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3436.「月と雷」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/10/18(水) 20:43
直木賞作家・角田光代の同名小説を安藤尋監督が映画化。
子どもの頃に母が家出し、普通の家庭を知らぬまま大人になった泰子。
死んだ父が残した家と仕事場のスーパーを往復する毎日でしたが、婚約者もいて、穏やかな日々を送っていました。

泰子の前に突然、子どもの頃に半年だけ一緒に暮らしていた父の愛人の息子・智が現れたことで、穏やかな日々が大きく揺らいでいきます。

泰子の行動も理解しがたいですが、智の母の直子は男に拾われてその家に居ついたかと思うと、ふらりと出ていくという事をずっと繰り返してきた女でした。
智も、ずっと母と日本各地を転々とする暮らしをしてきました。

登場人物たちは世間一般の常識とはかけ離れた登場人物、普通に人間関係を築けない人ばかりで、共感出来る人たちではありませんが、出演者たちの魅力もあって、なかなか面白かったです。

ラストに、出産間近の泰子が見せた微笑みをどう解釈すればいいのか戸惑いました。
好きな作家ですが、これは未読で、検索したら、ラストがちょっと異なっていて、原作の方が理解しやすい気がしました。

泰子役を初音映莉子、智役を高良健吾、智の母親で泰子の父親の愛人だった直子役を草刈民代、スッピンで、今までと全く違う役を好演しています。
「書いていて大嫌いだった泰子も智も直子も、映画で見たらみんな好きだ。みんないとしい。」と角田光代は言っています。

3435.「ブルーム・オブ・イエスタディ」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/10/15(日) 20:12
29回東京国際映画祭コンペティション部門で東京グランプリを受賞したドイツ・オーストリア合作映画です。

祖父がナチスの戦犯で、その罪と向き合うために、家族から勘当されてまでホロコースト研究に人生を捧げる中年男性研究者のトト。
祖母がナチスドイツの犠牲になり、ホロコースト研究に青春を捧げる、フランスから来た若い女性インターンのザジ。
反発し合っていた二人の距離は少しずつ縮まり、次第に強く惹かれあっていきますが・・・。

ホロコーストの歴史的因縁を背負った男女の恋というのは画期的なテーマで、確かに新しいナチス映画だけれど、主人公が二人とも、あまりにも心が不安定でエキセントリック過ぎるので、共感し辛かったです。暴力シーンが多いのにも閉口、パグ犬のガンジーが可愛いのだけれど、危うく・・・だったし。

あまり好きな映画とは言えないのだけれど、次世代への希望を感じさせるラストはよかったです。

3434.「サーミの血」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/10/15(日) 10:15
北欧の少数民族サーミ人の少女が、差別や困難に立ち向かいながら生きる姿を描いたスウェーデン・デンマーク・ノルウェー合作映画です。2016年・第29回東京国際映画祭 で審査員特別賞および最優秀女優賞を受賞しました。

妹の葬儀に出るたため、老婆エレが帰郷しますが、何故か頑なな態度のエレ・・・。
名前も家族も故郷も捨て、クリスティーナという名前で生きてきたエレの回想が始まります。
1930年代、スウェーデン北部の山間部に居住する少数民族サーミ族は、支配勢力のスウェーデン人によって劣等民族として差別を受け、研究対象として屈辱的な検査を受け ました。
サーミ語を禁じられた寄宿学校で、14歳のエレ・マリャは、成績も良く進学を望みましたが、教師からは「あなたたちの脳は文明に適応できない」と告げられます。
ある時、エレはスウェーデン人のふりをして忍び込んだ夏祭りで、都会的な少年ニクラスと出会い、心を惹かれます。
スウェーデン人から冷たい視線で見られ、トナカイを飼育しテントで暮らす閉鎖的な生活から抜け出したいと思っていたエレは、ニクラスを頼って街に出ます。
目的を達成するためには手段を選ばないエレのたくましさと図太さには圧倒されます。

