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1092.移転しました  
名前:オリイ    日付:2月13日(月) 1時19分
↓掲示板を移転しました。今後は以下のところへ御書き込みください。

http://0bbs.jp/orii/

o143141.ppp.asahi-net.or.jp (202.208.143.141)
1091.私も「花つみ日記」  
名前:SAAGAR    日付:2月8日(水) 0時59分
私も「花つみ日記」(昭14)を見ました。

オリイさんも書かれている通り、当時の少女向けの、女学生の心情を描いた作品で脚本は平凡だと思いますが、
整然で美しい映像、揺れ動く細やかな少女の心を伝える演出など見所は多く、私はこういう作品は好きです。
成瀬巳喜男の「まごころ」にちょっと似ているかなと感じました。


つづいてマキノ正博監督「待って居た男」(昭17)を見ました。

こちらもまずまず楽しめました。
「昨日消えた男」の第2弾のような、地方の温泉宿を舞台にしたミステリー調時代劇ですが、小国英雄らしいちょっとモダンな脚本で、撮影も美しかったです。

本作を見て一番感じたのは、エノケンの存在感の凄さでした。
これまで見てきたエノケン出演作品は、ほとんどエノケンが主役だったので、最初からエノケン色が強いわけですが、
本作では、後半になって登場します。
エノケンが、「ちょっと間抜けな、人の良い土地の目明し」として登場するや、パっと画面が明るく活き活きしたようで、
改めて彼の俳優としての凄さを感じました。

ちなみに、昨年こちらに書かせていただいた森一生監督「狙われた女」が、やはり小国さんの脚本で、
敏腕の目明しの妻が推理するという展開など、本作に良く似ています。
マキノさんの自伝によると、本作は大変な売れ方だったので、さらなる「柳の下のドジョウ」を狙ったのかもしれません。


>オリイさん
>溝口特集
今月は、明日放映の「残菊物語」、既に録画済みの「名刀美女丸」「お嬢お吉」をどんどん見ていきます。
しかし、高峰秀子ファンの私としては、上記の2作を優先してしまいました(苦笑)。

>溝口特集は来月再放送してくれるようです。しかもなんと来月は2回も放映してくれるようです。
そうでしたか。それなら安心です。

ne073122.ras.plala.or.jp (210.193.73.122)
1090.花つみ日記  
名前:オリイ    日付:2月8日(水) 0時3分
 今日は、高峰秀子主演の『花つみ日記』を観た。監督は石田民三で、昭和十四年(1939)
の作品。

 東京から大阪に引っ越してきた佐田みつる(清水美佐子)は転入した女学校で篠原栄子
(高峰秀子)に声をかけられ、たちまち親友同士になる。二人は女生徒たちの憧れの的で
ある梶山先生(葦原邦子)にも目をかけられるようになるが、ふとしたことから気持ちの
行き違いが生じ……。

 吉屋信子の少女小説の映画化(脚本:鈴木紀子)。オープニングに別格扱いで「高峰秀子 
主役」と出たのに続いて「葦原邦子 特別出演」とあったので誰かと思って検索してみたら、
戦前の宝塚を代表する女優の一人だった人らしい。知らんかった。
 冒頭で女学生たちが一斉に歌を歌いながら掃除するシーンで、彼女たちが頭に幅広の
白い鉢巻をしているのが見事なアクセントになっているのに始まって、全体に女学生に
対する愛情に満ち溢れた描写で一貫している。今風に言えば女学生“萌え”映画という
ことにでもなろうか(笑)。
 少女たちの同性愛的な友情(実際、男女間の恋愛の代償でもあったろう)や先生への
思慕が、見ている方がちょっと恥ずかしくなるくらい非常にストレートに描写されていて、
昔の日本人はなんとナイーブだったことよと思わされるが、その描写の細やかさは、石田
監督の力量だろう。その他、一人が歌を唄いだすと他の人々がそれに和するというシーンが
いくつかあり、ちょっとミュージカル映画的な要素もある。
 当時の大阪の生活ぶりが丹念に映し出されているのも資料として興味深い(撮影:山崎
一雄)。特に、人力で引っ張るリヤカー式の散水車が面白かった。

