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3481.「レディ・バード」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/6/17(日) 9:58
「フランシス・ハ」「20センチュリー・ウーマン」などで知られる女優で映画監督、脚本家でもあるグレタ・ガーウィグが、出身地でもあるカリフォルニア州サクラメントを舞台に、自伝的要素を盛り込みながら描いたアメリカの青春映画です。
今作は34歳のグレタ・ガーウィグのオリジナル脚本での単独監督デビュー作で、彼女は今年のアカデミー賞監督賞でノミネートされ、女性として史上5人目の快挙でした。

映画は2002年、閉塞感漂う片田舎の町でカトリック系の女子高に通い、自らを「レディ・バード」と呼ぶ17歳のクリスティンが、高校生活最後の年を迎え、東海岸の都会に出ることを夢見て、友人やボーイフレンド、家族について悩み、揺れ動く様子を、みずみずしく描いています。

クリスティンを「ブルックリン」「つぐない」でアカデミー賞候補にもなった若手実力派のシアーシャ・ローナンが演じて魅力的、はまり役ですが、特に素晴らしかったのはラストの約20分です。
夢をかなえ、家を離れてニューヨークの大学に進学することになった時、うまくいっていたとは言えなかったクリスティンと母の感情が、それぞれの場で互いに一気にあふれ出す場面には感動しました。親の気持ち、子の気持ち、どちらも共感できました。

監督は「恋愛を核にしなくても、少女の成長は描ける。本作には恋愛の要素も入れるけど、彼女の人間性を描く上で重点を置かなかった」と言います。

シアーシャ・ローナンは主演、母親を演じたローリー・メトカーフは助演で、共にアカデミー賞女優賞にノミネートされました。

3480.「羊と鋼の森」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/6/10(日) 9:38
本屋大賞を受賞した宮下奈都の同名の小説の実写映画化です。
本は気になっていたものの未読で、タイトルの意味は冒頭ですぐにわかります。
北海道の田舎で育った主人公の男子高生・外村は、ピアノの調律師と出会ったことをきっかけに調律に魅せられ、調律師を志します。調律師になって楽器店に就職した外村は、ピアノに関わる人々と出会い、苦悩と挫折を経験しながら、仲間から支えられて成長していきます。

ピアノの演奏と北海道の四季、森の映像が美しく、若きイケメンが主人公なのに、恋愛の部分が無いのが新鮮でした。
地味で真面目すぎるくらいの映画ですが、心地よく見ることができました。
個人的には、何度も調律を依頼する女子高生の姉妹の話より、短い時間、出てくるだけの14年ぶりの調律を依頼した青年の話(彼は何も語らず、一家の過去と現在を映像で見せるだけ)に心を揺さぶられました。

子どもの頃、ピアノを7年習っていたのですが、調律師の仕事があんなに繊細な作業で、希望に沿う音にすることができるものだとは知りませんでした。調律を学べる専門学校があることも。

主演の山阜ォ人、先輩の調律師、三浦友和、鈴木亮平など、役に合っていて好演でした。姉妹役は、実の姉妹である上白石萌音と上白石萌歌、あまり似ていないけれど可愛いです。

3479.「万引き家族」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/6/8(金) 20:56
是枝裕和監督が家族ぐるみで軽犯罪を重ねる一家の姿を通して、人と人とのつながりと日本の貧困をリアルに描き、カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞。

東京の下町。マンションの谷間に取り残されたように建つ古い平屋に3世代の5人家族が暮らしていました。彼らは年金や日雇い、パートでは足りない生活費を万引きで稼ぐという、社会の底辺にいる一家でしたが、いつも笑いが絶えない日々を送っていました。
ある冬の日、近所の団地の廊下で震えていた幼い女の子を見かねて家に連れ帰り、体に虐待の跡のある女の子を育てることになります。

児童虐待、不条理な解雇、独居老人、日雇い作業員の労災問題、年金の不正受給、性風俗など、現代の日本が抱える問題を6人の登場人物に体現させた群像劇ですが、心が温まるようなシーンもたくさんありました。
是枝監督作品の中ではもっとも社会的な映画であり、家族のつながりは血縁だけではないというのは、「そして父になる」を発展させたものです。先日起きたばかりの5歳児の虐待死事件などもあり、実の親の元に戻らされた女の子が心配になります。

