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映画の部屋

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3502.「チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/10/12(金) 20:52
フェルメールの絵画の世界を小説にしたいという思いから生まれたベストセラー小説「チューリップ熱」を、「ブーリン家の姉妹」のジャスティン・チャドウィック監督と「恋におちたシェイクスピア」のトム・ストッパード脚本で映画化した米英合作映画です。
球根一個で家が買えたというチューリップ・バブルに浮かれる17世紀オランダ、アムステルダム。
エネルギッシュで猥雑な運河沿いの町、薄暗い光の射す室内、衣装をまとった人物たち、フェルメールの絵画の趣がたっぷり。
修道院で育ったソフィアは、年の差があるが大事にしてくれる裕福な男の後妻になり、特に不満も無く暮らしていました。そんな中、夫が夫婦の肖像画を若い無名の画家ヤンに依頼します。キャンバス越しに見つめ合う二人はすぐに恋に落ち・・・。

ソフィアの侍女マリアのモノローグで始まり収束する物語は悲劇かと思えば喜劇でもあり、シェイクスピアの戯曲のよう。
ちょっと想像とは違ったけれど、なかなか面白かったし、後味が良かったです。

フェルメール・ブルーのドレスを身に着けた美しい絵のようなソフィア役は「リリーのすべて」「光をくれた人」のアリシア・ヴィキャンデル。画家ヤン役のデイン・デハーンは若き日のディカプリオに似ていて、ちょっと勝地涼にも。
夫役はクリストフ・ヴァルツ、ジュディ・デンチもチューリップを栽培する修道院の院長役で存在感たっぷり。

3501.「LBJ ケネディの意志を継いだ男」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/10/12(金) 19:33
LBJとは、JFKに対して、リンドン・ベインズ・ジョンソンが使った略称とのことですが、知名度は本国でも、たぶんゼロ。
ジョン・F・ケネディ暗殺直後、第36代アメリカ合衆国大統領に就任したリンドン・B・ジョンソンという、地味で人気の無い人物に焦点を絞った政治ドラマです。

リンドン・B・ジョンソンは民主党の院内総務として精力的に活動していましたが、1960年の大統領予備選挙で、党の大統領候補としてジョン・F・ケネディが選出され、ケネディは米大統領に当選を果たします。ジョンソンは43歳の若きライバル、ケネディの副大統領となることに同意しましたが、副大統領は閑職でした。

しかし1963年11月22日、ケネディ大統領がダラスで暗殺され、ジョンソンはわずか98分に第36代大統領に就任。理想と希望を語ったケネディの遺志を尊重し、公民権法を支持して実務家としてそれを実行に移していきます。

「スタンド・バイ・ミー」のロブ・ライナー監督ということで期待しましたが、南部出身で保守派のジョンソンが、何故そうしたのか、あまり明確に描かれていないので、映画としては、物足りなさがありました。
「スリー・ビルボード」のウッディ・ハレルソンがジョンソン大統領を演じて、なかなかです。

3500.「散り椿」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/10/11(木) 19:59
名カメラマンの木村大作が、映画監督第3作として手がけた時代劇で、「雨あがる」などの監督・小泉堯史を脚本に迎え、直木賞作家・葉室麟の同名小説を実写映画化。

享保15年。藩の不正を訴え出たために藩を追われた瓜生新兵衛は追放後も連れ添い続け、病に倒れた妻・篠の死を前にした願いをかなえるため故郷へ戻ります。願いとは、新兵衛のかつての友、榊原采女を助けてほしいというものでした。

撮影は、雄大な大日岳など富山県を中心に、滋賀(彦根)、長野(松代)などで、時代劇としては前代未聞の全編オールロケだそうで、後で知ったら有名なお寺や貴重な住宅、歴史ある町並みや街道がたくさん撮影場所として使われていました。でも、ちょっと画面が暗めだったのと、脚本が良くなくて、ストーリーを追うのに忙しく、じっくり映像美を味わえなかったのは残念。

