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徒然掲示板
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映画三昧  
名前:相馬冬    日付:8月24日(日) 1時8分
このところ、よく映画館へ通っていたので、久々に映画の感想などを。

「ハプニング」
私の御贔屓シャマラン監督の新作。
人々が次々に自殺を遂げていく謎の奇病が蔓延。
都市部から広がっていくそれを避けるため、人々は都会を捨てて逃げていく。
これまたここ数年のシャマラン監督らしい、人を選ぶ映画だが個人的には満足。
前作「レディ・イン・ザ・ウォーター」は、ファンの自分からしても、
あ、やっちゃった(笑)という内容でしたが(いや、メタ好きなので美味しかったですがw)、
この作品は、とりあえず普通のパニックサスペンスとして見られるので、
まあおススメしても外れではないかな、と。
相変わらず、超大作の予算を使って、70年代あたりのB級作品のノリなのがたまりません。
ただ、このノリの最高峰は、宇宙人による地球侵略戦争を、
まるで舞台作品のように極小スケールで描いた「サイン」だと思っているので、
それに比べると、ちょっとシャマラン節のキレは鈍いかな、と。
というか、何で「サイン」って評判悪いかなぁ。
個人的には、生涯のベスト10に入れてもいい作品だと思っているのですが。
ちなみに、ラストのどんでん返し(ミステリ的な)はありませんので、
それ系の作品だとは期待しないで見た方がいいです。

「スカイクロラ」
アニメ界の巨匠・押井守の新作。
正直、この監督の作品は、どこかクドかったり、押しつけがましい部分が強かったりで、
アニメ技術的な部分は抜きにして、あまり好きじゃないのですが、
これは素直に面白かったです。
ゲームとして戦争が繰り返される世界での、駒として消費されていく兵士の物語。
まるでゲームの中の登場人物が、それと自覚して戦いに臨んでいくような、
メタな設定が面白かったですね。
が、もう言い飽きるほど言ってますが、芸能人を声優に使うのはやめましょうよ、と。
もちろん、上手ければ何の問題もないのですが、この作品においては、
主人公とヒロインという一番肝心な二人がダメダメなので、
いつもの押井作品とは別のストレスが最後まで付きまといました。
それさえなければ、あとでBDを買ってもいいくらいの作品なのに。
ちなみに、エンドロール後に、後日談が流れるので、
(というか、物語的な大オチが待っているので)
要注意です。

「ダークナイト」
タイトルには入ってませんが、「バットマン」シリーズの正統的続編。
これは素晴らしい。
ハリウッド映画はこうでなくちゃ、という正しい方向に進化した娯楽大作。
3時間近くもある長尺なのに、まったくダレる瞬間がないのが凄い。
正義の味方が存在するが故に生まれてしまった、その対極としての悪。
アメコミ・ヒーローものおなじみの苦悩のストーリーなのですが、
まるでそうとは感じさせない重厚な展開が圧巻です。
シリーズ最高傑作なのは間違いないですが、
ここ数年のハリウッド娯楽映画の中でも断トツのベストではないでしょうか。
シリーズを知らない人でも楽しめる内容ですので、
今、少しでも時間の取れる人は、これを見に行くことをおススメします。

名前 内容

八日目の蝉 (角田光代/中央公論新社)  
名前:相馬冬    日付:8月19日(火) 2時1分
読了。

愛人の子供を思い余って誘拐してしまった女と、
女が逮捕されて以後、世間の好奇の目にさらされた、その子供の物語。

ああ、これはいいですね。素晴らしい。
束の間、本当の親子以上の絆で結ばれた二人が引き離され、
そして、長い時を経て、二人のあずかり知らぬ場所でかすかに人生が交錯する。
憎むべき相手であるはずの誘拐犯。
その一方で、本物の母以上に母親らしかったあの女。
ままならぬ人生のうちで、二人の女は同じ思いをかみしめ、同じ景色を目にする。
何というラストの余韻。
本屋大賞は惜しくも逃したものの、間違いなく、これは名作。

名前 内容

海外ミステリ展のお知らせ  
名前:KU    日付:8月13日(水) 6時37分
こんにちわ。はじめまして。
石川県立図書館で
海外ミステリの展示を開催中なので
お知らせします。
期間は8月1日〜8月31日で

8月16日〜8月31日の特別展示
『回想のシャーロック・ホームズ』の原書初版(成蹊大学所蔵)
「ストランド・マガジン」「ミステリリーグ」など外国ミステリ雑誌
その他ホームズ・グッズ(戸川安宣氏所蔵)

8月16日〜8月23日特別展示
海外ミステリ作家のサイン
ディクスン・カー、エラリー・クイーン、アガサ・クリスティ、ヴァン・ダイン、クレイトン・ロースン

ポーの『モルグ街の怪事件』が発表掲載されたグラハム誌
ポーのTales of Mystery and Imagination
カーの高校卒業アルバム
(平野義久氏所蔵)