見ごたえのある考えさせられる映画で、リリー・フランキー、樹木希林、安藤サクラ、松岡茉優、キャストも申し分なく、二人の子役の自然な演技も素晴らしかったです。

3478.「四月の永い夢」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/6/6(水) 12:28
モスクワ国際映画祭で、邦画史上初のダブル受賞した映画で、27歳(映画祭当時)の中川龍太郎監督は「派手でなくとも、誠実に生きる」姿をテーマに撮り続けたいと語ります。脚本も自分で書いた監督は詩人でもあります。

3年前に中学校の音楽教師を辞めた27歳の滝本初海は、現在は近所の店でアルバイトをしながら暮らしています。そんなある日、彼女のもとに1通の手紙が届きます。それは3年前の春に亡くなった恋人が彼女に向けて書き遺したものでした。

手紙を受け取ったのをきっかけに、工場で働く青年からの求愛、かつての教え子との再会、そして初海自身が隠していた想い、喪失感や心の棘から解放され、止まったままだった時が少しずつ動き出すまでの物語が穏やかに描かれます。
昭和的でノスタルジックな要素もいっぱいで、心地よく見ることができました。

初海の心の光と影を透明感ある美しさで演じたのは、ジブリ映画「かぐや姫の物語」で主人公の声を演じた朝倉あき。
初海に恋する青年を三浦貴大が演じています。

思い出深く、大好きな街、国立市が主な舞台とは知らないで見たのですが、個人的にとても得した気分です。
一橋大学のある大学通り、「おおかみこどもの雨と雪」でも印象的な、国立駅前の洋菓子店「白十字」も出てきます。

3477.「ファントム・スレッド」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/6/6(水) 10:56
ポール・トーマス・アンダーソン監督が1950年代のロンドンを舞台に、究極の愛を描いたアメリカ映画です。3度のアカデミー主演男優賞を受賞している名優ダニエル・デイ=ルイスがレイノルズ・ウッドコックを演じ、今作をもって俳優業から引退することを表明していますが・・・。

1950年代のロンドン。オートクチュールの高級女性服を作るスーパーデザイナー、レイノルズ・ウッドコックは、英国ファッション界の中心的存在でした。
彼は自分の美意識のみを信じて生きてきた気難しい男で、実務を取り仕切っているのは、姉のシリルでした。

田舎のウェイトレスのアルマとの運命的な出会いをしたレイノルズは、アルマをミューズとして、ファッションの世界へと迎え入れます。
しかし、アルマは彼と波風立てず暮らしていくには自己主張せず、生きたマネキンに徹するしかないのでした。これまでの彼の恋人たちは、そんな屈辱に耐えられず去って行きましたが、アルマは闘いを決意します。

「ファントム・スレッド」は「幽霊の縫い糸」という意味で、究極の愛と言っても、なかなか怖い話でした。
第90回アカデミー賞で作品賞ほか6部門にノミネートされ、衣装デザイン賞を受賞しました。映像と音楽は素晴らしく、デイ=ルイスは自己中心的で繊細なレイノルズを完璧に演じています。アルマを演じたヴィッキー・クリープスは、印象に残る顔でなく、イマイチ魅力に欠ける感じもしましたが、役柄には合っていました。

3476.「友罪」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/5/29(火) 21:2
瀬々敬久監督がミステリー作家・薬丸岳の同名小説を映画化し、生田斗真と瑛太がダブル主演を務めた人間ドラマです。
小説は未読ですが、少年犯罪の象徴として酒鬼薔薇事件に似た事件を組み込んで書いたそうです。

ジャーナリストの夢を諦めて町工場で働き始めた益田は、同じ時期に入社した鈴木と出会います。無口な鈴木は周囲との交流を避けているようでしたが、同じ年の益田とは少しずつ打ち解けていきます。
しかし,ある出来事をきっかけに、益田は鈴木が17年前に日本中を震撼させた“少年A”ではないのかと疑いを抱くようになり……。
同時に、無免許で交通事故を起こして、子ども三人の命を奪ってしまった息子の父親の話も展開されます。彼は結婚もし、自分の子を持とうとしている息子が許せません。

