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札幌北高18期 TOMATOの本棚
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109.TOMATOの本棚−その98 返信  引用 
名前:TOMATO    日付:2月24日(日) 5時46分
「そうか、もう君はいないのか」
城山三郎著(新潮社)
定価:本体1200円(税別)

作家・城山三郎氏が、妻の容子さんへの思いをつづっている。
出会い、共に暮らした日々、癌との闘い、死・別れ。

遺稿のため、本人による仕上げの手が入っていないのだろう。ところどころ、書きっぱなしのような表現がある。
しかし妻への思いは、題名の「そうか、もう君はいないのか」に凝縮されている。

二人の出会いは学生時代、名古屋公衆図書館の前だった。
しかし、偶然の出会いも妻の父親に引き裂かれる。

大学を卒業し社会人となって、奇跡的な再会を果たし・・・。

このように愛された容子さんは、本当に幸せだったろう。
そして、氏の喪失感。

巻末に次女・井上紀子さんが、『父が遺してくれたもの−最後の「黄金の日々」』に、父と母の生活と思いを書いている。

この巻末を読んでから、本文を読み返すと、書きっぱなしだからこその思いが、いっそう切々と伝わってくる。

最後に、氏が引用していたイタリアの経済学者パレードが好んだ言葉。

「静かに行く者は健やかに行く 健やかに行く者は遠くまで行く」
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106.TOMATOの本棚−その97 返信  引用 
名前:TOMATO    日付:1月14日(月) 4時26分
「いっぺんさん」朱川湊人著(実業之日本社)
定価(本体1600円+税)
朗読の教材で、短編の「いっぺんさん」を読んだところ、偶然にも同名の単行本を見つけて購入した。

「いっぺんさん」
三十年近く昔のことだった。
「うっちん」の友達「しーちゃん」は、勉強が出来ないという意味ではなく、やることなすこと間が抜けていてバカだった。
「しーちゃん」の夢は、白バイのお巡りさんになることだった。

祖母から、一回だけ願い事を叶えてくれる「いっぺんさん」という神社のことを聞き、二人で出かけた。
しーちゃんは、「早く大人になって、白バイのお巡りさんになりた」と頼んだ。
うっちんは、「野球選手になりたい」とお願いしたかったが、お願いを託す石を見つけることが出来なくてあきらめる。

「いっぺんさん」から帰って間もなく、しーちゃんは突然病に倒れて入院する。
しーちゃんに会いに行ったうっちんは、シーちゃんの願いを「病気が治りますように」と変更するよう勧める。そして「白バイ警官になると」いう願いは、自分がもう一度「いっぺんさん」のところに行ってお願いすると約束する。

数日後の夜、容態が急変してシーちゃんは亡くなった。
うっちんは、一人で「いっぺんさん」に出かけて、見つけた石に願いを託す。
「もう一度、しーちゃんに会いたい」と。

うっちんと両親、小学校二年の妹と幼稚園児の弟の五人でキャンプに出かけたとき、弟が囲いから落ちて頭を強打する。
意識を失った弟を乗せた父の運転する車は、渋滞に巻き込まれる。
うっちんは、しーちゃんに謝りながら「しーちゃんに会いたい」というお願いを取り消して、「弟を助けてください」と変更する。
渋滞の車の間を縫うようにして一台の白バイが現れ、車を病院まで誘導してくれた。

以下、本文から引用する。

警官は白バイにまたがったまま、私をじっと見ていた。そしてやがて、ニッコリ笑ってこう言ったのだ。
「大丈夫だよ、うっちん」
声こそ違うが、その口調を忘れるはずがない。私は耳を疑い、次の瞬間には目を疑った。
白バイ警官の前歯は、きれいに半分ほど折れていたのだ。
「きっと治るよ。いっぺんさんが助けてくれる」
白バイ警官はそう言いながら、サングラスをはずした。
その顔は私の知っている顔ではなかった。だが、私が知っているあの顔が、十歳で死ぬことなく無事に成長していたとしたら、たどり着いたはずの顔のように思えた。