監督のアマンダ・シェーネルはサーミ人とスウェーデン人とのハーフで、自身のルーツをテーマにした短編映画を手がけた後、同じテーマの本作で長編映画デビューを果たしました。
「この映画では同化政策による恥の感情や、精神的な植民地化について多く取り上げ、それについての問いを呈しています。また、自分の過去や歴史、そして自分の言葉を自ら切り離すことが、人間にどのような影響を与えるかを描こうとしています。」と監督は言っています。

主演はサーミ人のレーネ=セシリア・スパルロク。存在感のある自然な演技です。エレと違い、サーミ民族を誇りに思い、トナカイの遊牧をしていることに対して誇りを持っているそうです。もちろん、スウェーデンという国の変化も大きいですが。

日本も行った同化政策が、理想的な国と思われているスウェーデンで、しかも、それほど昔ではない時代に行われていたことは驚きで、差別についても考えさせられる映画でした。

3433.「エルネスト  もう一人のゲバラ」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/10/15(日) 10:11
キューバ革命の英雄チェ・ゲバラからファーストネームをもらって「エルネスト」と名付けられ 、行動をともにした、日系ボリビア人・フレディ前村の激動の半生を描いた、日本とキューバの合作映画です。

1962年4月、日系2世のボリビア人青年フレディ前村は、留学生としてキューバに来ました。医療未発達の母国のために、医者になることが目標でした。
半年後、キューバ核ミサイル危機が勃発、フレディは揺れる情勢下で、フィデル・カストロやエルネスト・チェ・ゲバラと対面する機会を得ます。
キューバ危機は間もなく回避され、フレディは勉学に励み、好きな女性もできました。

しかし母国ボリビアで軍事クーデターが起き、フレディは悩んだ末に奨学生を辞退し、革命支援隊に志願します。ゲバラに司令官室に呼ばれたフレディは、エルネスト・メディ
コ(医師)という戦士名を与えられ、過酷な戦線へと向かいます。
祖国ボリビアのため、弱者のために戦い、25歳で散った心優しき青年・・・見終わって、言葉が出ません。

上映後、阪本順治監督とオダギリジョーのトークが聞けてよかったです。
キューバ・ロケは撮影許可に時間がかかり大変だったけれど、治安が良い国で、貧しくても心が温かい人が多い国だったそうです。
オダギリジョーはスペイン語を完璧にマスターして臨んだそうで素晴らしいし、41歳ながら、20代前半の実直でナイーブな青年を違和感無く演じています。
ゲバラたちは2017年に没後50年を迎え、映画を見た日が、ちょうどゲバラの命日とのことで、感慨深かったです。

3432.「エルネスト」舞台挨拶 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/10/10(火) 19:27
上映後、阪本順治監督とオダギリジョーさんの舞台挨拶を聞くことができました。
ちょうど今日はチェ・ゲバラの命日だそうで、現地ではゲバラだけでなく、共に戦って命を落とした多くの人たちの追悼の催しが行われているそうです。

キューバでのロケは、何をするにも許可が必要で、何かと大変だったようですが、治安はとてもよかったそうです。

さてオダギリジョーさん、ファッションはおとなしめでしたが、やっぱりカッコいいし、ユニーク!
真面目な話としては、こういう儲からない映画が10年後も作られるかどうか危惧していると話されました。その為にも、この映画を多くの人が見てほしいと。
いつもは、舞台挨拶の時、撮影はできませんが、今日はO・Kでした。

3431.「愛を綴る女」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/10/8(日) 21:30
フランス・ベルギー・カナダ合作映画です。
1950年代、南仏の小さな町に暮らす美しい娘ガブリエルは、愛する人との結婚を望んでいましたが、叶えられませんでした。彼女の狂気のような激しさを心配した親は、内戦後のスペインから来た労働者ジョゼと結婚させます。