「友人が過去に重大犯罪を犯していても、あなたは友達でいられるか」がメインテーマですが、犯罪、贖罪、DV、いじめ、被害者と加害者の家族の問題、ほかにもいろいろと考えさせられるテーマを詰め込んだ映画でした。
益田役を生田、鈴木役を瑛太が演じるほか、共演に佐藤浩市、夏帆、山本美月、富田靖子など。

3475.「妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/5/28(月) 21:10
橋爪功、吉行和子らが演じる平田家の人びとが直面する大騒動を描いた山田洋次監督による喜劇映画シリーズ第3弾。熟年離婚、無縁社会に続く今回のテーマは家庭を切り盛りする妻への賛歌。

平田家に空き巣が入り、長男の妻がコツコツ貯めていたへそくりを盗られ、落胆する妻に心ない言葉を口にする夫。妻の我慢が限界に達し、ついには家出。
平田家の人びとは大混乱となるが・・・。
前二作は老夫婦を中心に、高齢者が直面する問題を描いていたのに対し、働き盛りの世代の物語へと世代交代。

前二作は映画館で見る気がしなくて、テレビで見ましたが、今回は女性が特に共感できる作品ということで見に行きました。
前二作は老夫婦を中心に、高齢者が直面する問題を描いていたのに対し、働き盛りの世代の物語へと世代交代していますが、平成ももう終わるというのに、昭和のままで、新しい視点など無くてがっかりでした。自分も主婦だけれど、ああいう夫でないので、「あるある」という共感が皆無だし。

観客が高齢者が多く、上映中の私語が多いのにも閉口。ずっこけたりする馬鹿馬鹿しい場面も腹立たしいし、そんな場面に必ず大声で笑うのも鬱陶しい。
山田洋次監督、好きな作品もあるけれど、このシリーズは見に行きたくないです。
あの大家族と切り離した妻夫木聡、蒼井優の世代の話なら見たいけれど。

3474.「モリのいる場所」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/5/21(月) 20:30
山崎努さんと樹木希林さんというベテランが初共演を果たし、明治生まれの画家、熊谷守一と妻を演じた人間ドラマです。
私が熊谷守一を知って心惹かれたのは、何枚かの猫の絵を見てからで、隣県の岐阜県出身ということもあって、展覧会を見たり、生涯を調べたりもしました。

昭和49年の東京・池袋。
30年間もの間、ほとんど家の外へ出ることなく、草木が生い茂る庭で出会う、たくさんの生き物や草木を見つめ、描き続けたという熊谷守一=モリのエピソードをベース
に、晩年のある一日を沖田修一監督がフィクションとしてユーモラスに描いています。

94歳の守一の日課は、「行ってきます」と、庭で冒険することで、まるで仙人のような風貌でした。「いってらっしゃい」と見送る76歳の妻は、次々と訪れる来客の応対に追われながら、文化勲章も辞退するような変わり者の夫との暮らしを楽しんでいます。

老夫婦役の二人は、これ以上の適役はない二人で、特に樹木希林さんの笑顔、話し方、存在感が最高です。
共演者もなかなか豪華ですが、地味な題材であり、熊谷守一を知らないと、そもそも見に行かない映画でしょうが、たまには庭で深呼吸するような、こんな映画もいいかも。
猫が好き、猫の絵が好きな私としては、猫の場面が少しだったのが残念でした。一番多いのはアリの場面なんだから・・・。

3473.「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/5/13(日) 18:4
1994年アメリカの女子フィギュアスケート選手トーニャ・ハーディングによる、ライバルのナンシー・ケリガンの襲撃という衝撃的な事件を描いたアメリカ映画です。
トーニャ本人、そして元夫、その仲間たち、母ラヴォナの証言を基にした再現映像や、俳優が彼らになりきって語るインタビュー映像をドキュメンタリー・タッチで描いています。
フィギュアスケートの中継を見るのは大好きですが、見るようになったのは最近です。でも、この事件があったことは少しだけ
覚えています。ここまで愚かなことは、そう起きないだろうけれど、ロシアの女子フィギュアスケート界もいろいろあるようで。

