が後半のどんでん返しで びっくり。

最後が納得いく終わり方で 良かったです。
考え方が違う方向から 見ると、曲がった考えになるのですね。
頭が良すぎると かえって怖いことです。

あとネルさんの映画の部屋での映画評で次を 決めようかな?

映画って楽しいですね。



3355.Re: インフェルノ
名前:ネル    日付:2016/11/14(月) 18:41
愛ママさん、書き込み、ありがとうございます。
私も見ました。

原作とはちょっと違うラストでしたが、ほっと。
行った場所が出てくるのはホント、嬉しいですね。

10月初めに我が家に柴犬の子犬が来て、この年で、再度子育てをしているようなもので、振り回されています。猫よりずっと大変!

旅行も日帰りだけだし、映画も前のようには行けない、見てもなかなか書けない状態ですが、よろしくお願いします。


3358.Re: インフェルノ
名前:ネル    日付:2016/11/16(水) 19:46
ダン・ブラウン原作の世界的ヒット作「ダ・ヴィンチ・コード」「天使と悪魔」に続き、今回もトム・ハンクスが、ハーバード大学教授の ロバート・ラングドンに扮した アメリカ映画で、監督も同じくロン・ハワード。

前二作は映画だけ見ましたが、今回は原作を読んだ後での鑑賞です。
今年の初めに、亡くなった親友が二年前、「あなたが先日行って、とてもよかったと言っていたイスタンブールの地下宮殿が物語のラストの舞台んあっているよ」と言って貸してくれた本なのです。ラングドンがトルコに行く前の舞台はイタリアで、これまた彼女に大いにゆかりのある国で、どんなに見たかったことかと・・・。
個人的な感慨抜きでは見られない映画でした。

ラングドン教授は、数日分の記憶を失った状態で、フィレンツェの病院で目を覚まし、謎の襲撃者に狙われ、美しい女医シエナに助けられて病院を脱出します。
二人は、人口急増で人類は滅亡すると考える天才生化学者ゾブリストが、人類の半数を滅亡させるウイルスを開発し、拡散しようとしたことを知ります。
ゾブリストが詩人ダンテの叙事詩「神曲」の「地獄篇」になぞらえて計画を実行していることに気づき、阻止するべく奔走しますが・・。

フィレンツェ、ヴェネチア、イスタンブールでは、たくさんの観光名所が舞台となっているので、さまざまな建物、美術品を見られますが、スリリングで目まぐるしい展開
なので、もうちょっとゆっくり鑑賞したかったです。

ラストが原作と少し違いますが、違和感があるほどではなかったです。

イスタンブールの地下宮殿は幻想的で、とても印象に残る場所でした。
映画のために4日間貸切で撮影したそうですが、歴史建造物に被害が無いよう、アクション場面はルーマニアのセットでおこなれたそうです。

3357.「ハーフ」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2016/11/16(水) 19:45
2013年製作の日本映画ですが、上映された時は知らなくて、今回初めて見ることができました。
外見が目立つ人と全く目立たない人、日本語を話せる人と話せない人、日本で暮らす人と日本での生活は未知の世界という人・・・。背景や国籍、年齢もばらばらな5組のハーフたちの本音に、自身もハーフである女性監督二人が迫ったドキュメンタリー映画です。

今や国際結婚をする日本人は年間2万人を超え、厚生労働省の統計によると、国内で誕生する子どもの49人に1人が日本人と外国人から生まれているそうです。
以前は、ハーフと言えば、芸能人やモデルが多いというイメージで、身近にはいなかったけれど、最近は周囲にもかなり増えてきています。日本も多様化しているのです。

以前は「混血」「あいのこ」など差別的に呼ばれ、現在は「ハーフ」と呼ばれていますが、これは和製英語だそうです。
日本でもハーフと同じ意味で「ミックス」という言葉が少し浸透してきているようで、映画の中でミックスルーツと彼ら自身が言っていて、いい言葉だなと思います。

次の世代が生き易いように活動しているハーフの人たちは素晴らしいです。
特に、ガーナと日本人の間に生まれた矢野デイビットさんが、ある人に「君、ガーナとのハーフなのに、ガーナの事知らないようじゃダメじゃないか」と言われたのをきっかけに、すぐガーナに飛び、ガーナに学校を建設した活動には感動させられました。

3356.「奇跡がくれた数式」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2016/11/14(月) 18:42
インドの天才数学者ラマヌジャンと彼を見出した英国人数学者が起こす奇跡と友情を描いた、実話に基づくイギリス映画です。

1914年、イギリスのケンブリッジ大学トリニティ・カレッジで教授を務めるハーディの元に、一通の手紙が届きます。それはインドで働きながら独学で数学を学ぶ青年ラマヌジャンからのもので、大きな数学的発見が記されていました。

ハーディはラマヌジャンをケンブリッジに呼び寄せますが、「直感」に基づく彼の数式は、論理的な証明をする事ができませんでした。
また、人種の壁だけでなく、ラマヌジャンは学歴も無い事から差別を受け、時には暴力も受けました。
無神論者で家族も持たず、ラマヌジャンの悩みや体調に気づかないハーディでしたが・・・。