主人公・新兵衛役の岡田准一の殺陣は見事ですが、表情がワンパターン。采女を西島秀俊が演じていますが、もっと二人の場面が見たかったです。黒木華、麻生久美子、池松壮亮、奥田瑛二 、緒形直人 、渡辺大、富司純子 、新井浩文 、 柳楽優弥 、芳根京子らベテランから若手まで豪華俳優陣が集結。

この映画はイマイチでしたが、もっと良い原作もたくさんあることですし、日本映画の一つのジャンルとして、時代劇は残ってほしいと思います。

3499.「きみの鳥はうたえる」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/10/9(火) 20:19
函館出身の作家・佐藤泰志氏による小説を札幌出身の若い三宅唱監督が映画化。
佐藤氏はこれを含めて芥川賞に5回ノミネートされましたが、受賞には至らず、自死しますが、死後に再評価され、函館三部作、「海炭市叙景」、「そこのみにて光輝く」、「 オーバー・フェンス」が映画化されました。

私は氏の小説は未読ですが、映画は三作とも見ていて、どこか心惹かれるところがありました。やはりファンが多いようで、小さな映画館は補助席まで満席でした。

函館郊外の書店で働く「僕」(柄本佑)は、失業中の静雄(染谷将太)とアパートの一室をルームシェアしています。
「僕」はバイト先の同僚、佐知子(石橋静河)と親しくなり、三人の微妙なバランスで成り立つ不思議な関係が始まります。「僕」たち三人は、夜通し酒を飲み、ビリヤードに興じ、クラブで踊り、笑い合う日々を過ごします。いつまでも、そんな日々が続くかのようでしたが・・・。

近場で乗り換え過ぎの佐知子をはじめ、金が無いのにあんなに飲んで遊ぶ彼らに、共感できなくて、どこが良いのかわからないまま見終わってしまいました。社会と隔絶した所で生きる彼らは、ある種のユートピアに居るのかもしれないけれど、
舞台を1970年前後の東京から、現代の函館に移した点だけでなく、後で知ったのですが、原作とはかなり大きな違いがあって、驚きました。

佐知子役の石橋静河は父は俳優の石橋凌、母は女優の原田美枝子。
昨年、ブルーリボン賞で新人賞を受賞したそうですが、私は連続テレビ小説「半分、青い。」(NHK)でヒロイン・鈴愛の幼なじみである律の、かなり嫌な感じの妻・より子を演じていて、初めて知りました。今作を見て、なかなか魅力的な女優さんだと思いました。

3498.「きらきら眼鏡」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/10/7(日) 22:8
「津軽百年食堂」「虹の岬の喫茶店」などの森沢明夫の同名小説を、新人の金井浩人と池脇千鶴主演で映画化。
駅員の青年、明海は恋人が他界した悲しみを引きずっていました。
一冊の古本を通じて、明るい性格で、日常の何気ないことに感動する年上の女性、あかねと知り合います。
見た物全部をきらきら輝いたものにしてくれる眼鏡をはめていると言うあかねは、感動の天才でした。
しかし、彼女には余命宣告をうけている恋人がいたのです。
生と死、大切な人を亡くした後、どう生きるかがテーマですが、重くはなかったです。
原作では、亡くしたのは 愛猫だそうで、本も読んでみたくなりました。

3497.「1987、ある闘いの真実」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/9/27(木) 19:12
ソウルオリンピックを翌年に控えた韓国で、実際にあった民主化闘争を基に描いた社会派ドラマです。
1987年1月、全斗煥大統領による軍事政権下の韓国。
警察・公安は「反共」の名の下、取り調べを日ごとに激化させていました。そんな中、行き過ぎた取り調べによってソウル大学の学生が死亡します。
警察は隠蔽のため、即座に遺体の火葬を申請しますが、検事部長は解剖してからしか火葬を認めない、と頑として譲らず、拷問致死だったことが判明します。警察はもみ消そうとしますが、新聞社がスクープします。

