> 「事故は必ず起こるものと考えて、事故が起きた時に被害が最小になるように安全設計をする」 まずは、技術者がプロとしてこの意識を持つべきだと思います。 ヒューマンエラーは必ず起こります。ミスをしない人間はいません。ここでミスによる事故をミスした人の責任とするかどうかです。ミスした人の責任をゼロとは言いません。しかし、車を設計・製造するプロとして「たとえ運転ミスをしたとしても、死亡事故や大けが、重大な財産の損失だけななんとしてでも防ぐことができなかったのか、そのような技術を産み世に送り出す努力ができなかったのか、事故が起こる前に戻ることはできないがせめて今後はこのようなことが発生しないよう真摯に取り組みにはどうすればよいか」ということを考え行動してほしい、ということだと思います。 今回、Kazz先生は自動車を例に語られていますが、あらゆるものづくりに通じる話だと思います。飛行機、原子力発電、鉄道、建築、などなど多くの産業にあてはまると思います。今のシステムはそれなりに歴史のあるものも多く、今に至る経緯が色々あると思います。その上で、本当に今のシステムがベストなのか、安全設計一つとっても改善の余地はないのか、ものづくりのプロ集団なら当然持つべき姿勢ということかと。
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