●SAAGARさん
>溝口健二特集
>『瀧の白糸』

 さっそく御覧になりましたか。おっしゃるようにストーリーは現在ではいささか古い
ですが、入江たか子は魅力的ですね。なるほど、結末もこれくらいスッキリしていた方が
映画としては良かったかもしれませんね。なんだかスチールが一枚挿入されていましたが。

>衛星劇場
>ほんの一瞬「受信不可」状態に

 そういうことってあるんですよね。なんなんでしょうか。ただ、溝口特集は↓来月
再放送してくれるようです。しかもなんと来月は2回放映してくれるようです。
安心しました(笑)。

http://www.eigeki.co.jp/eigeki/timetable?calType=2&condStartYear=2006&condStartMonth=03&action=viewProgramFrame&viewType=lineup

 『瀧の白糸』の次は何を御覧になる御予定でしょう。御覧になったら是非とも御感想を
お聞かせください。

g052060.ppp.asahi-net.or.jp (211.132.52.60)
1089.瀧の白糸  
名前:SAAGAR    日付:2月5日(日) 15時54分
溝口健二特集から、まずは「瀧の白糸」(昭8)を見ました。

溝口監督の初期の代表作のひとつですが、泉鏡花原作の新派もので、さすがに脚本の方はちょっと古さを感じました。
しかしそれでも、入江たか子の演技はとても良く、見ごたえ十分でした。
女芸人の仇っぽさ、気風の良さ、そして惚れた男に誠を尽くすあたり、いずれも良かったと思います。
フィルムの状態はあまり良くはなかったものの、撮影も良く、座の若いふたりが舟で駆け落ちをする場面などとても美しかったです。

オチイさんの備忘録によると、結末は失われてしまっているそうで、確かにやや不自然な感じでしたが、
物語としての山場は終わってますし、くどくど悲劇の結末が語られるよりも、これはこれで作品としては良いのではないかと思いました。


>オリイさん
>衛星劇場は一回しか放映してくれないようですので、お見逃しないようお気をつけください
そうなんですよね。先日のことですが、ほんの一瞬「受信不可」状態になっていたことがらいました。
多分、鳥かなにかがアンテナの前でも通ったのでしょうが、こんなこともあるので、
できれば1回は再放送してほかったです。

>『残菊物語』は8日放映です。
ありがとうございます。これは必見なので、絶対に録画します。

>『武蔵野夫人』と『お嬢お吉』が楽しみです。
私も「お嬢お吉」を楽しみにしています。歌舞伎ものを溝口監督がどう料理しているか、期待できます。
また、マキノ監督と作った戦争中の戦意高揚作品も楽しみです。

>冒頭の解説文はどこかで見たような気もするんですよね。偶然の一致ってあるものですねぇ(爆)。
確か、以前にも似たようなことがありましたよね。いやー、凄い偶然です(笑)。

ne073125.ras.plala.or.jp (210.193.73.125)
1088.東京行進曲  
名前:オリイ    日付:2月5日(日) 2時20分
 インターネット映像配信のGyaOで↓『あしたのジョー』の配信が始まっていた。
『あしたのジョー2』はKIDS STATIONで放映されたのを録画していたが、テレビアニメ
第一作の方はスカパーでも放映されないので嬉しい。

http://www.gyao.jp/sityou/catelist/pac_id/pac0000041/

 さっそく第1話を観ると、その荒々しい迫力はさすがだと思った。それに、“放送に
ふさわしくない用語”がカットされていないのもありがたい。たしかWOWOWでの放映の
ときはカットされちゃってたからなぁ。WOWOW放映はビデオテープで録画してあるけど、
テープ一部からまっちゃったりしたこともあるから、スカパーでやらないかしら。


 今日は、溝口健二監督の『東京行進曲』を観た。昭和四年(1929)の作品。

 両親を失い伯父夫婦に育てられていた道代(夏川静江)は、伯父たちの窮状を知って
芸者になる決心をする。芸妓“折枝”となった道代の美貌に惹かれた富豪の老人・
藤本は旦那になろうとしつこく言い寄るが、藤本の息子・良樹も偶然に道代を見初めて
結婚したいとまで考えるのであった……。