「いっぺんさん」は、「しーちゃんに会いたい」という願いと、「弟を助けて」という願いの二つを叶えてくれたのだ。

表題の「いっぺんさん」のほかに、以下の短編が収録されている。主に子どもを主人公にしているが、読後感はつらいものが多い。

コドモノクニ
小さなふしぎ
逆井水
蛇霊憑き
山から来るもの
磯幽霊
八十八姫

著者の朱川湊人は、1963年大阪府生まれの慶應義塾大学文学部卒。しばらく、この著者の作品を追いかけてみよう。
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103.TOMATOの本棚−その96 返信  引用 
名前:TOMATO    日付:12月9日(日) 4時26分
「カミさんの悪口」村松友視著(日本経済新聞社)
定価1,400円(本体1,359円)

読み終えるのに時間がかり、これを書くのにまた間が空いてしまった。

登場人物は、物書きの「私」、「カミさん」、編集者の「山上」、新しく担当となった「有沢菜穂子」。
そしてネコの「アブサン」。

山上の企画で、「カミさんの悪口」という本を書く羽目になった私だが、一向に筆が進まない。
と言いつつも、淡々とカミさんの気性・行動・性格と私との生活を描写していく。
そして、折々にアブサンが登場する。

山上の発案で、私の担当を「年のころなら三十二、三歳という」女性の有沢菜穂子にする。
彼女を当て馬にすることで、カミさんを刺激して私の筆を進ませようという魂胆である。

彼女に対して、山上もまんざらではなさそうで、なにやら意味ありげでもある。
私も彼に乗せられて、彼女への期待が高まってくる。

しかしながら最後の落ちは、有沢菜穂子の結婚話でジ・エンド。

全体に特段の盛り上がりもなく話が進み、終わった。

むしろ特記すべきは、表紙の裏に著者のサインがあったことだろうか。
サイン会か何かで買われた本が、BOOK-OFFで売られていたなんて、ちょっぴり寂しいかな。
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100.TOMATOの本棚−その95 返信  引用 
名前:TOMATO    日付:10月21日(日) 6時17分
「銀座バイブル」
向谷匡史著(祥伝社)
定価(本体1,300円+税)

銀座ママ・銀座ホステスの経営術、苦労、知恵と実態に焦点を当て、生々しく書いている。

ビジネスの世界に通ずるところもあるが、普通のサラリーマンには、とても出来ないだろう。
初版発行が平成14年9月、バブルがはじけて社用接待が激減している頃だ。

自分自身を振り返ると、「高級店」には縁が無かったが、それでも座るだけで1万円・2万円という店には行ったことがある。
しかし、この本によると3万円から5万円とのことだから、とても付き合いきれない。

目次を紹介する。
第1章「銀座式」接客心理術
第2章「稼げる女」の上級テクニック
第3章「できる女」の顧客管理
第4章客を逃す女、掴む女
第5章不況時代のモテる客、嫌な客
第6章いまどき女性の「おいしい生活」
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94.TOMATOの本棚−その94 返信  引用 
名前:TOMATO    日付:8月26日(日) 4時37分
「ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本」
向山淳子・向山貴彦・たかしまてつお(絵)著(幻冬舎)
定価(本体1300円+税)
BOOK・OFFで消費税込み105円を、さらにタイムサービスの10%引きで購入した。

著者の一人・向山淳子氏は、1936年生まれで1962年にアメリカに渡り、20年近くアメリカに滞在、結婚し二人の子どもを産み育てている。
彼女の経験では、留学すれば誰でも英語くらい憶えるというのは迷信で、柔軟な子どもの脳ならともかく、一つの文化や言語で固まった大人は、ただ英語の世界に入っただけではマスターすることはできないと書いている。

成人した大人が外国語を憶えるには、ある程度の文法の知識がどうしても必要であることを思い知らされたとも書いている。

確かに、昔中学・高校で習った文法の断片的な知識を呼び起こしてくれるので、理解しやすく入りやすい構成となっている。
しかも、文法を無理のない程度にそしゃくし解釈して再構築しているので、わかりやすい。