さらに、政府が取り調べ担当刑事二人の逮捕だけで事件を終わらせようとしていることに気づいた新聞記者や刑務所看守らは、真実を公表するべく奔走し、殺された大学生の仲間たちも立ち上がります。
事態は韓国全土を巻き込む民主化闘争へと展開していき、1987年12月16日、憲法改正により直接選挙による選出で盧泰愚が大統領に選ばれました。

エンドロールに、民主化運動のデモの様子を撮った実際の映像が映されます。
1980年の光州事件のことは少しは知っていましたが、この事件のことは知りませんでした。
わずか31年前まで韓国は軍事独裁政権で、こんな恐ろしいことが現実にあったことに驚くと共に、勇気と信念ある人々の行動が社会を大きく動かしたことに、胸が熱くなりました。

3496.「プーと大人になった僕」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/9/27(木) 12:18
英国の作家A・A・ミルンによる名作児童文学をもとにしたディズニーの人気キャラクター「くまのプーさん」を、初めて実写映画化したアメリカ映画で、戦後の英国が舞台です。

大人になったクリストファー・ロビンが、プーと奇跡的な再会を果たしたことをきっかけに、忘れてしまっていた大切なものを思い出していく姿を描くファンタジードラマで、完全に大人向けです。

かつて「100歳になっても、きみのことは絶対に忘れない」と約束を交わしてプーと別れた少年クリストファー・ロビン。
月日が流れ、大人になった彼は、愛する妻や娘とロンドンで暮らしていましたが、旅行カバン会社で働き、多忙な日々を送っていました。忙しすぎて家族との約束も守ることができず、思い悩んでいた彼の前に、かつての親友プーが現れ……

プーはいろんなことを言いますが、「何もしない時間が一番好きだ」、「今日が一番好き」、いい言葉だな。
大人になったクリストファー・ロビンを演じたのはユアン・マクレガー。
吹き替え版では堺雅人なのですが、あの声は絶対に顔が浮かんでしまうので、本当に吹き替え版でなくてよかったです。

3495.「妻の愛、娘の時」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/9/24(月) 16:50
旅行続きなどで、ずいぶん書くのが遅れてしまいましたが、「あいち国際女性映画祭」で見ました。
「恋人たちの食卓」など数々の香港・台湾映画に出演してきた名女優シルビア・チャンが監督・主演を務めた中国・台湾合作映画で、父の墓をめぐる3世代の女性それぞれの思いを、切実かつユーモラスに描いたヒューマンドラマです。

定年間近の女性教師、フイインは母の死を看取り、母を父と同じ墓に埋葬するため、田舎にある父の墓を街に移そうとします。しかし一年で出て行った父を生涯待ち続けた元妻ツォンや彼女に同情した村人たちの激しい抵抗を受けます。
TV局に勤めるフイインの娘は、義理の祖母である老女に近づき真意を聞き出そうとしますが…。

世代間のギャップは日本も同じようなものだけれど、都会と田舎のギャップの大きさが実に大きく、興味深かったです。
そこまでこだわるのかと、お墓の問題には、あまり関心が持てなかったけれど、どんなに時代が変わっても、人を愛する心に変わりはないという真実、やがて立場の違う相手を思いやる心を描いていて、その点はよかったです。

3494.「毎日がアルツハイマー ザ・ファイナル〜最期に死ぬ時。」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/9/10(月) 21:56
あいち国際女性映画祭で見た愛知初公開の映画です。
関口祐加監督がアルツハイマー型認知症の母を介護する日常をありのままに描いたドキュメンタリー「毎日がアルツハイマー」シリーズ最終章。
母・宏子さんを自宅介護する生活は、9年目を迎えていました。
関口監督自身の両股関節の痛みが悪化し、リハビリも含め7週間の入院生活を送ることになり、自身も「要支援」となった現実に直面。
自身の老いも意識した61歳の監督は、誰にも訪れる死について考え、母と自分の死の選択肢を求めて、再び国内外に旅に出ます。