 雑誌連載の菊池寛原作の映画化(脚本:木村千疋男)。西条八十作詞の主題歌に合わせて
作られた小唄映画でもある。現存する溝口作品の中で最も古いものの一つで大変に貴重
ではあるものの、現存しているのは公開時の四分の一以下の25分ほどしかないので
正当な評価を下すのは難しい。
 ただし、現在残っている版からでも、藤本良樹が高台に住み、その下に道代一家が
住んでいるという露骨な対比が示すようにブルジョアとプロレタリアを対立させる
傾向映画的な雰囲気があり、溝口健二が一時期社会主義的な思想に惹かれていたことは
読み取れる。この作品での溝口演出はのちの“ワンシーン・ワンカット”などの特色は
まだ見られず、オーソドックスなサイレント映画らしい撮り方で、出演者も大きな演技を
している。
 やはり、入江たか子が出演しているほとんどのシーンを含む大部分が残っていないのが
残念だ。

●SAAGARさん
>溝口健二特集

 本当にありがたいです。この機会に是非とも御覧になってください。日本映画専門
チャンネルは何度もリピートしてくれるのですが、衛星劇場は一回しか放映してくれない
ようですので、お見逃しないようお気をつけください(『残菊物語』は8日放映です)。
 私はさっそく未見だった『東京行進曲』を観てみました。その他、『武蔵野夫人』と
『お嬢お吉』が楽しみです。後者は溝口研究本などでも全く等閑視されてきたのですが、
“共同監督”として名を連ねているのですね。盲点だったと思います。

 日本映画専門chは成瀬特集や豊田四郎特集同様に特集ページを設けてくれているの
ですけれども、冒頭の解説文(http://www.nihon-eiga.com/0602/0602_01.html)は
どこかで見た(http://www.fsinet.or.jp/~fight/mizoguchi/03.htm)ような気もする
んですよね。偶然の一致ってあるものですねぇ(爆)。

>『小原庄助さん』

 私は以前に同じくチャンネルNECOで放映されたのを観たことがありますが、一見地味
ながら味わいのある佳作ですよね。
 例の『映画読本 清水宏』に収められている、当時助監督だった石井輝男の証言によると、
大河内傳次郎と清水監督の関係は最悪だったそうですが、そんなところは全然うかがわせ
ないのは、双方ともさすがだと思います。

>時代の大変化(具体的にそうは述べられなかったが、戦後の農地開放だろうか)

 その辺を直截的に描かないのが清水監督らしさでしょうか。ただし、

>しかし、本作に何か足すとしたら、「山猫」の大舞踏会のような最後のひと花でしょうか

おっしゃるように、もう一つ強い印象が欠けるところが、清水監督が現在“忘れられた
巨匠”(←どこかで見た言い回しですが……〔笑〕)となってしまっている一因かもしれ
ませんね。

g052060.ppp.asahi-net.or.jp (211.132.52.60)
1087.小原庄助さん  
名前:SAAGAR    日付:1月30日(月) 0時42分
来月の日本映画専門CHと衛星劇場の、溝口健二特集はなかなか凄いラインアップですね。
戦前、戦中の未見作品もたくさんあるので、私にとって「溝口月間」になりそうです。
今から楽しみです。

清水宏監督「小原庄助さん」(昭24)を見ました。

何の予備知識もなく見たので、てっきり歌になっている小原庄助さんの伝記映画かと思ったら、さにあらず、
「小原庄助さん」とあだ名された地方旧家の戦後の零落を描いた内容でした。
前半は、大河内伝次郎のおおらかな味や、いつもの清水作品らしい美しいロケ映像を活かした牧歌的な喜劇でしたが、
映画が進むにしたがって、時代の大変化(具体的にそうは述べられなかったが、戦後の農地開放だろうか)の中でも、
昔の地主らしい気前の良さを押し通した、一種の気概のようなものもうかがえ、何か爽やかさも感じられました。
なかなか奥深い佳作だと思います。
選挙に推されても固辞するあたりなども含めて、ヴィスコンティの「山猫」を彷彿とさせる・・と言ったらちょっと言い過ぎでしょうか(笑)。
しかし、本作に何か足すとしたら、「山猫」の大舞踏会のような最後のひと花でしょうか。
没落直前に、何か古くから地方に伝わる、庄助さん抜きでは成立しないような、華やかなお祭りの場面でもあったらより良かったかなと思いました。

ne073236.ras.plala.or.jp (210.193.73.236)
1086.女殺し油地獄……?  
名前:オリイ    日付:1月29日(日) 23時25分
 すっかり週一ペースになってしまいました。てへへ。