トーニャは壊れた家庭環境も、競争心むき出しな性格も、フィギュア・スケート界の理想的な選手像とはかけ離れていましたが、才能はめざましく開花し、伊藤みどりの次にトリプル・アクセルを成功させ、オリンピックにも出場しました。
しかし、鬼母の支配から逃れたはずが、結婚した相手は暴力夫で、その仲間もバカどもばかりで、とんでもない事件が起きてしまいます。トーニャにはスケートしかなかったのにスケート界から追放されます。

23歳で人生の頂点からどん底へ突き落とされた壮絶な人生の話であり、まさに人間の愚かさを見せつけられる映画ですが、ユーモアがあり、音楽も楽しかったです。
トーニャを演じたマーゴット・ロビーは、もちろん映像技術の助けがあるとはいえ、スケートの特訓を受け、見事に滑っています。
「gifted/ギフテッド」の天才子役マッケナ・グレイスが少女時代を演じています。母ラヴォナ役のアリソン・ジャネイは怪演でアカデミー主演女優賞を受賞しました。

3472.「君の名前で僕を呼んで」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/5/2(水) 19:22
イタリア・フランス・ブラジル・アメリカ合作映画で、同名の小説を原作に「日の名残り」「眺めのいい部屋」のジェームズ・アイボリーが脚本を執筆し、アカデミー賞4部門ノミネートで、脚色賞を受賞。

17歳と24歳の青年の、ひと夏の情熱的な恋の行方を描いたラブストーリーです。
1983年、夏。避暑のため家族で北イタリアの別荘を訪れた17歳のエリオは、大学教授の父が助手としてアメリカから招いた大学院生のオリバーと出会います。

同じ家で暮らし、一緒に泳いだり、自転車で走ったり、音楽を聞いたりして過ごすうちに、恋に落ちる二人でしたが、夏の終わりが近づきます。
プラトニックではなく、同性愛に限らず、性的な場面が多い上に132分と長すぎて退屈。エリオ役のティモシー・シャラメ22歳、オリバー役はアーミー・ハマー31歳、どちらもイケメンなんでしょうが、好みでなくて・・・。

話題作で評判が良いようで満席でしたが、私の前の席と隣の席の人は途中退室。
イタリアの景色や音楽は悪くないものの、自分的には今年のワーストだなと思ったのですが、終盤でエリオの父が人生の先輩として息子に語りかける台詞が印象的で、ワーストではなくなりました。

3471.「女は二度決断する」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/4/18(水) 19:49
両親がトルコ移民のファティ・アキン監督が、突然の悲劇で家族を奪われた主人公の女性が絶望の中で下す決断を描いたドラマで、ドイツ映画です。

舞台はドイツ、ハンブルグ。
トルコ移民の男性と結婚したカティヤは幸せな家庭を築いていましたが、夫と幼い息子が爆発事件に巻き込まれ、犠牲になってしまいます。
警察は当初、トルコ人同士の抗争を疑っていましたが、やがて人種差別主義者のドイツ人によるテロであることが判明し、犯人が逮捕されます。
裁判が行われますが、何とも腹立たしい判決が下されてしまいます。

映画の基になったのは、2000年から7年間の間にドイツの8都市で極右グループNSU(国家社会主義地下組織)、いわゆるネオナチが行った連続テロ事件です。
ネオナチの台頭、移民問題といった社会問題が背景になっていますが、描かれるのは愛する家族を奪われた、どうしようもない悲しみ、苦しみです。

「二度目の決断」の是非は、見た人によって大きく分かれるけれど、カティヤの選択は、もう他には無かったと思えます。
カティヤを渾身の演技で演じたのは、実力派ダイアン・クルーガー、撮影に入る前、テロや殺人事件の多くの犠牲者と対話し、役作りしたそうで、素晴らしかったです。カンヌ国際映画祭主演女優賞を受賞したのも納得です。

3470.「ダンガル、きっとつよくなる」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/4/7(土) 21:43
実話をもとに、二人の娘をレスリングの世界で成功させようと奮闘する父親を描き、インド映画の世界興行収入ナンバーワンという大ヒットを記録した映画です。