「愛していない」、「俺もだ」で始まった結婚でした。
ガブリエルは腎臓結石のため、アルプスの麓の療養所で長期の治療をすることになり、そこでインドシナ戦争の傷病兵ソヴァージュと出会います。
ガブリエルは運命の人だと感じますが、会えなくなって長い月日が流れます。
10代半ばになった息子のピアノコンクールのため、三人でリヨンに向かいますが、そこはソヴァージュの住む町で、ガブリエルはタクシーから一人降りてしまいます。

全く共感できないヒロインです。
ニコール・ガルシア監督がイタリア人作家のベストセラー小説「祖母の手帖」を読んですぐに映画化の権利の獲得に動き、ヒロインを演じるのはマリオン・コティヤールしかいない、と彼女のスケジュールが空くまで5年間待ったというだけあって、マリオンははまり役、情熱的に、官能的に演じています。

ラストの約20分が素晴らしいです。
面白かったし、「君に生きて欲しくて・・・」の一言、男の深くて寛容な愛に心を動かされました。
風景も、何度も流れるチャイコフスキーピアノ曲集「四季」の「舟歌」も素敵です。

3430.「明日へ〜戦争は罪悪である〜」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/10/6(金) 21:35
太平洋戦争中に反戦を訴えた僧侶たちをモデルにした映画です。
2015年の秋、安保法案に反対する国会前のデモのニュースが、テレビで流れ、老人ホームで余生を過ごす98歳の元落語家、金山亭我楽こと藤尾純次の胸に、故郷瀬戸内の一人の僧侶、杉原良善の姿がよみがえります。

1932年(昭和7)、日中戦争から太平洋戦争に向かう戦争の時代。噺家になりたい13歳の純次の背中を押したのが良善和尚でした。
東京へ行って落語家となった純次は、出征のため6年振りに里帰りし、和尚と再会しますが、境内での出陣式で、良善は「戦争は罪悪で人類に対する敵、すぐにでも止めたほうがええ」「逃げて帰って来い。人殺しはするな」と言います。
純次は良善を突き飛ばし、寺の檀家たちも寺に石を投げ、寺に寄りつかなくなりました。

それまで戦争に協力する説教を語っていた良善のこの変化には何があったのか?
大きな犠牲を出し、ようやく戦争が終わり・・・。

純次からこの話を聞いた看護士の「怖い時代だったのですね。」という言葉に「だった?今そうでないと言えるのか?」と純次は言います。
地味な映画でも、多くの方に見てほしい良い映画です。

本来「殺生」を禁じた仏教界ですが、経文を都合よく解釈し、戦争に協力しました。反対したのはたった14人だったとか。
14人の「反戦僧侶」の中に、映画の中にも登場する植木徹誠師がいました。なんと、1シーンだけ登場するクレイジーキャッツ植木等の父親です。

尾藤純次・金山亭我楽に岡本 富士太、杉原良善に中原 丈雄、尾藤純次(青年) 小倉 レイ、植木徹誠に上條 恒彦。

3429.「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/10/6(金) 18:54
長年TBSでキャスターを務めてきた佐古忠彦が2016年にテレビ番組「報道の魂」で放送された内容に追加取材や再編集を行ったドキュメンタリー映画です。
占領下の沖縄で米軍の弾圧にひるむことなく非難の声を上げ続けた政治家、瀬長亀次郎の人生をたどり、不屈の闘いを描いています。
そして、その不屈の精神は、今なお基地問題に苦しめられ、声を上げ続ける沖縄の人々の原点となっているのです。

第二次世界大戦で四人に一人が犠牲になった沖縄。
戦後、米軍統治下の沖縄でアメリカに抗った瀬長亀次郎。
演説会を開けば何万人もの人々が押し寄せ、祖国への復帰に向けて民衆を先導し、那覇市長選挙で当選しました。
アメリカは那覇市の水道を止めたり、銀行の利用を制限したり、次々と妨害を行います。

度重なる弾圧を受けながらも立ち向かい、アメリカを恐れさせた瀬長氏を写真や映像を、彼の次女や元沖縄県知事の稲嶺惠一氏、元警察官、元米軍関係者らの言葉で紹介します。
語りは大杉漣、テーマ音楽を坂本龍一が担当。