 今日は、野淵昶監督の『女殺し油地獄』を観た。昭和二十四年(1949)の作品。

 豊島屋(志村喬)の娘お吉(日高澄子)と好き合っていた大坂の商人・河内屋与兵衛
(阪東好太郎)は、幕府の貨幣改鋳を批判して大坂から追放される。母おわさ(浦辺粂子)
や義兄の和泉屋太兵衛(月形龍之介)は彼を案じて田舎でおとなしくしているよう諭すが、
与兵衛はお吉を忘れられない。

 幾度も映画化されている近松門左衛門の『女殺油地獄』が原作ということになっている。
しかし、題名とクライマックスのシーンを借りただけで、ほとんど野淵昶のオリジナル
脚本に近い。
 宮川一夫の撮影はローキーと言うのだろうか、基調は暗くドキュメンタリータッチと
いう感じ。特に夜間の室内は江戸時代の行燈やろうそくの明かりらしさを出しているが、
時には大胆なシルエット処理をしていて面白い。監督の方針だろうか、映像に加えて演出
や演技も様式的ではなく全体にリアルタッチになっている。
 近松ものという先入観をもって観始めると予想を裏切られるユニークな作品で一見の
価値はあるかも。上田吉二郎や加東大介が演ずるオリジナルの脇役たちもいい味を出して
いる。
 ただし、登場人物の何人かは江戸時代ではなく近代人のようだし、主人公の与兵衛の
性格がどうにも魅力がない。その上、ラストシーンはいささかずっこける。同監督の
『滝の白糸』もそうだったが、監督の意向なのか会社(大映)側の要請なのか……?

●SAAGARさん
>『此村大吉』

 時代劇専門chの「日曜時代劇」の一本ですね。東映時代劇で題材にされていた記憶が
ありますが、“中村仲蔵”の伝説も使いようによっては便利なネタになるようですね。
マキノ監督がどう料理しているのか、興味があります。

>(鶴田浩二)に、物語の中で忠臣蔵の定九郎、勘平、そして由良ノ助を演じさせる

 当時二枚目として大人気の鶴田浩二を大活躍させる観客サービスでしょうか。二枚目
意識充分だった鶴田浩二自身も大満足だったでしょうね(笑)。

>凝った脚本がそのまま映画の娯楽性、楽しさとして実っているかというと、ちょっと疑問

 場面場面は楽しくても全体としてのまとまりは今ひとつなのでしょうか。映画って
難しいものですね。

m030227.ppp.asahi-net.or.jp (219.121.30.227)
1085.此村大吉  
名前:SAAGAR    日付:1月23日(月) 22時37分
マキノ雅弘監督「此村大吉」(昭29)を見ました。

十一代将軍の治世下の江戸。
一部の富裕な旗本は博打にうつつをぬかして堕落する日々、その一方で貧乏直参たちは不満を募らせ、
反体制を唱える学者のもとに集まっていた。
一方、歌舞伎役者中村仲蔵(なぜか女性)は忠臣蔵の舞台で、斧定九郎一役だけをふられ、くさっていた。
そんな彼らが因縁の糸でからみながら、三角関係の色恋沙汰へと発展していく・・。

古典落語で有名な「中村仲蔵」の物語と、武家の対立を娯楽性豊かにからめた作品でした。
脚本はマキノ雅弘自身で、主人公の貧乏直参大吉(鶴田浩二)に、物語の中で忠臣蔵の定九郎、勘平、そして由良ノ助を演じさせるようにしているなど、
遊びごころ満載というか、なかなか凝っていました。落語ファン、歌舞伎ファンは結構楽しめると思います。
しかし、その凝った脚本がそのまま映画の娯楽性、楽しさとして実っているかというと、ちょっと疑問で、
部分的には前述のような凝った場面に「面白いなー」唸る場面や、マキノ監督らしい情感豊かなはいくつもあるものの、
映画全体を貫く大きな楽しさのようなものはなかったような気がします。
それでも、ユニークな作品ではあるので、一見の価値はあると思います。

ne073003.ras.plala.or.jp (210.193.73.3)
1084.プロバイダ渡りある記(←ちと大げさ)  
名前:オリイ    日付:1月23日(月) 1時30分
 昨年末にようやくADSLにしたのだが、やはりエントリーコースでは早くも速度アップ
したくなってしまっていた。変えたばかりのときは満足していたのに数週間も感動が
持続しないなんて、人間ってホント勝手だな〜(苦笑)。
 それで、先週末にオンラインでADSL 8Mコースに切り替え申し込みして工事日の連絡を
待っていたら、先週の中頃にいきなりインターネットに接続できなくなってしまった。