元レスリング全国チャンピオンの男が、生活のため選手の道を諦めますが、いつか自分の息子を金メダリストにすることを夢見ていました。しかし生まれたのは四人連続で女の子。
意気消沈していましたが、ある日ケンカで男の子を打ち負かした長女と次女の格闘センスに希望を見出し、コーチとして二人を鍛え始めめます。
町中の笑いものになっても意に介さず突き進もうとする父と、そんな父にささやかな抵抗を続ける娘たち、優しく見守る母……。

熱血パパと可愛い姉妹の壮大なサクセス・ストーリーで、親子の絆&スポ根ものですが、フェミニズムの問題も考えさせられます。
インドでは女性の地位がとても低く、適齢期になると強制的に結婚させられる風潮が強く、子供を産む道具として扱われることが多いのです。

2時間20分の上映時間ですが、面白いし共感できるので全く長く感じず、踊らないけれど、心躍る映画でした。

主演は「きっと、うまくいく」、「PK」のアーミル・カーン。27キロ太ってから27キロ減らし、若き日から中年過ぎまで一人で演じ、実にお見事。
ダンガルとは、レスリング、ファイター、挑戦などの意味があるそうです。
日本レスリング協会の推薦だそうで、パワハラで辞任した栄氏の顔もコメントもチラシに載っているけど、映画の中のあのコーチと同じじゃん!

3469.「フェリーニに恋して」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/4/6(金) 23:35
イタリア映画の巨匠フェデリコ・フェリーニに魅せられて旅に出る少女が主人公のアメリカ映画です。

1993年、アメリカ。
母親から世の中の悪いもの、悲しいものから遠ざけられて育ってきた箱入り娘のルーシー。ある日、母の病に気づいたルーシーは初めて自立を決心しますが、なかなか思うようにいきません。

ルーシーはフェリーニの映画と運命的な出会いをし、憧れのフェリーニに会うために、無謀にもたった一人でイタリアへと旅立ちます。
ローマ、ベネチア、ベローナといったイタリアの美しい都市を巡る旅をするルーシーは、映画の世界に入り込んだようなファンタジーや悪夢、初めての恋や悪夢を経験します。
ルーシーの成長とは対照的に、母の命は終わりを迎えようとしていました。

フェリーニは5回もアカデミー賞に輝いた監督で、「道」「甘い生活」「8 1/2」にオマージュを捧げた映画だそうです。監督の名前や作品のタイトルは知っていても、見たのは「道」だけなので、一部しか理解できなかったけれど、フェリーニの映画以外の場面も出てきて、映画愛、母娘の愛があふれた映画でした。
1993年はフェリーニ監督が亡くなった年でした。

ヒロインのクセニア・ソロも、チラシで見るよりずっとチャーミングでした。

3468.「修道士は沈黙する」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/3/28(水) 20:49
世界経済を牛耳る大物政治家たちの集まりに招かれた修道士が思わぬ事件に巻き込まれていく様子を描いた社会派ミステリーで、イタリア・フランス合作映画です。

バルト海に面したハイリゲンダムの高級リゾートホテルで開催されるG8財務相会議の前夜、国際通貨基金専務理事のロシェは各国の財務相に加えて、ロックスター、絵本作家、
修道士という異色の三人のゲストを招いて自分の誕生祝いを開きます。

会食後にロシェはゲストの一人、イタリア人修道士ロベルト・サルスを自室に呼び、告解をしたいと告げます。
翌朝、ビニール袋を被ったロシェの死体が発見され、自殺か他殺か?
修道士は容疑者とされますが、彼は沈黙を続けます。
警察の極秘捜査が続けられる中、発展途上国の経済に大きな影響を与えかねない重要な決定を発表する記者会見の時間が迫ってきます。

知的ミステリーでもあり、なかなか難しく、眠くなったし、未消化で終わったのは残念。

3467.「ハッピーエンド」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/3/21(水) 18:38
「白いリボン」、「愛、アムール」の2作連続でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したミヒャエル・ハネケが、不倫や裏切りなどそれぞれに秘密を抱えた3世代の家族の姿を描いた人間ドラマで、フランス・ドイツ・オーストリア映画です。