さらに、「はじめに」にある以下の文章も正直で誠実さを感じさせる。
残念ながら、時間はかかります。
「すぐにできます」と言いたいところですが、言えば嘘になってしまいます。
しかし、過去半世紀ずっと英語に関わってきたすべての経験に賭けて、地道な方法以外に言語を憶える方法はないことだけは断言できます。

はじめに
準備編
第一章  準備運動
練習編1
第二章  基本形
第三章  付録
第四章  箱と矢印
練習編2
第五章  化粧品と化粧文
第六章  区切り
第七章  イコール文
第八章  カスタムアレンジ
実践編
第九章  文を読む
第十章  パラグラフを読む
第十一章 物語を読む
応用編
第十二章 特別な化粧品
第十三章 接着剤
おわりに

ちなみに、もう一人の著者1970年テキサス州生まれの向山貴彦氏は、アメリカで産まれたお子さんのお一人だろうか・・・。
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93.TOMATOの本棚−その93 返信  引用 
名前:TOMATO    日付:8月12日(日) 7時37分
「月島慕情」浅田次郎著(文藝春秋)
定価(本体1429円+税)

月島慕情
「生駒」は、明治二十六年生まれで、本名を「ミノ」と言う。幼い頃に信州から東京に買われてきた。
巳年生まれだからと付けられた「ミノ」という名前が嫌いだった。

「生駒」は、吉原亀清楼に元禄の昔から伝えられる源氏名である。
数えで十七の齢に、二十歳と偽って初見世に出て、またたくまに三番太夫の上を張り、二十三で二番太夫、二十六で金看板の御職に押し上げられていた。

過去に二度の身請け話があったが、いずれも縁がなかった。
三十を過ぎて三度目の正直。
駒形一家の中盆、時次郎から妾ではなくおかみさんにとの身請け話だ。

酉の市で縁起物の熊手を買う時次郎のいなせな姿。
「生駒」の未来へ膨らむ夢と希望。

しかし、時次郎には知らせずに尋ねた月島で、幼い兄妹と若い母親に出会う。
そして表札から、時次郎の子供と妻ということを知る。
妻子と別れて「生駒」と所帯を持とうとしていることがわかった。

苦界から出て、幸せになることだけを考えていた。
「生駒」は、黙って時次郎から身を隠し、別の廓へ身を落とす決心をする。

以下、本文から引用。
あたし、「生駒」の名前は吉原に置いてくけど、次の源氏名は、ちゃんと考えてあるんだ。
ミノ。巳年のミノじゃあない。美濃の国の美濃だよ。あんたが一の酉の晩にそう呼んでくれたとき、いい名前だって思ったから。

他に以下の6編が収録されている。

供物
雪鰻
インセクト
冬の星座
めぐりあい
シューシャインボー
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92.TOMATOの本棚−その92 返信  引用 
名前:TOMATO    日付:7月25日(水) 21時25分
「その90」に書いた「サングラフ」1954年8月号の「カメラは歩く 札幌」から、当時の札幌市長のコメントを紹介する。

少し長いけど、「独り言−その18」で紹介した、この記事の9年後の昭和38年/1963年11月制定の「札幌市民憲章」と重ね合わせると、個々の記述には感慨深いものがある。