今回は緩和ケア、安楽死、自死幇助(ほうじょ)も含めて考察するといった深刻すぎるテーマだけれど、ユーモアもたっぷり。
上映後、監督のトークも聞きましたが、日本ではまだまだだけれど、選択肢を多く持てるのはいいことかも。
それと、介護者は自分の時間を大事にという言葉も印象に残りました。

3491.「タリーと私の秘密の時間」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/9/2(日) 11:35
「JUNO ジュノ」「マイレージ、マイライフ」のジェイソン・ライトマン監督が、「ヤング≒アダルト」でもタッグを組んだシャーリーズ・セロンを再び主演に迎えたアメリカ映画です。

主人公マーロは仕事、家事、育児と何でも完璧にこなしてきましたが、問題児の息子や姉娘の世話に忙殺され、ストレスで激太り。
40過ぎて、さらに三人目を出産し、夜も赤ん坊の夜泣きで眠れ疲れ果ててしまいます。
夫はいい人で、いい父親ではあるけれど、「冷凍ピザかよ」と文句、忙しいと言いながら、夜毎ベッドでゲーム三昧。

人に頼ることが苦手なマーロでしたが、裕福な兄がユニークな出産祝いを贈ってくれ、夜だけのベビーシッターとしてタリーという若い女性がやってきます。タリーは仕事は完璧で、全てがよい方向に変わり始め、マーロの悩みも解決してくれます。マーロはそんなタリーと絆を深めることで次第に元の輝きを取り戻していきます。
ラストにタリーの正体が明らかに。
家族・夫婦・カップルの絆について考えさせ、子育ての大変さと共に、その喜びや幸せも再確認させてくれる作品です。

シャーリーズ・セロンは、育児に疲れたマーロを体現するため、いつもの美しさ封印、体重を「モンスター」の時よりも重い18キロもの増量(23キロ説も)して、たるみきった身体を体現体現。
タリー役のマッケンジー・デイヴィスも魅力的でした。

3490.「スターリンの葬送狂騒曲」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/8/29(水) 21:9
20年にわたり「粛清」という恐怖で国を支配していた旧ソ連の絶対的独裁者スターリンが急死した1953年を舞台に、巻き起こった政権内部の争いを辛辣かつコミカルに描いたイギリス映画です。
原作は「驚くことに、ほとんどが事実」というフランスの小説で、過激&ブラックすぎて、ロシアで上映禁止となって話題を集めた異色コメディの政治風刺劇。

スターリンのために医者を呼ぼうにも、まともな医者は処刑され、ヤブ医者しか残っていなかったとは・・・。
厳かな国葬が執り行われる一方、その裏では次期最高権力者の座を狙う側近たちが熾烈な争いを繰り広げます。
スターリン以外で以外で知っている名前はスティーヴ・ブシェミが演じたフルシチョフだけですが、権力闘争の末に政権を握ったのは彼でした。もっと知っていたら、楽しめたかもしれませんが、それにしても笑えなかった気が気がします。

ロシアっぽい映像ですが、ロシアを見て回り、ロンドンで50年代のソ連を再現したのだそうです。

3489.「皇帝ペンギン ただいま」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/8/28(火) 23:27
アカデミー長編ドキュメンタリー賞を受賞した「皇帝ペンギン」から12年ぶりの続編で、フランス映画です。

マイナス40℃、時速250kmにもなるブリザードが吹き荒れる南極。
過酷な環境下で子育てに励む皇帝ペンギンの親と、危険を乗り越えながら少しずつ成長していく若い皇帝ペンギンたちを描いています。ただでさえ可愛いペンギンですが、ヒナたちの愛らしいこと!
4Kカメラや、ドローンや水中撮影など最新の映像技術を駆使した映像の美しさ、迫力にも感嘆させられます。

前作は亡くなった友だちと一緒に見たので、個人的にも感慨深い映画です。

3487.「 バトル・オブ・ザ・セクシーズ」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/8/16(木) 20:45
973年に全世界がその行方を見守った世紀のテニスマッチ「Battle of the Sexes(性差を超えた戦い)」の映画化で、「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーンが実在のテニスの女王を演じています。