瀬長亀次郎、名前を聞いたことがある程度で、沖縄の問題も知らなかったことが多く、教えられることが多かったです。

3426.「僕のワンダフル・ライフ」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/10/3(火) 20:44
スウェーデン出身で、「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」、「ギルバート・グレイプ」、「サイダーハウス・ ルール」などのラッセ・ハルストレム監督がW・ブルース・キャメロンのベストセラー小説を実写映画化したアメリカ映画です。

最愛の飼い主に会うため、50年で3回も生まれ変わった犬の話で、物語の始まりは60年代。
ゴールデン・レトリバーの子犬ベイリーは、自分の命を救ってくれた8歳の少年イーサンと固い絆で結ばれていき、楽しい日々を送りますが・・・。

やがて寿命を終えたベイリーは、愛するイーサンにまた会いたい一心で生まれ変わりを繰り返すようになりますが、なかなかイーサンに会えません。
やっと会えたものの、どうしたら気づいてもらえるのか・・・。

原作は愛犬を亡くした試練を乗り越えようとしていた恋人のために書いた小説だそうで、心を揺さぶられる、もう、動物好きにはたまらないストーリーでした。

我が家に愛犬ラリッサが来たのも1年前、犬と暮らす喜びを改めて実感させられた映画で、ちょうど記念日の昨日、見ることができてよかったです。
一緒に生きる今という時間を大切にしたいです。
そして、愛する猫ちゃんも、生まれ変わってきてくれたらいいのに・・・。

3428.「エタニティ 永遠の花たちへ」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/10/3(火) 15:53
「青いパパイヤの香り」「夏至」のトラン・アン・ユンが監督したフランス・ベルギー合作映画です。
オドレイ・トトゥ、メラニー・ロラン、ベレニス・ベジョというフランスの人気実力派女優たちの主演で、運命に翻弄されながらも世代を超えて命をつないでいく女性たちの姿を描いています。

19世紀末のフランス。
上流家庭の娘、ヴァランティーヌは、親が決めたジュールとの婚約を破棄しますが、諦めないジュールに心を動かされて結婚します。
二人は夫婦として深い絆で結ばれますが、病気や戦争で子供たちを次々に亡くし、夫も結婚20年で亡くなります。
ヴァランティーヌは「生きるということは、死者を送ること」と悲嘆にくれますが、残った息子のアンリと幼なじみのマチルドの結婚を通じて、再び人生に喜びを見いだします。
マチルドの従妹のガブリエルと夫も彼らの家を頻繁に訪れ、大勢の子どもたちと大家族のように楽しく暮らします。

この家族は、実に次々と子どもを生み、どんどん家族が死んでいきます。
女性たちと、たくさん登場する子どもたちが、美しく、豪華な邸宅、調度品、庭園、衣裳など、映像美がたっぷりです。
ほとんど、この家族以外出てこなくて、社会とのつながりは、徴兵制があって、息子たちが戦死(調べると、普仏戦争というプロイセンとの戦争のようですが、戦争の影は皆無)してしまったことぐらいです。

確かに人生は、出会い、愛を育み、悲しみを乗り越えながら命を繋いでいくものだけれど、これで人間賛歌って言われても・・・。

3427.「ドリーム」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/10/3(火) 0:6
ソ連のガガーリンに遅れをとったものの、1962年に米国人として初めて地球周回軌道を飛行した宇宙飛行士ジョン・グレンの功績を影で支えた、NASAの三人の黒人系女性スタッフ、キャサリン・ジョンソン、ドロシー・ボーン、メアリー・ジャクソンの埋もれていた実話を基にした全米大ヒット映画です。

ソ連との宇宙開発競争に火がついた1961年、米バージニア州ハンプトンにあるNASAのラングレー研究所に、ロケットの打ち上げに必要不可欠な計算を行う黒人女性グループがいました。IBMの汎用コンピューターがやっとNASAで買えたばかりの時代でした。