数字は調べていないが、預金高・貸出額・人口の比率はどうなっているのだろう。
そして、時計台の位置やビール会社の社名の変遷も窺える。

前略
「私は現在の札幌を文化都市であるとか観光都市であるとかいって誇ることにちゅうちょするばかりでなく、いわゆる近代的な都市たらしむべく明快な構図に従って建設事業を進めているわけでもない。現在は必要に迫られて道路を整備したり、下水道をつくったり、学校を建てたりに暇もない有様で、このような状態がまだまだ何年も続くであろうことも疑いない。
強いて誇ることのできるものを挙げるならば、先覚者が無人の荒野に都市を建設すべく企図した、それが今日全国に類例を見ない都市の様相を呈し、いつかは見事な都市美を誇るようになる素地となっていることであろう。大通りの花壇といい、動物園や総合運動場を含む円山公園といい、或いは北大の植物園、時計台、ポプラ並木など、先覚者苦心の素地に負うところが多く、そのいくつかは雄大であり広潤でありまたいくつかは優雅で美しいといってよい。しかし、それとても札幌を代表するものといってよいかどうか疑いなきを得ないのである。
むしろ、今の札幌は銀行の預金高が北海道全体の三十二%、同じく貸出額が三十六%をしめていることの方が、人口において北海道全体の八%であることに照らして、日本再建のホープ北海道の首都らしい様相を示すものとして宣伝するに足ることであるかも知れない。
要するに、今の札幌はかってのサッポロビール、現在のニッポンビールの優れた美味に、いささか近代都市らしい香りがあり、アカシヤの純白の花に何程か詩の都らしい趣きを観る程度で決して文化の都でも詩の都でもなく、また産業都市ともいい得ない。結局若若しい建設途上の都市、将来の興隆が約束されている都市であるに過ぎないのである。」
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91.TOMATOの本棚−その91 返信  引用 
名前:TOMATO    日付:7月21日(土) 2時34分
「月のしずく」浅田次郎著(文藝春秋)
定価(本体1429円+税)

月のしずく
聖夜の肖像
銀色の雨
琉璃想(リウリイシアン)
花や今宵
ふくちゃんのジャック・ナイフ
ピエタ

「ふくちゃんのジャック・ナイフ」から

「ふくちゃん」こと「ふくもと・ゆきお」は、父の経営する写真機と材料の問屋の「若い衆さん」の一人だった。
二郎こと僕の家は中野のお屋敷町で、住み込みの集団就職の若い衆は、そこから乗り合いのライトバンの車や、配達用のオートバイやスクーターで神田にあった父の会社へ出社する。

ふくちゃんの夢は、ブラジルへの移住だったが、一度は詐欺に会って頓挫する。

ひょんなことで知り合い、ふくちゃんの紹介で歌声喫茶に住み込みの女給として働いている「すみ子」とふくちゃんは、清い交際を続けていた。

ブラジル移住の夢を抱くふくちゃんのために、すみ子はキャバレーに務めを変えて働く。

いよいよ「あるぜんちな丸」に乗ってブラジルへ出発するという日。

「まったく、裕次郎でもあるまいに。カッコつけやがって」
答えぬふくちゃんに向かって、キーちゃんはそんな悪態をついた。
・・・・・・・・・・・・・
「ふくちゃん!あたし、待ってるから。いつまでも、おばあさんになっても、ふくちゃんのこと、待ってるからね!」
・・・・・・・・・
「愛してるの!一生、ずっとずっと、ふくちゃんのこと、愛してるからね!」
ふくちゃんの背中が、照りつける太陽の下で水を奪われた花のようにしぼんでいった。
・・・・・・・・・
あばよ、というかわりに、ふくちゃんは振り返って、鎖の軋むギャングウェイを駆け下りた。
・・・・・・・・・・・・
制止しようとする船員の手を押しのけ、ふくちゃんはタラップを飛び降りると、すみ子の体を力いっぱい抱きしめた。
「ブラジルでもどこへでも、とっとと行っちまえ。あばよ!」

40年も昔、ふくちゃんが自分自身を裕次郎に重ね合わせた象徴のようなジャックナイフが僕の手元にある。

・・・少しも緩んでいないバネを確かめ、澄み渡った刃を眺める。
・・・・・・・・・・・
真実を知っているのは、このジャック・ナイフだけなのだろう。
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90.TOMATOの本棚−その90 返信  引用 
名前:TOMATO    日付:7月16日(月) 8時46分
「サングラフ」1954年8月号に、「カメラは歩く 札幌」を見つけた。