男女平等を求める運動が、まだ始まりに過ぎなかった時代の、事実に基づいた話です。
全米女子テニスチャンピオンのビリー・ジーン・キングは、全米テニス協会が発表した次期大会の女子の優勝賞金が男子の1/8など、男女格差の激しいテニス界の現状に異議を唱え、全米テニス協会を脱退して仲間の選手たちと「女子テニス協会」を立ち上げました。

女性アスリートにも男子と同じ賞金をと訴える女の行動に目をつけた元男子世界チャンピオンでシニア選手のボビー・リッグスが挑戦状をたたきつけてきます。どちらが上とか下とかではなく、女性に敬意を払ってほしいだけと考えたビリー・ジーンは挑戦を受け、女子現役テニスチャンピオン29歳VS男子元世界チャンピオン55歳の、まさしく性差をこえた戦いが幕を開けます。

女は台所と寝室にいればいいと言うテニス協会のボスたちの憎たらしさ
全くテニスの試合を見たことがないけれど、試合の場面には手に汗を握りました。

今年のウィンブルドン シングルスの優勝賞金が男女同額だそうですが、こういう勇気ある闘いがあった結果なのだと思わさせれます。
そして、45年前のことなのに、今なお、いろいろな分野で男女格差があるのも事実。
LBGTの問題も出てきて、自分らしくありたいと願う多くの人に勇気と希望を与える映画です。
「リトル・ミス・サンシャイン」のジョナサン・デイトン& ヴァレリー・ファリスが監督。

3486.「オーシャンズ8」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/8/13(月) 9:33
主演のジョージ・クルーニーほかオールスターキャスト共演で話題を集めた「オーシャンズ」シリーズを、新たにオール女性キャストで描くクライムエンタテインメント。
クルーニーが演じた,史上最強の犯罪ドリームチームを率いたダニー・オーシャンの妹デビー・オーシャンが主人公で、服役中に綿密な計画を練り、仮釈放されるとすぐに、得意技を持ちながら冴えない生活を送っている女たちに声をかけ、女性版オーシャンズを結成します。

そして、ニューヨーク、メトロポリタン美術館で毎年開催される世界最大のファッションイベント「メットガラ」の会場で1億5000万ドルの宝石を盗み出すという計画を実行に移します。

網の目のように張り巡らされた防犯カメラ、世界一厳しいセキュリティがデビーたちの前に立ちはだかりますが・・・。

デビー役のサンドラ・ブロックほか、ケイト・ブランシェット、アン・ハサウェイ、ヘレナ・ボナム・カーター、歌手のリアーナら豪華女優陣が顔をそろえ、ゴージャス。
ちょっと中だるみでしたが、まあ、普通に楽しめました。

3485.「フジコ・ヘミングの時間」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/7/25(水) 9:46
1999年に放映されたNHKのドキュメント番組が大反響を呼び、60代後半になってから世界に見いだされ、85歳を越えた今も世界中で年間60本のコンサートをこなすピアニスト、フジコ・ヘミングのドキュメンタリー映画です。
パリ、ニューヨーク、アルゼンチン、ベルリン、そして京都と世界を巡るフジコに密着し、ワールドツアーで世界を巡って演奏する姿や、自宅で愛する猫に囲まれて過ごす時間など、公私にわたるフジコの素顔に迫ります。

魂のこもった力強いピアノの演奏シーンも街の風景も、一年の半分を過ごすパリの家も素晴らしく、動物たちも可愛いです。
歩んできた波乱万丈の人生も興味深いです。

留学生だった日本人ピアニストの母とロシア系スウェーデン人のデザイナーである父はベルリンで結婚し、フジコが5歳の時に、第二次世界大戦直前の日本に戻ります母の手ほどきによって5歳からピアノを習い始めたフジコは、父との別離、ハーフへの差別を経験し、無国籍が発覚し、留学が遅れたりします。
その後、ピアニストとして高い評価を受けるようになりますが、大事なリサイタルの前に聴力を失うという大きなアクシデントに見舞われます。
数々の苦難に見舞われても、夢を諦めずに進んだフジコの人間性が何より素晴らしく、結婚せず、子どもも持たなかったフジコの親への思いが強いが強いのも印象的でした。