南部では、人種分離政策がまかり通っていた時代で、計算係のキャサリンも、管理職の仕事をこなすドロシーも、エンジニア志望のメアリーもその真価を認められずにいました。
中でも天才的な数学の才能をもつキャサリンは、宇宙特別研究本部の計算係に抜てきされますが、白人男性ばかりのオフィス環境は最悪。
非白人用のトイレが同じ建物内に無く、800メートル先の建物まで走らなければならないし、コーヒーポットも別、街では、公立図書館の棚も分けられていたのです。

誇り高くチャーミングなヒロインたちが差別と闘うエンターテイメントで、彼女たちを支えた家族愛も描かれています。
彼女たちを小バカにしていた白人たちを驚嘆させる場面は痛快です。
今なお不当な差別は多くあります。多くの人たちを勇気づける普遍的なテーマの映画です。

バイタリティーあふれる三人の女性を演じた女優たち、タラジ・P・ヘンソン、オクタビア・スペンサー、ジャネール・モネイ、みな個性的で素晴らしいです。
ケヴィン・コスナー、「劣化をボトックスで若返り」だそうで、往時を思わせる若々しい姿で、上司を演じています。

ちなみに主人公三人は実在の人物ではあるが、活躍した時代はバラバラだそうですが、エンディングで元気な姿を見せてくれます。

3425.「ナミヤ雑貨店の奇蹟」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/9/25(月) 19:50
東野圭吾の同名ベストセラー小説を、廣木隆一監督が映画化。
東野圭吾は好きな作家で、この原作も読みました。たいていは原作の方が良いと思うことが多いけれど、過去と現在が交錯するファンタジーだから、いっそう映画より本で読んだ時の方がスムーズに入り込めました。

とは言え、ヒューマンで温かい話だし、幅広い年代の出演者はとても豪華だし、レトロな昭和の街並みや風物が懐かしく、楽しめました。

2012年。養護施設出身の敦也は、幼なじみ二人と悪事を働いた後、空き家になった店に、忍び込みます。
そこは、かつて町の人々から悩み相談を受けていた「ナミヤ雑貨店」でした。
深夜、シャッターの郵便受けに何かが投げ込まれたことに気づきます。投げ込まれていたのは1980年に書かれた悩み相談の手紙で、店にあった古い雑誌で、かつて店主の悩み
事相談のことを知った彼らは、戸惑いながら返事を書くことに・・・。

5つの物語、多くの登場人物がつながっていく面白さは、さすがミステリー作家の東野圭吾です。

3424.「29+1」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/9/24(日) 17:8
「あいち国際女性映画祭」で見ました。
大阪アジアン映画祭観客賞を受賞した香港映画です。

タイトルの「29+1」というのは、間もなく30歳を迎えるヒロインの年齢です。
1ヶ月後に30歳の誕生日を迎えるクリスティ(クリッシー・チャウ)はキャリアウーマンで、女子会で盛り上がる友だちもいるし、長年付き合ってきた恋人もいます。
しかし、順調だった仕事は大抜擢されたため、ストレスが増大、恋人とは何だか合わなくなって、先行きが不安なところに、父親の突然の死。
そのうえ、大家の都合で急にアパートを出ることに。

家主の親戚・ジョイス(ジョイス・チェン)がパリ旅行で不在の間、彼女の家に住まわせてもらうことに。
ジョイスの伝言と日記を読み、偶然にも自分と同じ誕生日だと知り、自分と彼女を重ね合わせていくクリスティ。

監督の キーレン・パンは女優でありながら脚本や演技指導までこなす舞台演劇界の第一人者。本作は長らく自分が舞台で演じてきた一人芝居を自身で映画化したものです。
人生における変化や自分でコントロールできない問題に直面することを描いているので、普遍的なテーマだと監督は語りますが、そこまで共感はできなかったです。