舞台は難民が多く暮らすフランス北部の町カレー。
建設業を営む裕福なロラン一家に、もうすぐ13歳になるエヴという少女がやってきます。母親が入院して、離婚、再婚した父親に引き取られたのです。

前作「愛、アムール」で親子を演じたジャン=ルイ・トランティニャンとイザベル・ユペールが、今回も親子役で再共演していますが、なんと言っても印象に残るのはエヴ、そして演じたファンティーヌ・アルドゥアンです。

「今回は良い映画ではなく、不快にさせる映画を作りたい」と言ったそうで、確かにわかりにくい場面も怖い場面も、退屈な場面もありますが、私たちの生活を大きく変えたソーシャルネットワークの発展や背景となっている移民問題など、よく現代を映し出している映画です。

そして、あの場面は、2005年に日本で起きた16歳の少女が実母に薬物を飲ませるという薬殺未遂事件に影響を受けたそうです。

3466.「ビッグ・シック」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/3/10(土) 20:8
パキスタン出身の男性と白人女性の異文化カップルの恋愛と家族の物語を、実話をもとに描いたアメリカ映画です。

パキスタンの移民でシカゴに暮らす駆け出しコメディアンのクメイルは、白人の大学院生エミリーと付き合っていましたが、同郷の花嫁との見合い結婚しかしか認めない両親に
従い見合いをしていたことがバレて破局。
しかし、友人からエミリーが急病との知らせを受け、病院に駆け付けます。エミリーは原因不明の難病で昏睡状態で、クメイルは遠方から来たエミリーの両親と過ごす中で、相互理解が進み、エミリーに対する気持ちをはっきり自覚します。

俳優クメイル・ナンジアニと、妻である脚本家のエミリー・V・ゴードンが、自分たちの体験をもとに脚本を共同執筆。
クメイルは本人が演じ、エミリー役はゾーイ・カザン。
アカデミー賞脚本賞にノミネートされましたが、受賞はしなかったこともあり、エミリーの母親を演じたホリー・ハンター以外は知らない俳優ばかりだし、観客は私たち二人を含め四人だけでした。
でも、他民族国家アメリカの現実と希望を描いている良作でした。コメディドラマと言っても笑えず、「お笑いライブ」も、まるで笑えませんが。

3465.「シェイプ・オブ・ウォーター」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/3/7(水) 23:32
メキシコ出身のギレルモ・デル・トロが監督・脚本・製作を手がけ、2017年・第74回ベネチア国際映画祭の金獅子賞、第90回アカデミー賞の作品賞、監督賞、作曲賞、美術賞の最多4部門を受賞したアメリカ映画です。

舞台は1962年、冷戦下のアメリカ。ソ連と科学技術、軍事技術の競争をしている時代でした。ヒロインは政府の極秘研究所で清掃員として働く、口のきけない女性、イライザ。
彼女は研究所内で、アマゾンで捕獲されて密かに運び込まれ、水中に住む不思議な生き物を目撃し、心をひかれ、こっそり会いに行くようになります。
“彼”とのコミュニケーションに言葉は不要で、二人は少しずつ心を通わせていきます。
“彼”が実験のため、解剖されることを知ったイライザは、「彼を助けないなら、私たちも人間ではではない」と、友人に助けを求め、行動を起こします。

イライザは障がいがあり、彼女を助けるのは、同僚の黒人女性と、隣人であるゲイの老人。「壁」を越えた恋の物語であり、ファンタジーですが、マイノリティーたちを、温かい目で描き、異質のものを排除することを批判しているのは明らかです。そして、本当のモンスターは誰なのか?まさに、現代を描いた話です。
こういう作品が作品賞、監督賞を受賞したことは、本当に素晴らしいことです。

授賞式の日、この映画が受賞するような気がしたので、いつもはWOWOWで中継を最後まで見るのに、録画で見ることにして、映画館に出かけました。チケットを買って間もなく、受賞が決まり、映画館のスタッフが、映画館入口に貼られた上映作品のチラシに、選挙の時のように、赤い花を飾りました。