幼少期のフジコの絵日記が使われていたり、新婚時代の両親が住んだベルリンの家を訪ねたり・・・構成も見事です。
結婚せず、子どもも持たなかったフジコの親への思いが強いが強いのも印象的でした。
「人生とは時間をかけて私を愛する旅」「いいことばかりではなんだかなと思う、センチメンタルなのもいいじゃない」、フジコの言葉です。

3484.「焼肉ドラゴン」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/7/15(日) 22:37
脚本家でもある鄭義信が長編映画初監督を務め、自身の人気戯曲「焼肉ドラゴン」を日韓キャスト共演で映画化。
1970年、大阪万博が開かれた日本の高度経済成長期を背景に、小さな焼肉店「焼肉ドラゴン」を営む在日コリアン一家の物語が描かれます。
関西の地方都市で小さな焼肉店「焼肉ドラゴン」を営む在日コリアン一家は父・龍吉と母、英順と、静花、梨花、美花の3姉妹と長男・時生の6人暮らし。
龍吉は日本に戦争に駆り出されて左腕を奪われ、帰ろうとした故郷も失いましたが、常に明るく前向きに生きており、店内は静花の幼なじみの哲男ら常連客たちでいつも賑わっていました。在日コリアンの矛盾や困難を抱える中、たくましく生きる一家の家族愛に胸が熱くなります。

強い絆で結ばれた彼らでしたが、次第に時代の波が押し寄せてきます。
家族の選んだ、それぞれの道は前途多難でしょうが、龍吉の「たとえ昨日がどんなでも、明日はきっとえぇ日になる」という言葉が支えてくれることでしょう。

店主夫婦を韓国人俳優のキム・サンホとイ・ジョンウン、さすがです。3姉妹を真木よう子、井上真央、桜庭ななみ、長女の幼なじみ・哲男を大泉洋が演じています。感情を抑えるシーンが多い真木よう子もよかったけれど、関西弁でまくしたてる場面が多い井上真央にはびっくり。大谷亮平が桜庭ななみ扮する三女の恋人役だったとは途中まで気づきませんでした。

3483.「セラヴィ!」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/7/11(水) 19:15
「最強のふたり」の監督コンビ、エリック・トレダノとオリビエ・ナカシュの最新作で、フランス映画です。

古城で行われる結婚式を舞台に、裏方のドタバタ劇を描いた群像劇です。
30年間にわたり数多くの結婚式を手がけてきたベテラン・ウェディングプランナーのマックは、引退を考え始めていましたが、あるカップルからの依頼で、17世紀の城を式場にした豪華絢爛な結婚式をプロデュースすることになりました。

しかし集まったスタッフは、ウェーター、バンドマン、カメラマンなど問題のある者ぞろいで、次から次へとトラブルが起きてしまいます。おまけに、新郎もとんでもない目立ちたがり屋で・・。

セラヴィとは、「これが人生さ」「人生って、こんなものさ」という意味のフランス語です。
クスリと笑わせながら、人々の人生や思惑が交差していく様子を描き、今という時代、多民族国家であるフランスの現実、特に雇用問題も描いています。
2015年パリで同時多発テロが発生し、人々の間に不安や悲しみが広がっていた時に、構想に着手した映画だそうで、フランスで大ヒット。

しかし、最初のうちは全く笑えず、退屈です。
ベテラン俳優ジャン・ピエール・バクリ演じるウェディングプランナーのマックは不機嫌で偏屈なオッサンだし。
ちょっとだけ我慢して乗り越えれば、良い映画です。

3482.「ルームロンダリング」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/7/9(月) 21:52
新たな映像クリエイターの発掘を目的としたコンペティション「TSUTAYA CREATORS’PROGRAM FILM2015」で準グランプリに輝いたオリジナルストーリーを映画化