3423.「乳房よ永遠なれ」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/9/22(金) 23:2
「あいち国際女性映画祭」で見ました。
1955年の映画で、古い映画はあまり見ないほうですが、なかなかよかったです。上映後、大学教授で当映画祭コーディネーター斉藤綾子さんのトークがあり、より理解が深まりました。

監督は日本映画史に残る大女優・田中絹代。
数々の名監督のもとで映画を学び尽くした田中絹代は、女優としては日本で初めての映画監督となり、6作品を発表しました。

新聞記者だった若月彰と歌人、乳がんのため31歳で世を去った薄幸の歌人・中城ふみ子との出会いを記した同名の手記に田中絹代がほれ込んで映画化。
第3作目で初めて同姓・同世代の脚本家、田中澄江のサポートを得て、自分自身の演出力を発揮した映画です。
出演は月丘夢路、森雅之、杉葉子、葉山良二などで、田中絹代も出演しています。

中城ふみ子は二児がいましたが、不実な夫と離婚。
乳がんになり、死の病の床にありながら歌集「乳房喪失」を世に問い、 凡庸な生活短歌が主流だった当時の写実主義短歌界に一石を投じた歌人です。
女学生時代からの親友の夫で、短歌仲間への恋心、乳房を失った後、取材に来た若い記者との愛を当時としては、かなり大胆に描いています。鏡の使い方など、女性らしい演出も見事です。

トークの時に映像で見た撮影台本などからも、監督業は女優の余技などではなく、真剣に取り組んだことが伝わってきました。

見る機会がほとんど無い映画ですが、ビクトル・エリセ(「ミツバチのささやき」の監督)の白紙委任状のセレクションに唯一選ばれた日本映画だそうです。

3422.「はかな(儚)き道」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/9/22(金) 20:35
「あいち国際女性映画祭」で見ました。
日本初公開のドイツ映画です。

1964年、恋人同士のイギリス人男性のケネスとドイツ人女性テレーズはギリシャに滞在中でしたが、ケネスの母が事故に遭い、テレーズを置いて帰国します。
そして、30年後のベルリン・・・。
わかったのは冒頭部分だけで、後は何が何やら。
こんな訳のわからない、朝から眠くなるような映画は映画祭でも初めてで、映画に詳しい友人も「わからない映画で、実験映画のようだった」と言っていました。

3421.「あさがくるまえに」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/9/19(火) 22:52
心臓移植をめぐり、葛藤する人々の一日を描いた人間ドラマで、フランス・ベルギー合作映画です。
37歳のフランス人女性監督カテル・キレベレが、メイリス・ド・ケランガルのベストセラー小説をもとに映画化

夜明け前、彼女が まだまどろみの中にいるベッドをそっと抜け出し、友人たちとサーフィンに出かけた17歳のシモン 。
しかし彼が再び彼女の元に戻ることはありませんでした。

帰路、彼は交通事故に巻きこまれ、交通事故で脳死と判定され、息子の臓器提供について選択を迫られる両親、末期的な心臓病を患いながら、もう若くない自分が延命することの意味を自問自答する中年の女性音楽家と息子たち、誠実なコーディネーターと息子たち、医者など、臓器移植に関わる人々を丹念に描いています。

子に先立たれ、短時間に結論を出さなくてはならない両親の苦悩と悲しみは描かれていたけれど、前向きな結論を出すまでの葛藤をもっと見たかったです。
誰にでも起こり得ることで、他人事とは思えませんし、何気ない日常の大切さ、命の大切さを実感させられます。

オープニングの約6分30秒にわたる映像と音楽は、「あさがくるまえに」の本編映像とミュージシャン・秦基博の日本語の歌「朝が来る前に」のコラボレーションで、ピッタリ合っていました。
全体に美しい映像で余韻が残ります。若い命の輝きも・・。

しかし、何度もケガをし、最後はシートベルト無しで車に乗って死んだ少年、若さの驕りで、死は無縁と思っていたのでしょうか。
慎重に取り出された心臓は警察官のバイク二台に先導され、とても大事に運ばれるのに・・・。