努力と友情で厚い壁を破り、功績が認められたラマヌジャンでしたが、インドに帰国後、イギリスに戻ることなく、1920年に32歳で早世したのは残念だけれど、今も彼の公式が役立っているなんてスゴイ。
「スラムドッグ$ミリオネア」のデヴ・パテルとジェレミー・アイアンズ主演。

3353.「PK ピーケイ」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2016/11/4(金) 20:59
日本でもロングランヒットを記録したインド映画「きっと、うまくいく」のラージクマール・ヒラーニ監督と、主演のアーミル・カーンが再びコンビを組みました。
本国インドでは「きっと、うまくいく」を超える興行成績を記録し、全米公開もされました。

留学先のベルギーで恋をしたものの、大失恋を経験したヒロインのジャグーは、インドに戻り、テレビ局で働いていました。
ある日、ジャグーは地下鉄の中で、あらゆる宗教の装飾を身に付けてチラシを配る奇妙な男を見かけ、番組のネタになりそうだと考えます。

男は「PK」と呼ばれ、神様を探しているということを知ったジャグーは、男になぜ神様を探しているのか話を聞きます。
信じがたいことでしたが、彼はリモコンを盗まれて、自分の星に帰れない宇宙人なのでした。
出会った人たちのアドバイスに従い、神に祈ったのに、どの神も願い事を叶えてくれないと言います。
アルファベット二文字のタイトルは、スティーブン・スピルバーグ監督による大ヒットSFファンタジー「E.T.」へのオマージュを感じさせます。

ヒンドゥ教や仏教、イスラム教、キリスト教など、たくさんの宗教が混在し、日本とは比べものにならないくらい生活における宗教の比重が重いインドです。
PKは創造主たる本物の神のほかに、人間が創り出して、お金を貢がないといけない偽の神がいると言います。
宗教を皮肉り、その本質を突きながら、とっても楽しい映画でした。

ヒロインのジャグー役、アヌシュカ・シャルマは肌が白くて、あまりインド人に見えない、ボーイッシュで、チャーミングでした。
突然、歌とダンスシーンが始まる場面もありますが、過剰でなくてよかったです。

3351.「君の名は。」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2016/10/29(土) 7:13
新海誠監督のオリジナル長編アニメです。
新海誠監督作品は、「秒速5センチメートル」、「言の葉の庭」を見たのですが、実写、アニメを問わず、多すぎる若者の恋愛ものに食傷ぎみで、見る気が
しませんでした。社会現象になるほどの大ヒットしているので、今ごろになって、やっぱり見に行ってしまいました。

山深い田舎町に暮らす女子高生の三葉は、自分が東京の男子高校生になった夢を見ます。
一方、東京で暮らす男子高校生の瀧も、行ったこともない山奥の町で自分が女子高生になっている夢を見ていました。
心と身体が入れ替わる現象が続き、互いの存在を知った瀧と三葉は何度か入れ替わりを経験し、現実を受け止めて徐々に打ち解けていきます。

ある日、瀧は三葉に会いに行くことを決意しますが、瀧が探し当てた場所は三年前に隕石が落下した被災地で、住民の多くが亡くなったことを知ります。

何より映像の美しさに魅了されます。郷愁も感じさせるし、声の出演者も違和感無しでした。
高校生たちの誰もが爽やかなのも、恋愛の要素が過多でないのもよかったです。
3・11だけでなく、全ての災害で突然断たれた命への鎮魂の思いを感じますが、ちょっと中途半端な気がして、感動とまではいかなかったです。

3352.「永い言い訳」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2016/10/28(金) 21:24
西川美和監督が、直木賞候補作にもなった自著を自身の監督、脚本により映画化。
人気作家の幸夫は、不倫相手といる時、二十年連れ添った妻が旅行先で事故死した知らせを受けますが、妻を亡くして悲しみにくれる夫を演じることしかでき ませんでした。

妻と一緒に亡くなった親友の夫であるトラック運転手、大宮は妻の死に憔悴し、幼い子を抱え、途方に暮れていました。
時間に束縛されない幸夫は大宮の子どもたち、中学受験を目前にした少年と幼女の世話をすることを申し出ます。
ゲスで自己中心的な、とても嫌な奴だった幸夫が、この家族や周囲の人と関わって行く中で、誰かのために生きる幸せを知り、変化していきます。

ずっと見続けている西川美和監督の映画、本作も見事です。
西川美和監督は初めて子役を演出し、「子どもと関わることの豊かさを痛感」したそうです。
自分の子に限らず、他人の子でも、関わることによって大人も成長す
るのです。
突然、命が絶たれることもあり、失われたものは戻らないけれど、残された者は、前を向くことで乗り越えるしかありません。
幸夫が自戒を込めて少年に言う言葉、大宮が妻の録音メッセージを消去する場面、強く印象に残ります。

主演の本木雅弘はもちろん、初めて見た竹原ピストル、キャスティングがとてもよかったです。
子役二人の自然な演技も素晴らしかったです。


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