5歳で父を亡くし、翌年には母も失踪、その後、18歳になるまで世話をしてくれた祖母に死なれてしまった八雲御子。そんな御子の前に叔父の悟郎が現れ、住む場所と仕事を用意してくれることになりました。その仕事とは、孤独死、自殺、事故、殺人などの訳あり物件に次々と移り住み、事故物件であることを帳消しにする「ルームロンダリング」でした。

御子は部屋に居座る元住人の幽霊が見えるようになり、恨みや後悔、未練を聞かされ、振り回されますが・・・。
訳あり物件に幽霊、なのにホラーではなく、ハートウォ−ミングなファンタジー、生きることの素晴らしさを描いています。

主演の池田エライザはファッションモデルで女優、ほぼすっぴんに近いメイクで、ネクラな役を演じていますが、可愛いかったです。
オダギリジョーも、かなりアヤシイ人だけど良い人という役にピッタリ!

3481.「レディ・バード」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/6/17(日) 9:58
「フランシス・ハ」「20センチュリー・ウーマン」などで知られる女優で映画監督、脚本家でもあるグレタ・ガーウィグが、出身地でもあるカリフォルニア州サクラメントを舞台に、自伝的要素を盛り込みながら描いたアメリカの青春映画です。
今作は34歳のグレタ・ガーウィグのオリジナル脚本での単独監督デビュー作で、彼女は今年のアカデミー賞監督賞でノミネートされ、女性として史上5人目の快挙でした。

映画は2002年、閉塞感漂う片田舎の町でカトリック系の女子高に通い、自らを「レディ・バード」と呼ぶ17歳のクリスティンが、高校生活最後の年を迎え、東海岸の都会に出ることを夢見て、友人やボーイフレンド、家族について悩み、揺れ動く様子を、みずみずしく描いています。

クリスティンを「ブルックリン」「つぐない」でアカデミー賞候補にもなった若手実力派のシアーシャ・ローナンが演じて魅力的、はまり役ですが、特に素晴らしかったのはラストの約20分です。
夢をかなえ、家を離れてニューヨークの大学に進学することになった時、うまくいっていたとは言えなかったクリスティンと母の感情が、それぞれの場で互いに一気にあふれ出す場面には感動しました。親の気持ち、子の気持ち、どちらも共感できました。

監督は「恋愛を核にしなくても、少女の成長は描ける。本作には恋愛の要素も入れるけど、彼女の人間性を描く上で重点を置かなかった」と言います。

シアーシャ・ローナンは主演、母親を演じたローリー・メトカーフは助演で、共にアカデミー賞女優賞にノミネートされました。

3480.「羊と鋼の森」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2018/6/10(日) 9:38
本屋大賞を受賞した宮下奈都の同名の小説の実写映画化です。
本は気になっていたものの未読で、タイトルの意味は冒頭ですぐにわかります。
北海道の田舎で育った主人公の男子高生・外村は、ピアノの調律師と出会ったことをきっかけに調律に魅せられ、調律師を志します。調律師になって楽器店に就職した外村は、ピアノに関わる人々と出会い、苦悩と挫折を経験しながら、仲間から支えられて成長していきます。

ピアノの演奏と北海道の四季、森の映像が美しく、若きイケメンが主人公なのに、恋愛の部分が無いのが新鮮でした。
地味で真面目すぎるくらいの映画ですが、心地よく見ることができました。
個人的には、何度も調律を依頼する女子高生の姉妹の話より、短い時間、出てくるだけの14年ぶりの調律を依頼した青年の話(彼は何も語らず、一家の過去と現在を映像で見せるだけ)に心を揺さぶられました。

子どもの頃、ピアノを7年習っていたのですが、調律師の仕事があんなに繊細な作業で、希望に沿う音にすることができるものだとは知りませんでした。調律を学べる専門学校があることも。

主演の山阜ォ人、先輩の調律師、三浦友和、鈴木亮平など、役に合っていて好演でした。姉妹役は、実の姉妹である上白石萌音と上白石萌歌、あまり似ていないけれど可愛いです。


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