3413.「関ヶ原」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/9/13(水) 9:39
司馬遼太郎の著書を、原田眞人監督が岡田准一、役所広司、有村架純ら豪華キャスト共演で映画化。
豊臣秀吉亡き後の天下をめぐり、天下取りの野望に燃える徳川家康の東軍と、豊臣家への忠義を貫く石田三成率いる西軍が激突し、たった6時間で決着がついた「関ヶ原の戦い」と、合戦に至るまでの背景が描かれます。

原作は読んでいないけれど、歴史好きで、関ヶ原ももちろん行っていますが、台詞がどうにも早口で聞き取りにくかったです。
大勢の出演者で、多くのエピソードがあるのを149分にまとめるのは至難の業でしょうが、中身が薄く、不要なシーンも多かったです。

重要であるべき人物像の描き方や配役は、かなり残念でした。石田三成と戦った小西行長たちは全く影が薄かったし、家康側についた、品性も苦悩も皆無の北政所、福島正則、加藤清正などはひどすぎ.。

ヒットしているし、日本映画の伝統の一つである時代劇というジャンルは絶やさないでほしいと思うけれど、これで若いファンが増えるかと言うと、かなり疑問。



3419.Re: 「関ヶ原」
名前:愛ママ    日付:2017/9/19(火) 11:47
こんにちは。ネルさんの映画のお部屋には、時々お邪魔したおりますが、
長いこと映画館に行ってなかったのですが、やっと行けたのが
「関ケ原」でした。

ホントにネルさんの感想の通りで セリフが早すぎてなかなか入ってこないのが
残念でした。岡田准一の出る映画が好きなので期待したのですが、今回ばかりは
残念な気持ちでした。名前が知られている武将が多くてその描かれ方がひどすぎて
ましたよね。ネルさんの感想を見て「あ〜一緒だわ」と変に嬉しくなりました。

この秋「僕のワンダルフル、ライフ」を見たいなと思ったいます。
犬が出てくるので 楽しめそうかな?と思うのですが・・。           


3420.Re: 「関ヶ原」
名前:ネル    日付:2017/9/19(火) 22:50
愛ママさん、こんばんは
お久しぶりで〜す。

「関ヶ原」・・・ですよねえ!

秋は特に見たい映画がいっぱいですが、「僕のワンダルフル、ライフ」、私も是非見ようと思っています。
我が家の愛犬、7月で1歳になりました。
愛ママさんも飼っていられますか?

3418.「Life 生きてゆく」 返信  引用 
名前:ネル    日付:2017/9/17(日) 19:31
「あいち国際女性映画祭」で見ました。
東日本大震災の地震で大津波に襲われ、大きな被害を受けた福島沿岸部の、原子力発電所から22キロ離れた南相馬市原町区萱浜(かいばま)。
萱浜に住む一つの家族を中心に、その5年半を描いたドキュメンタリー映画です。

上野さんは両親と幼い子ども二人を津波で亡くしました。
放射能を恐れて誰も助けに来ない中で、上野さんたちは行方不明の家族を探し続けました。

大切な家族を失った悲しみを忘れ、つらさを乗り越えることなどできないけれど、それでも生きていかなければならないのです。
震災後に生まれた末っ子は姉と兄を知らずに育ちます。妊娠中で、どんなに大変だったかと思いますが、末っ子の存在は大きな希望を感じさせます。会ったことのない姉と兄のことをいつも両親に聞かされ、親しみを込めて呼ぶ姿がいじらしいです。

比較など無意味だけれど、7人家族で6人を失った人もいて、あまりにも・・・。
福島原発事故の影響で立入禁止区域になってしまった家族もいます。 
それでも励まし合い、イベントを企画して、笑顔も見せる人たち。   

監督は、名古屋のテレビ局で報道記者として働きながら、毎週末は長距離バスで福島に行き、今は退職してフリーの映像ディレクターになった笠井千晶さん。毎週通ううちに、被災した人々に心を開いてもらえたそうです。

貴重な記録であると共に、何とも心に響く映画でした。


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