 NTTに問い合わせてみると、既に8Mに切り替わったとのこと。切り替え日の連絡を
担当者が忘れていたらしい。接続プロバイダのASAHIネットに切り替え申し込みを
する前に切り替わったため、接続できなくなってしまったのだ。
 さて困った……と思ったが、ポータルサイトのエキサイトが経営するBB.exciteという
ところは即座にアカウントを発行して接続可能になり、その上フレッツADSLコースは
月525円という破格値なので(エントリーだと月300円)、外で入会申し込みをしてアカ
ウントをもらい、家に帰ってきてモデム設定などを変更すると、すぐさま接続できる
ようになった。
 期待ほど速くならなかったものの、それでもエントリーの数倍の速さはあるため
数日間は満足していた。例のGyaOの解像度の高い方の動画をちょっと観たら、支障は
なかったし。

 しかし! 金曜夜に接続したら妙に遅く、土曜になったら夜はエントリータイプの
ときよりも遅くなってしまった。接続速度測定のようなところで計ったら、明らかに
エントリーよりも遅い。
 どうやら、BB.exciteは安いだけあってユーザーが多いのか、回線設備が間に合って
いないのか、平日は良くても週末になるとトラフィックが混んでしまうらしい。
 そのため、一度は退会申し込みをしてしまったASAHIネットに出戻ることにして、
BB.exiteからASAHIネットのサイトに行き、コース変更申し込みをしたらすぐさま
つながり、週末になっても速度はさほど落ちていない。
 結局BB.exciteはやめてASAHIネットに戻すことにしてしまった。ASAHIネットの
エントリーではないADSLコースは735円だが、BB.exciteより月210円高くても接続
品質の高い方が良いから……。

 私は最初にプロバイダ経由でフレッツADSLエントリーを申し込み、しばらくして
より早い回線にしたくてNTTに申し込んだら、切り替え工事に3000円ほどかかると
言われ、その上プロバイダの方も半年前後は無料という特典のところが多いのに、
接続コースの変更をしてしまっているので、その特典も適用されない。
 これからADSLにする人は(既にADSLや光などの高速回線の人が多いとは思うけど)、
値段が安いからといってフレッツADSLのエントリー(1M)や1.5Mや3Mなどの中途半端な
回線速度ではなく、ある程度早い回線を最初から選んだ方がいいかも。


 今日は、成瀬巳喜男監督の『君と別れて』を観た。昭和八年(1933)の作品。

 芸者の菊江(吉川満子)は女手一つで息子の義雄(磯野秋雄)を育てて中学(旧制)にまで
通わせていたが、義雄は母の仕事を嫌って不良と付き合うようになってしまう。そんな
彼を菊江の妹分の照菊(水久保澄子)は心配するのであった。

 成瀬巳喜男自身の原作・脚本によるオリジナル作品で、1時間ちょっとの中編。
 この作品も以前観た『腰弁頑張れ』同様に音楽・弁士なしの完全サイレントだが、映像の
作り方が巧みで説明不足のところは全くわかりやすい。俳優たちの演技もサイレント
特有の誇張されたアクションはほとんどなく、ナチュラルに近い。サイレント末期の
完成度とトーキー時代の予感を併せ持つ作品という感じだろうか。
 ただ、作中何度も登場する、トラック・アップ(ズームのように見えるが当時はズーム
レンズはなかったのでカメラを動かしたのだと思う)で登場人物の表情を捉える演出は
少々くどい。また、ストーリーも今の目で観てしまうと少々類型的で展開の予想がついて
しまう。当時としてはリアルな社会問題を扱った作品だったのかもしれないが。

