西日本鉄道は10日、ICカード型乗車券「ニモカ」の発行枚数が100万枚を超えたと発表した。当初の達成目標だった2013年3月末より3年近く前倒しとなった。9日時点の発行枚数が100万3124枚(速報値)だった。
ニモカは3月6日に80万枚を突破。その後、定期券の新規購入や更新が多い年度初めに重なったこともあり、2カ月間で20万枚を積み上げた。この間の1日平均発行枚数は約3200枚だった。
ニモカは08年5月にまず鉄道でサービスを開始。09年3月までに福岡地区の路線バスでも利用可能になった。今年3月には九州旅客鉄道(JR九州)が発行する「スゴカ」、福岡市営地下鉄の「はやかけん」などとの相互利用が始まった。
電子マネーとして使える店舗もコンビニエンスストア大手のローソンとの提携などによって増え、利用可能店舗は2000店を超えた。西鉄は「現金チャージができる場所や利用可能店の増加で、利便性が高まったことが発行枚数の拡大につながっている」としている。
九州では他のICカードも普及してきており、発行枚数(5月上旬時点)はスゴカが約35万枚、はやかけんが約15万枚。
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