「人口37万 北海道の政治 文化をにぎるのが札幌である」で始まる解説と多くの写真で、当時の札幌を紹介している。

以下に、写真のタイトルを列挙するので想像してください。
もちろん希望があれば、次回の同期会に持参します。

ボーイズ・ビ・アンビシャスの言葉で有名な北大農学部前のポプラ並木

大通公園の芝生は昼休みのサラリーマンの憩いの場所である

古い時計台にはアカシヤの花が映えて美しい

札幌市内の道路は碁盤目のように整然としている(駅前通り)

北一条通りにデンと立つ札幌で一番古 いニレの木

デパートのある四丁目街 店に並ぶ品は大部分が内地品だ

4階建のスマートな札幌駅 この向い側に北海道庁がある

ゴタゴタと店屋がならぶ『狸小路』 札幌の下町的なところ

市の中央にある植物園は アベックや家族づれのオアシス

さて最新の統計によると、札幌の人口は2007年7月1日現在で189万人とのことだから、半世紀(53年)を経て5倍になったということだ。
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89.TOMATOの本棚−その89 返信  引用 
名前:TOMATO    日付:7月16日(月) 0時37分
「あなたの出身県はアソコでしょ?!」から(続き)

−腹ペコには「トルコランチ」が一番というのは長崎県人−
「トンカツ、ドライカレー、スパゲティ・ナポリタンが一皿にいっしょに盛られて出てくる」のが「トルコランチ」

長崎には仕事で長く滞在し、出張にも頻繁に出かけていたが気が付かなかった。

ただ、「トルコランチ(記憶ではトルコライス)」には強烈な思い出がある。

これもまた美唄に住んでいたときのことだ。
駅前のレストランで、家族で食事をしたときに「トルコライス」なるものを注文して食べた。
確かに、「トンカツ、ドライカレー、スパゲティ」だったように思う。

おいしかった。
ところが、食べなれないものを食べたせいか、持病の自家中毒になり上下からお返しするという苦しい思いをした。

長崎のメニューが、なぜ美唄の駅前のレストランに登場したのか。
コックが長崎出身だったのだろうか・・・。

今となっては永遠のなぞだ。
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88.TOMATOの本棚−その88 返信  引用 
名前:TOMATO    日付:7月8日(日) 4時23分
「日本一短い「母」への手紙」福井県丸岡町編(大巧社)
定価1100円(本体1068円)

丸岡町が主催して募集した「一筆啓上賞−日本一短い「母」への手紙」に、平成五年六月一日から九月十五日の間に32236通もの応募があった。

黒岩重吾・俵万智他の選考委員によって、一筆啓上賞10篇、秀作10篇、特別賞20篇、佳作160篇が選ばれ、さらに30篇が加えられて本書に掲載されている。
読み終えて、独り身となった母へ送った。

本書の最初に掲載された作品を紹介する。

お母さん、
雪の降る夜に私を生んで下さってありがとう。
もうすぐ雪ですね。
天根利徳
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87.TOMATOの本棚−その87 返信  引用 
名前:TOMATO    日付:6月17日(日) 6時30分
「サングラフ」1954年6月号の裏表紙に、「サロメチール」の広告があった。
「スポーツマンの常備薬」「スポーツ前後のサロメチールは貴方に快適なコンディションをもたらします。」のコメントがある。
ちなみに20gで100円。

さて、とあるドラッグストアで調べてみた。
あった。
「スポーツ前後・・・サロメチール」は40gで1280円、「肩こり・・・サロメチール」は同じ40gで819円。
当時と比べると、成分の強化などがあるとしても、4〜6倍になっている。

さて5月1日付けの異動により、勤務地が都内になった。
始業時間が20分遅くなり、通勤時間が40分短縮されたことで、トータル1時間ほど、起床が遅くてすむようになった。
朝の1時間は大きい。