●SAAGARさん

 上記のようにちょっとドタバタしてまして、レスがまた遅れてしまって申しわけありません。

>『コンバット』

 初期16話ということだったのですか。おっしゃるように完成度の高い作品だったのですね。

>『土と兵隊』

 いや〜、やはり名作のようですね。また、興味深いお話ありがとうございます。次回の
放映は絶対に録り忘れないようにしなければ……。

e144200.ppp.asahi-net.or.jp (211.13.144.200)
1083.土と兵隊  
名前:SAAGAR    日付:1月16日(月) 1時40分
「コンバット・クロニクル」という本を図書館で借りて読みました。
昨年、話題にさせていただいたテレビ・ドラマ「コンバット!」の資料本のようなものです。
期待していたほど各エピソードについての逸話などがなかったのが残念でしたが、
昨年日本で放映された16話が、多分私が書いたであろう「現在の鑑賞に耐えるエピソード選」ではなく、
当時日本で放映された第1話〜16話だったと知り、あらためて今日の鑑賞に耐えるレベルの高さを再認識しました。

田坂具隆監督「土と兵隊」(昭14)を見ました。

陸軍が支那大陸に上陸してから嘉善攻略までを描いた、ほとんど従軍記録のような内容でしたが、期待以上の力作でした。
前半は、行軍に次ぐ行軍・・、人も馬も犬も歩く歩く歩く・・。土の上を歩く、泥の中を歩く、水の中を歩く・・と、
小さなエピソードを交えながらも、地味な行軍を、様々なアングルで画いていて、「美しい」という表現が適当かどうかはわかりませんが、
足音だけが響く行軍の映像がまず見事でした。
後半はトーチカ奪還をめぐる激戦で、こちらも大迫力。様々な火気、銃器が見られ、リアルな迫力でした。
兵士達の小さな休息、日常もとても活き活きと描かれており、従軍体験を綴った原作があればこその豊かな作品だと思います。
「上海陸戦隊」のような、激闘をリアルに描いた先の「何か」を感じるところまでは行ってませんが、充分に真摯で立派な作品だと思います。

ところで私事で恐縮ですが、本作を見るについてひとつ思うところがありました。
昨年暮れ、伯母(父の実姉)が亡くなったのですが、その法事のとき、ひとつのハガキを見せていただきました。
それは、昭和18年8月に内地から北支那戦線に出されたハガキで、当時、出征中だった伯母の夫に出されたものでした。
生まれたばかりの長男に「往夫(ユクオ)」と名づけたこと、3歳になった長女が、踊りを踊って周囲を笑わせている様子などを報告している内容でした。
夫はその1ヶ月後に戦死され、遺骨と一緒にそのハガキが戻ってきて、現在までとっておいてあったということです。
私の従兄弟にあたる往夫さんは父の顔を知らないわけですが、しばしば伝えられた父親の戦死の様子などを語ってくれます。
伯父の出征と本作の時期は違いますが、そういうことを思うと、決して大昔の戦争ではなかったのだと感じますし、
公開当時の観客は、決して客観的になれるはずもなく、感謝の念をもって本作を見たのだろうと思いました。

>オリイさん
上記のように、なかなかの力作ですので、次回は録画を忘れないようにして下さい。

ne073010.ras.plala.or.jp (210.193.73.10)
1082.深夜の市長  
名前:オリイ    日付:1月15日(日) 23時24分
 しまった! 今日放映された『土と兵隊』の録画し損ねてた!! 放映はあと31日の
一回のみか……。今度は絶対に録画失敗しないようにせねば。Never.


↓「邦画備忘録」を更新です。内容は例によって例の如く。今年は一週間おきになっちゃう
かな?

http://www013.upp.so-net.ne.jp/orii/houga/


 今日は、川島雄三監督の『深夜の市長』を観た。昭和二十二年(1947)の作品。

 戦中に冤罪で死刑になった兄の無実を明かすため奔走する黒市憲三(安部徹)は、
事件の裏を知る溝呂木文吉(山内明)を探す。そのころ街で偶然知り合った旗江(空あけみ)
は偶然にも文吉の妹だった。そんな彼らを“深夜の市長”と呼ばれる謎の男・室戸(月形
龍之介)が見つめる。

