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品質工学会 Kazzの品質工学特集
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5940.動特性の損失関数評価について 返信  引用 
名前:kazz@管理人    日付:2016年11月30日(水) 18時26分
損失関数による評価は、品質特性のばらつきによる場合がほとんどである。動特性による機能性評価のSN比を経済的に評価する事例がほとんどないので、損失関数評価は難しいと考えているようである。
私がCds素子の評価で損失コストを評価した事例は、ホームページで公開しているが下記のように行うのである。

損失コストL(円)=A0/Δ0β^2×β0^2×1/η(真数)

Δ0βは目標感度β0の機能限界で±α%と考える。αを超えたら市場でA0円 の損失が生ずると考える。
SN比ηはβ^2/σ^2で求めた真数の値である。
SN比は劣化ノイズや部品間のばらつきノイズで機能性評価を行う。



5941.Re: 動特性の損失関数評価について
名前:つるぞう    日付:2016年12月1日(木) 9時21分
SN比ηが、β^2/σ^2ですと、信号の単位の-2乗の次元が損失関数に残りますので、信号の大きさによって損失が変化することになりますが、よろしいですか?ηはエネルギー比型SN比(無次元)を用いるのが関西の主張です。


5942.Re: 動特性の損失関数評価について
名前:kazz@管理人    日付:2016年12月2日(金) 12時27分
つるぞうさん

ご指摘の件ですが
L(円)=A0/Δ0β^2×(β0^2/β^2)×σ^2で、エネルギー型SN比η=Sβ/SN を用いると
機能限界Δ0β=±αβ0ですから

L(円)=(A0/Δ0β^2)×β0^2/η=(A0/α^2)×(SN/Sβ)(円)

A0/Δ0β^2×β0^2=A0/(αβ0)^2×β0^2=A0/α^2は定数ですから、ηが大きいほど損失は小さくなります。
したがって、損失を比較するときにはSN比ηの大小で比較評価をすればよいのです。
エネルギー型SN比η=Sβ/SNであれば無次元になります。

http://kaz7227.art.coocan.jp


5943.Re: 動特性の損失関数評価について
名前:つるぞう    日付:2016年12月2日(金) 16時3分
Kazz先生

ご回答ありがとうございます。
ちょうど、12月の研究会で芝野さんがSN比と損失関数のお話をされるようですので、そこで議論しましょう。

また、下名からも「品質工学と私」と題して23年間の業歴を総括した講演をします。


5945.Re: 動特性の損失関数評価について
名前:kazz@管理人    日付:2016年12月8日(木) 17時29分
Original Size: 2339 x 1654, 253KB

損失関数の考え方―再考ー
を下図のように考えました。
品質特性と動特性の比較で考えてみました。
損失関数はSN比と同様、絶対値ではないので、製品間の比較評価で用いるものです。

http://kaz7227.art.coocan.jp


5944.チューニング社会と品質工学 返信  引用 
名前:kazz@管理人    日付:2016年12月4日(日) 23時39分
日本の最近のモノやコトづくり社会で目立つのは、形ができてから臭いものに蓋をする傾向が顕著になってきた。
東京都庁の豊洲移転問題やもんじゅ原発問題などはそのことを代表するものである。車社会でも衝突する前にフィードバック制御でトラブルを防止することが急浮上してきたことは喜ばしいことであるが、外乱や内乱に対する配慮がどうなっているかが問題であると考えている。
モノを作る前に企画段階でどこまで未来のことを考えて計画を立てて実行したかが不明なのである。モノづくりにおける責任が明確ではないのである。トラブルが出てからチューニングで問題を解決するのが常套手段になっているのが現実である。
問題が起きてから原因を考えて再発防止をする臭い物に蓋をするやり方では、際限がないのである。

従来のPID制御では、外乱内乱のノイズに対して目標値に合わせることで安定性を確保するやり方でフィードバック制御を考えているのである。
これに対して、品質工学ではロバストネスを優先にして、チューニングをその後で行う二段階設計でモノづくりを考えている。