通勤を始めて1週間ほどして、身体各部の筋肉の痛みに気がついた。

色々と考えて原因がわかった。
しばらく経験していなかった朝のラッシュである。
不自然な姿勢と無理な体勢のまま吊革を握ることで、普段使っていない筋肉を酷使していたのである。

スポーツクラブに通うよりも、効果的で安価な健康法かもしれない。
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86.TOMATOの本棚−その86 返信  引用 
名前:TOMATO    日付:6月16日(土) 14時47分
「サングラフ」1954年10月号に、「青空床屋」という記事があった。
「客はニコヨン 天王寺公園で」とのコメントが付いている。

ということで散髪の話し。
先日、4週間ぶりに散髪した。

床屋・理髪店・理容院・バーバー、呼び方は色々ある。
静岡に住んでいたとき、車で道路を走ると1〜2キロメートル置きに理髪店のあることに気がついた。
静岡の人は散髪が好きなのか髪の伸びるのが速いのか、と不思議に思った。

昔は1ヶ月に1回、学生時代は1ヶ月〜3ヶ月に1回だった。お金がなかったこともあるが、長めの髪型も悪くなかった。
ここ数年は、主に土日の休日に行っているので結果として3週間に1回の散髪となっている。

あるとき、確かラジオだったと思うが、「髪の毛も木々と同じで、頻繁に剪定をしてやることで活性化され、伸びが速くなる」と聞いた。

なるほど。少なくなったからと散髪を控えるのは逆効果だということだ。刺激が大事なのだ。
白くなったうえ少しずつ寂しくなってきたので・・・・・。

単純といえば単純だが、それ以来20日に1回を目安に散髪している。
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85.TOMATOの本棚−その85 返信  引用 
名前:TOMATO    日付:6月10日(日) 5時31分
さて、「サングラフ」の広告から当時の物価がわかる。

まず、1953年10月号から。
コロンムビアテレビ
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やたら「!」の多い広告だ。
21吋コンソール型は、両開きの扉が付いている。
もちろん白黒(念のため)。

続いて、同年11月号から。
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真空管は、初期のST管・GT管から一回り小型のMT管になっていることがわかる。
マジック・アイとは、発光する扇形の角度で同調の程度を表示する円形の発光管。

コロムビアは「ム」を、ウェーヴは「ヴ」を使うのに、テレビは「ヴイ」を使わない。

テレビ1台でラヂオが10台買えた・・・というようなことがわかる。
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84.TOMATOの本棚−その84 返信  引用 
名前:TOMATO    日付:5月20日(日) 20時39分
「サングラフ」サン写真新聞社発売
定価:150円(配達送料12円)
1955年11月号に、「小便小僧の四季」という記事があった。

「国電浜松町駅の3 4番線ホームに“小便小僧”が建てられてから3年・・・」との記述があり、何枚かの写真の冒頭には端午の節句に合わせた衣装で小便をする姿があった。

今でも、山手線の田町か浜松町に小便小僧があったような記憶を頼りに、さっそく探してみた。

あった!
記事のとおり、浜松町の3番4番線のホームに当時とまったく同じ姿であった。

しかも少し遅れた端午の節句ながら、当時の写真とそっくりの衣装だ。

写真にある小便小僧の由来が書かれた石碑も残っていた。

鉄道開通80周年を記念して、昭和27年10月14日に寄贈されたとの記述がある。今から55年前のことだ。

しばらくは、「サングラフ」の記事を頼りに昔を尋ねてみよう。
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83.TOMATOの本棚−その83 返信  引用 
名前:TOMATO    日付:5月20日(日) 20時0分
−結婚式は会費制が常識なのは北海道人−
−お香典を渡すと領収証をくれるのは北海道人−