8月24日〜8月31日の特別展示
海外ミステリ作家のサイン
カトリーヌ・アルレー、E・D・ホック、
P・D・ジェイムズ、ピート・ハミル、J・P・ホーガン
ドン・ペンドルトン、ミルット・ウォルターズ
カー、クリスティなどの原書
(戸川安宣氏所蔵)

23日には戸川氏を囲んで海外ミステリについて語る会があります。
http://www.library.pref.ishikawa.jp/gyouji/20080801/20080801.htm

相馬冬 > この夏はどこにも出かけないまま終わりそうなので、これ行ってみましょうかね。ついでに石川にいる時にはノーマークだった兼六園でも見てきますかw ( 8月19日(火) 1時39分 )

名前 内容

凶笑面 (北森鴻/新潮文庫)  
名前:相馬冬    日付:7月24日(木) 0時51分
かなり読了本がたまってきたので、さくっと感想をば。

民俗学者・蓮丈那智とその助手・内藤三國の活躍を書くシリーズ。
民俗学と本格ミステリをからめた短編集で、
どちらか一方だけでも大変なのに、それを上手く関連付けて、
手際よく作品に仕上げているのは、ちょっと考えただけでもぞっとするような(笑)、
かなりの労作です。
クールビューティな探偵役もモロ好み。
ペダンティックで考古学的ロマンあふれる雰囲気とかもいいですね。
ただまあ、さすがに詰め込みすぎで、読みやすいのですが、
ちょっと疲れてしまうのも確かでしたね。

名前 内容

角川学園小説大賞  
名前:相馬冬    日付:7月13日(日) 23時36分
応募原稿完成。明日出してきます。

規定最低枚数ギリギリの205枚。
やっぱり長い作品はスタミナ使いますね。

ミステリ要素もあるにはあありますが、メインは青春ホラー。
本格ミステリ以外の作品って、客観視できないので、
出来がいいかどうかは微妙ですね〜。
何か最後も伊坂作品っぽくなってしまったし(笑)。
設定が完全にロメロ・ゾンビなのも、マイナス要因ですかね。
その設定で青春ものをやるというパロディ的な面白さを狙ったのですが。
今年は公私共にダメダメなので、せめて創作活動に没頭することで、
アイデンティティを保とうと思います。
なので、せめて一次くらいは通っていて欲しいなー。

名前 内容

紅楼夢の殺人 (芦辺拓/文春文庫)  
名前:相馬冬    日付:6月21日(土) 2時47分
結構前に読了。

中国の奇書を題材にしたミステリというと、
山田風太郎の「妖異金瓶梅」が思い出されますが、
さすがにその神がかったアイデアの総量、
トンデモ展開の変態度合いと比べると、本作はやや落ちると言わざるを得ない。
ただ、昨今ブームの美少女ハーレムライトノベル的なノリは、
意外とツルツル読めて、いい意味で期待を裏切ってくれました。
史湘雲かわいいよ史湘雲。

ただ、ちょっとばかり本格ミステリとしてのツボは、
残念ながら個人的にちょっと外れてしまった感じ。
作者がやりたかったという、
「その作品が探偵小説であること自体が探偵小説としての仕掛けにつながっている作品」
というメタ構造が、いまいちピンとこなかったのが痛い。
いや、言いたいことは分かるのですが、そのための前振りが、
(小説としての面白さはもちろんあるにせよ)
本格推理としては冗長に過ぎたのではないかなぁ、と。
仕掛けとして、これだけの物語の長さが必要なのだとすれば、
「妖異金瓶梅」のような、トンデモトリックのつるべ打ちで、
ラストにいたる過程のひとつひとつまでもミステリとして楽しませて欲しかった。
というのは、ここまでの労作に対して、酷な要望なんだろうなぁ。

名前 内容

症例A (多島斗志之/角川文庫)  
名前:相馬冬    日付:5月23日(金) 2時53分
読了。

手垢のついた多重人格ものだが、治療に携わる人々の姿勢を真摯に描いていて、
実に読み応えがあった。
人物のキャラ立てもよくて、とにかく滅法面白かった。
ただ、ミステリとしての面白さとは別物で、
個人的な琴線とは、やや外れたところに落ち着いてしまった感じ。
そこはかとなく不穏ながら、しんみりと優しいラストは大好きなんですけどね。

名前 内容

六人の女王の問題 (法月綸太郎/光文社カッパノベルス)  
名前:相馬冬    日付:5月14日(水) 2時19分
読了。

星座をテーマにした六つの謎からなる短編集。
バラエティには富んでいるんだけど、
その星座がテーマという足かせのせいで、
ちょっと事件が窮屈になっている感がなきにしもあらず。
でも「ゼウスの息子たち」の双子入れ替わりトリックは、すごく好み。
まだこの手があったか〜という感じで。
あと、全体的に遊び心が少ないというか、
「冒険」の穂波女史(でしたっけ?)のような、
ヒロイン的な存在が欲しかったですね。
まあ、法月警視が、ある意味、萌えキャラ部分を担当しているのでしょうが(笑)。

名前 内容


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