「H&M」強気の上陸 13日、銀座に1号店(asahi.com)よりH20.09.12紹介 そうなんだ@為五郎
売上高で世界3位の衣料品専門店「H&M」が13日、東京・銀座に1号店を開業する。スウェーデン発祥で「安いが品質とデザインはいい」を売りに各国に進出。日本でも各地に出店する構えだ。迎え撃つ国内勢には「実力者の出現」(ライトオン)と警戒感が広がっている。
「高いファッション性と品質を備えた衣服を、最良の価格で提供するというビジネスの考えが支持されている」
H&Mのロルフ・エリクセン最高経営責任者(CEO)は11日、真新しい銀座店で、こう話した。
自信の背景には世界での躍進がある。74年に上場するまでは北欧3国だけでの事業展開だったが、今や欧州全体、北米、中国にも出店。03年に進出したポーランドやイタリアでは、わずか5年でそれぞれ50店近くまで増やした。
デニムパンツやニットという定番商品だけでなく、流行の色や素材を使ったワンピースやドレスもそろえるのが強み。社内に100人のデザイナーを擁し、世界中に約800の生産拠点を持つ。
銀座店には、カジュアル衣料チェーンにはないカラフルな商品が目立つ。流行の柄物ワンピースが4千円、スカーフが1700円と値段も手頃だ。
日本の衣料市場は不振が続くが、エリクセン氏は「我々には世界に出店した知識がある」と強気。「将来的には日本全国に店舗展開したい」と話す。
■ユニクロとの対決に
H&Mの進出で最も影響を受けそうなのが、カジュアル衣料大手のユニクロだ。運営するファーストリテイリングの柳井正社長は「すみ分けはできる」と話すが、商品価格帯はほとんど重なる。ユニクロは女性向け商品を強化する方針をとっており、H&Mが店舗を広げるほど両社の対決場面も多くなりそうだ。
写真H&M銀座1号店の1階。「デザインにうるさい大人の女性をターゲットにした」という商品が並んでいる=東京都中央区
身近な商品の値上がりや景気後退で、消費者の財布のひもは固くなっている。総務省の家計調査では4〜6月期の洋服への支出は前年同期比5.6%減で4四半期連続で減少。ユニクロ以外の企業は苦戦中で、8月の既存店売上高は婦人服大手しまむらが前年同月比6.8%減、ジーンズメイトは11.4%減だ。
H&Mの進出で、衣料専門店で世界首位のギャップ、2位でZARAブランドを展開するインディテックスを含め上位3社がそろい、「市場活性化につながるのでは」との声もある。だが、「価格帯が近い商品はシェアを奪われそう」(衣料大手)と警戒する声のほうが多いのが現状だ。
H&Mにとっては、きめ細かいサービスを求める日本の消費者の声に応えられるかどうかが鍵だ。同社は世界のほかの店舗と同様、銀座店でもパンツのすそ直しサービスはない。「お客様の要望によっては変える」というが、「適応力」も問われそうだ。
◇
〈H&M(へネス・アンド・モーリッツ)〉 47年にスウェーデンで創業。日本も含めると世界30カ国に約1600店を展開。07年11月期の売上高は、1兆4555億円で、経常利益は3028億円。衣料品ではギャップ(米)、インディテックス(スペイン)に次ぐ世界3位。
|
|