高校を卒業と同時に北海道を出てしまったので、この二つは知らなかった。

「会費制の結婚式」は、実の兄の結婚式で知った。
もっとも母が払ってくれたが・・・。

「お香典の領収証」は、美唄出身の同僚に不幸があり、出席したときに経験した。

本書では、
「会費制の結婚披露宴は、古いしきたりに縛られない、北海道人の人柄を象徴している。」
「あちこちの土地から移住してきた人が生活してきた北海道では、いっけんドライに思えるような、こうした慣習がしっかり根づいている。」
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82.TOMATOの本棚−その82 返信  引用 
名前:TOMATO    日付:5月20日(日) 4時6分
−暮らしに梅干が欠かせないのは北海道人−
「梅干の消費がもっとも多い都道府県は」「じつは北海道である。」

「北海道で梅干の消費が増えたのは、開拓時代、屯田兵が携帯食として利用したためという。」

「また、北海道では、昔から、遠洋漁業が盛んだった。何か月も船に乗った生活がつづくため、梅干は保存食として重宝されていた。」

ふ〜ん、和歌山に住んでいたことがあるので、梅干の生産が有名なのは知っていたけど、消費までは思い至らなかった。
でも、北海道が消費一番という実感がないのは何故だろう。
(続く)
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81.TOMATOの本棚−その81 返信  引用 
名前:TOMATO    日付:5月19日(土) 21時11分
−めでたいときにジンギスカンで祝うのは北海道人−
「お父さんにボーナスが出た、娘の恋人が正式に結婚の許しをもらいにやってくる、子どもの成績があがった、誕生日・結婚記念日などなど、こんなシチュエーションでうれしいときに食べるごちそうといったら、関東なら、すき焼きが筆頭だろうか。
ところが、これが北海道になると、ジンギスカン鍋になる。」

「ジンギスカン鍋は、花見、海水浴、キャンプなど、アウトドアでのメニューには必ず登場し」

後半の記述は納得いくが、前半は「?」。
お祝い・記念日にジンギスカンしたっけ?

飯ごう炊飯も、広く北海道の小中学校に普及しているが、この筆頭メニューは、ジンギスカンでないかい?

「ジンギスカン鍋は一家にひとつ、かならずあると思っていた。」
そのとおり。
大阪の「たこ焼き器」に相当する。
(続く)
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80.TOMATOの本棚−その80 返信  引用 
名前:TOMATO    日付:5月19日(土) 6時17分
その78「あなたの出身県はアソコでしょ?!」から

−巨大な商品を好んで買うのは北海道人−
「ビールや焼酎も大きなサイズのものが売れるし」
「北海道の人たちは、とにかくでっかいものが大好きなのだが」

理由は、
「土地が広すぎて家からスーパーや商店までが遠いので、たびたび買い物に行くのが面倒。」
「大雪のため、買い物に出るのもたいへんになる。」
また、
「大きな商品を購入して、豪快に使ってこそ、北海道人という意見もある。」

都会の札幌には当てはまらないようにも思えるが、長年の歴史・風土が育んだと思えば正しいのかもしれない。
(続く)
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79.TOMATOの本棚−その79 返信  引用 
名前:TOMATO    日付:5月12日(土) 5時27分
「こうばしい日々」江國香織著(新潮文庫)
定価:本体400円(税別)
また、江國香織作品を。
ちなみに、BOOK・OFFで105円。

アメリカのウィルミントンに暮らすダイこと大介は、11才になった。
姉の麻由子(マユコ)、そしてパパとママの4人暮らし。
ダイのガールフレンドのジル、年の離れた友人で大学生のウィル、マユコのボーイフレンド・ディビッド。

ダイは、9年前2才のときにアメリカに来て、アメリカ国籍を取得している。日本語はしゃべれない。
マユコは、一人日本に残り、5年前に高校を卒業してアメリカに来た。

ダイとジルの淡い恋と行き違い。
日本人・マユコとアメリカン・ディビッドの微妙な関係。

アメリカに暮らす日本人家族の日常生活。
いくつかの事件と意外な出来事。

「つめたいよるに」とは、また一味違った表現とストーリー展開が心地よい。

著者は、短大国文科卒業後に1年間アメリカ留学しているとのことなので、そのときの生活が背景にあるのだろう。

他にもう1編「綿菓子」が収録されている。
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