AI(人工知能)でモノやコトづくりが効率的になるように考えられているが、中身については安定性は保証されるかどうかは分からない。AIシステムの中にノイズに対する安定性を加味させればよいのだが、人間の能力だけではチューニングで目標値に調整することが精一杯である。
信頼性のない部品やデバイスを寄せ集めてシステムを構築しても市場での品質は保証されないのである。

http://kaz7227.art.coocan.jp

5938.品質工学が普及しない真の理由 返信  引用 
名前:kazz@管理人    日付:2016年11月13日(日) 17時14分
 品質工学が必要なことはすべての人が認めることであるが、なぜ普及しないのか考えてみると、人間の世界では「見えない世界」は見えないもので問題が起きたときはじめて認識するのが当たり前な世界であるからだと考えている。

 病気でも予防することは必要なことは誰でも考えているが、病気になるまではあまり考えないのが普通である。
最近起きた博多の道路の陥没なども予測できることではあるが、陥没するまでわからなかったのである。
 
 品質工学の機能性評価は、問題が起こる前に見えない世界を予測するものである。損失関数も見えない市場の損失を経済的に評価するものである。品質改善はコスト改善の手段であって、目的ではないのである。このことはマネージャーの戦略であるが、彼らの意識が変わらなければ、技術者はやらないのである。

 したがって、問題が起きたとき素早くつぶした技術者が評価されて、問題を起こさず仕事ができる技術者が評価されないようでは品質工学が普及することは考えられないのである。

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5939.統計的偶然誤差の工程能力指数(Cp値)では市場品質は分からない
名前:kazz@管理人    日付:2016年11月14日(月) 20時30分
 企業で経営者や管理者を対象に管理技術を教えている定年後の技術者に、どんな指導をしているのかと聞いてみたところ、工程品質でCp値を管理することだということである。市場品質はCp値で評価すればよいと考えているのである。
 
 品質工学を知らない者は品質特性のCp値が満足であれば十分であると考えているのである。
シックスシグマの考え方であれば、Cp値でも市場品質は評価できると考えてもよいのだろうが、原因であるノイズとの関係が明確ではないのである。
 
 Cp値はもともとは工程能力を評価する尺度であって、工程ばらつき(統計的偶然誤差)と規格との関係で工程品質を評価(検査)する尺度である。
 
 品質工学では市場における消費者の使用環境条件や劣化ノイズの強制誤差を用いて、サンプルはn=1でSN比で評価するのだといっても市場品質をサンプルn個の偶然誤差でしか考えていない彼らにはSN比の考え方は全く分からないのである。
 
 このような指導者に指導されている企業は市場でトラブルが出ていないのだろうかと老婆心ながら心配になる。
日科技連でも品質管理学会でも品質工学の研修会は行われているのだが、嘗ての品質管理になじんでいる人間は工程品質さえ押さえておけば市場ではトラブルは起きないと考えているのである。
 そこで、市場で問題が起これば原因を考えて科学的思考で再発防止を行うのが現実ではないだろうか。
困ったことであるが、科学的思考と技術的思考の違いが分かっていないのである。
 また、彼らは市場品質は信頼性試験や寿命試験で評価できると考えているようだが、機能性評価との違いが理解できないのである。

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5937.ニセモノの品質工学があふれている 返信  引用 
名前:kazz@管理人    日付:2016年11月5日(土) 22時48分
今日はE社で関西QE研究会の移動研究会が開催された。
戦後、品質管理の時代が長く続いたためか、品質とは工程品質(図面通りの品質特性)を改善すれば市場でトラブルは起きないと考えているのである。

具体的に述べると
 E社では櫛状のさらばねの高さがばらつくから、高さ寸法のばらつきを望目特性のSN比で評価しているのである。高さが多少ばらついても市場品質に関係がないのである。さらばねの機能性評価は、設計段階で、繰り返し荷重を加えて、高さ変位の非線形の比例関係を、標準SN比で評価すればよいのである。ばね高さのばつきは標準条件で製造段階で検査すればよいのだが、市場品質の評価は設計段階で機能性評価を行わなければならないのである。
「機能設計」と「機能性設計」の違いを理解していないのである。