 川島監督の4本目で、デビュー作『還って来た男』に告ぐ長編2作目。といっても73分
ほどの中編。海野十三の同題小説が有名だが、この作品と関係はないらしい(脚本:陶山鉄)。
 のちに悪役俳優として活躍する安部徹が二枚目の主役を演じているので驚かされる。
金子信雄や名和宏や南原宏治もキャリア初期は二枚目役を演じていたから、二枚目→悪役
というのは、びっくりするようなことではないのかもしれないが。
 安部徹はまだデビュー数年目で演技が硬いのは別として、女性よりも背が低いような
三井秀男が頑張って悪の一味を演じていたりして、まずミスキャストが気になる。その上、
演出が一本調子でテンポが悪い。旗江の空あけみと室戸の情婦役の村田知英子、ヒロイン級の
女優二人が双方とも魅力がないのも厳しい。本当にその辺の姉ちゃんにしか見えない
のだもの。松竹もこの頃はスター以外の中堅層が手薄だったのかしら。
 出来が今ひとつなのは自他共に認めていたそうで、この作品のあと監督から助監督に
戻され、1年あまり自分の作品を作らせてもらえなかったらしい。ありふれた言い回し
だが、まだ若書きの域という感じがする。

●SAAGARさん
>『泡立つ青春』

 『鴛鴦歌合戦』とセットでDVD化されたことはネット上で見かけたことがありますが、
私も短編のPR映画だと思っていましし、その上、意外な佳作とは知りませんでした。
御紹介ありがとうございます。
 私も観てみたいですが、『鴛鴦歌合戦』は既に手元にありますので、DVDを買うとなると、
う〜んとなってしまいますね……。本当にCSで放映してもらえないでしょうか(笑)。

s240008.ppp.asahi-net.or.jp (220.157.240.8)
1081.泡立つ青春の記事  
名前:SAAGAR    日付:1月13日(金) 2時10分
やや古い話ですが、1月6日の産経新聞に、マキノ雅弘監督「泡立つ青春」(昭9)のことが載っていました。
当時の大日本ビールの宣伝映画として製作された映画ですが、記事では、その製作のいきさつや、簡単な内容の紹介が、1枚の写真つきで書かれています。

また例によってマキノさんの自伝を読んでみたところ、製作日数は10日でしたが予算にも余裕があり、
かなりノって作ることができたようです。
私はこの作品、「PR映画」ということで、勝手に数分の短い作品だろうと思っていたのですが、
自伝によると、7巻の立派な作品のようです。
しかも、当時から内容は好評で、かなり楽しい内容のようです。

新聞記事によると本作は、「鴛鴦歌合戦コレクターズ・エディション」内に収録されており、
NHKによるマキノ監督のロング・インタビューも併せて、DVDボックス6300円ということ。
見たい気持ちは山々ですが、買うにはキビシイ価格。これもまたCSでの放映待ちでしょうか・・。

ne073077.ras.plala.or.jp (210.193.73.77)
1080.女優と迷探偵?  
名前:オリイ    日付:1月13日(金) 0時45分
 今日は、川島雄三監督の『女優と名探偵』を観た。昭和二十五年(1950)の作品。

 自称名探偵(日守新一)は銀座でぶつかってきた若い女(西條鮎子)に謝られてニヤニヤ
していると、財布をすられていたことに気づいて呆然。ボロアパートに待ち受けていた
金融業者(河村黎吉)やアパートの管理人(坂本武)から逃れるように町に出て、女スリを
見つけて後を追うと、彼女はなぜか松竹大船撮影所に入っていった。

 川島監督の9本目で、上映時間31分の短編。“原案”として監督の瑞穂春海の名がある
(脚本:中山隆三)。
 主人公の探偵がちょびヒゲを生やしてステッキを持っていることが示しているように、
チャップリンその他の外国製喜劇映画を意図的にパクっている作品。ドタバタも最初の
うちは面白いが、そのうち少々くどく感じられるようになってくる。以前、川島監督自身が
「自作を語る」で「おまえはあいているから、というんで、短編の仕事がまわってきました。
意気消沈の時で、ただやっている、という感じ」と語っているのを読んでしまっていたので、
先入観が影響したのかもしれないが。
 ただし、終盤のナンセンスな展開は川島雄三らしさが多少なりとも感じられるような
気がする。とは言うものの、映画館の番組の埋め草的な印象は否めないと思う。
 佐野周二に始まって、田中絹代・高峰三枝子・木暮実千代・淡島千景などなどの当時の
松竹スターたちがカメオ出演しているのと、撮影所内の様子が見られることは興味深い。