3464.「空海KU-KAI 美しき王妃の謎」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/3/4(日) 9:51
夢枕獏の小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を原作に、チェン・カイコーが監督した中国・日本合作の謎解きファンタジーミステリーです。
8世紀、遣唐使として日本から唐へやってきた若き僧侶の空海が、詩人・白楽天とともに、首都・長安を揺るがす巨大な謎に迫っていきます。

空海を海外作品初挑戦の染谷将太が演じ、空海の相棒となる白楽天を中国の人気俳優ホアン・シュアン、物語の鍵を握る楊貴妃を台湾出身のチャン・ロンロンが演じるほか、日本から阿部寛、松坂慶子らが参加。

でも誰も特に印象に残るわけではなく、ストーリーもたいしたことなくで、一番スゴイのは唐の都や王宮の豪華絢爛さを壮大なスケールで再現した壮麗なセットです。
6年かけて造り、東京ドーム8個分だそうで、世界で一番栄えていた長安を疑似体験できて楽しかったです。衣装や小道具なども、お金がかかっているだけあって、さすがでした。

空海の出番は多かったけれど、案内人みたいな感じでした。原題は「妖猫伝Legend of the Demon Cat」ですから、邦題に釣られて見に来た人たちは、幻術の場面が多く、わけがわからなくてがっかりだったようです。・
同行者いわく「巨匠って、たくさんお金を使える監督のこと?」、確かに・・・。

3463.「ビガイルド  欲望のめざめ」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/2/28(水) 20:36
カンヌ映画祭で監督賞を受賞したソフィア・コッポラによるアメリカ映画です。

原作は1971年に出版された小説で、クリント・イーストウッド主演の1971年製作の映画「白い肌の異常な夜」のリメイクということは見た後で知りました。
アメリカ南北戦争の真っ只中の1864年、南部ヴァージニア州の深い森の中に、園長マーサら女性7人だけが暮らす寄宿学校がありました。
ある日、森にきのこ採りに行った少女は負傷した北軍兵士を見つけます。
男子禁制の学園で手当てをされ、かくまわれた兵士マクバニーは紳士的でダンディーだったので、様々な年齢の女性たちの誰もが心ひかれ、どんどんオシャレになっていきます。
閉鎖的な空間の中で保たれていた秩序が乱され、事件が起きます。

映像美たっぷりでスリリング、楽しめました。
コリン・ファレル、ニコール・キッドマン、キルスティン・ダンスト、エル・ファニングと出演者も魅力的でした。

3462.「スリー・ビルボード」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/2/27(火) 17:40
多くの賞を受賞した英米映画で、アカデミー賞作品賞、主演女優、助演男二人、脚本、作曲、編集、6部門7ノミネート、既に映画館は混んでいましたが、授賞式前に見られてよかったです。

アメリカ南部ミズーリ州の片田舎の町で、何者かに娘を殺された母親ミルドレッドが、7カ月たっても犯人を逮捕できない警察に業を煮やし、抗議のために町はずれの道路脇に三枚の広告板(スリー・ビルボード)を借り受け、巨大な広告看板を設置します。

看板で非難された警察署長は人望のある人だったこともあり、抗議の広告版を快く思わない警察や住民とミルドレッドの間には埋まらない溝が生まれ、いさかいが絶えなくなります。息子や元夫も味方にはなってくれず、孤立無援のミルドレッドでしたが、事態は思わぬ方向へ転がっていきます。

過激な暴力も多々ありますが、意外性たっぷりの展開あり、ハートウォーミングなところありの傑作ヒューマン・サスペンスでした。
セリフにもあったように、敵ばかりではない、そしてダメっぽく見えた人も・・・。
女性に対する暴力、レイプに対する静かな怒りが、アメリカ、世界全体に対して向けられていますが、観客に委ねるようなラストもよかったです。

町山智浩さんいわく「このお母さんね、(西部劇の)クリント・イーストウッドが女になったみたいな人」と。「なるほど!」でした。演じるフランシス・マクドーマンドの熱演、素晴らしかったです。助演男優二人、ウッディ・ハレルソン、サム・ロックウェルも。


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