●藤埼ヒロさん
>テッコンしよう
>テコンドーを使う巨大ロボット

 詳しくは知らないのですが、日本製アニメに倣った韓国製ロボットアニメのことでしたっけ。

>『エヴァンゲリオン』
>話の収拾がつけられなくなって

 TV版はまさにそんな感じですね。劇場版で一応結末はついたと思いますが、アレも
まとめに失敗したと見ることもできるでしょうか……。

>『リボンの騎士』と『悟空の大冒険』
>今の眼で観てしまうと、作りが何とも粗く見えてい、話も単純極まりなく感じてしまう

 以前『リボンの騎士』は日本映画専門チャンネルで放映されていたので、途中まで
ですが、私も結構楽しんで観ました。おっしゃるように全てが素朴な感じはしましたが、
ストレートな表現が好ましく感じられました。
 スカパーに入って幼児の頃に観ていたアニメを観直すと、結構荒っぽく感じられたり
するものですよね。ただし、「世界名作劇場」は完成度が高いと思います。特に高畑勲
が演出した『アルプスの少女ハイジ』『母をたずねて三千里』『赤毛のアン』は凄いです。
高畑監督は『平成狸合戦ぽんぽこ』と『となりの山田くん』の2作品が連続で興行的に
大コケしてしまったので、事実上の引退状態になっているのが残念ですが……(苦笑)。

●SAAGARさん
>『小島の春』

 御覧になりましたか! さっそく御感想をお書き込みいただいたのにレス遅れて
申しわけありません。
 大変お気に召されたようで良かったです。おっしゃるように、当時は不治とされていた
病気になってしまった患者側も充分に描かれているのが良いと思いました。

>杉村春子は事実上の二役

 私も高峰秀子の自伝を読んでいましたので、驚きました。これをできるのは彼女しか
いないと監督は判断して、敢えてクレジットには出さず二役させたのでしょうか。

>今日あたり、「放映感謝」のメールでも出します

 あ、いいですね、それ。私も送ってみましょうか……。


●高蘭さん
>伊丹万作

 そういうお話をうかがうと、ぜひとも『故郷』を観たくなってしまいます。CSでやらない
かな〜(笑)。『巨人伝』は、確か『レ・ミゼラブル』の翻案でしたっけ。

>杉村春子

 私も上記のように高峰秀子の『わたしの渡世日記』を読んでいなければわからなかったと
思います。

>アニメ界はまだまだ元気

 日本のアニメ・マンガはピークを過ぎているというような意見もあるようですが、いまだに
多くの才能ある人を惹きつけ続けているようですね。昔はそれが文学や実写映画だった
のでしょうけど……。

s240008.ppp.asahi-net.or.jp (220.157.240.8)
1079.>高蘭さん  
名前:SAAGAR    日付:1月10日(火) 21時9分
>あの顔を見せない患者は杉村春子だったのですね!
>確かにあの声はいわれてみるとなんとなくそのような気がしてきます。
私も事前の知識がなかったらわからなかったと思います。セリフは意図的に高い声にしていましたし。

>小川医師が女の子が発症していないかどうか
>あやしながら診察するところは胸に迫るものがありました。
あそこも良いシーンでした。夏川静江も比較的最近のインタビューで、自身の代表作のひとつとして本作を挙げていました。
納得の演技だったでしょう。

ne073154.ras.plala.or.jp (210.193.73.154)
1078.小島の春  
名前:高蘭    日付:1月9日(月) 23時9分
>SAAGARさん
情報ありがとうございます。あの顔を見せない患者は
杉村春子だったのですね!確かにあの声は
いわれてみるとなんとなくそのような気がしてきます。

私はこの作品の中の患者達の描き方に
かなりリアルさを感じています。
小川医師が女の子が発症していないかどうか
あやしながら診察するところは胸に迫るものがありました。

他の病気、例えば精神疾患などについても
当時はかなり偏見があったのでしょうか。そういえば、
柳田国男の「遠野物語」のなかに
「河童が人間の女に生ませた子(おそらく障害児でしょう)は
生まれるとすぐに切り刻んで埋める」という一文がありましたが、
ちょっと印象に残っています。

219-122-239-145.eonet.ne.jp (219.122.239.145)


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