田口玄一は、市場問題に接したとき、原点に戻って、目的は何かを考えて、最適な手法を創造されたのである。手法は常に後付けなのである。目的を改善するために、どんな手法が効率的かを考えて、手法を創造して改善を重ねられてこられたのである。

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5935.AI時代における品質工学の立場 返信  引用 
名前:kazz@管理人    日付:2016年10月20日(木) 13時6分
 AIが発達すればハードやソフトのものづくりの世界において、生産性が向上するといわれているが、AIでできることは単純な論理的思考で行われる分野であって、アブダクション思考の品質工学の世界まで可能かどうか疑問である。
 物事を論理的に突き詰めて、最適な解に到達するためには、まずデータに基づく分析的なアプローチが求められる。しかし分析は問題を明らかにするが、解は与えない。「発想」の思考プロセスには、「アブダクション」が必要なのである。品質工学で考えている基本機能やノイズに対する交互作用の機能性評価までAIでは考えられない。
 設計を行うとき、方針を検討したり、計算したり、作図したりしている。その基本的な方法は、科学的知識を演繹的に具体的特定の問題に適用する作業である。しかし、システム選択の「発想」というプロセスは論理思考とは異なるプロセスであると考えている。しばしば「問題が分かれば、答えは出たのも同じ」だと主張するマネージャを見るが、問題は分かっても、答えは無数に存在するのである。
 このような人種は、自らは「問題を示す」だけで、後は担当者や専門家に任せて恥じない。何しろ、問題が分かっているのだから、後は楽なものだと思っている。仕事をするということは「問題の答え」を出すことである。このようなレベルのマネーシャは、担当者や専門家が答えを出す行為の中で起こす失敗が耐えられない。もっとしっかりやれ、もっと論理的にやれと騒ぐ。このような人は、問題を明らかにする思考プロセスしか知らないので、解決策も同様に考えられると思っているから困ったものだ。

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5936.Re: AI時代における品質工学の立場
名前:kazz@管理人    日付:2016年10月21日(金) 13時45分
品質管理の世界では、PDCAのデミングサークルが有名であるが、デミングさんの先輩の、シューハートはPDSAで考えることの大切さを提案されていた。PDCAのCはcheckでモデルに適合しているかで、答えが固定しているのに対して、Sは試行錯誤のアブダクションで新しいモデルを考えて品質を向上させることが大切だと考えていた。
品質工学のパラメータ設計では決められたシステムに拘らず、最適なシステムを創造することであるから、閉じられた世界から開かれた世界へ飛躍するPDSAの発想が大切なのである。

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5932.品質工学の市民権は得られているのか 返信  引用 
名前:kazz@管理人    日付:2016年10月20日(木) 10時9分
品質工学のパラメータ設計もISO化が実現したのであるが、日本語化されていないので日本ではあまり知られていないと考えている。そういう私も今まで内容については見ていないので偉そうなことは言えないが、早くJIS化が実現することを期待する。

明治維新における新政府と徳川幕府の対立と、品質工学の考え方(技術開発型)と科学的思考の問題解決型のやり方(品質管理や信頼性工学)との対立と比べてみると面白いと考えている。
江戸末期の尾張藩主徳川慶勝のように新政府に加担したため、内戦が小規模で終わって、明治維新が達成できたことはあまり知られていないが、現代のモノづくりの世界でも徳川慶勝のような人物が出て、当たり前のように品質工学が企業の中で活用されることを期待したいのである。

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5933.Re: 品質工学の市民権は得られているのか
名前:kazz@管理人    日付:2016年10月20日(木) 10時38分
S社で開催された企業交流会の席上で、私が「世の中の企業では、CSと言って顧客満足の大切さを述べているが、実際にはタテマエの顧客満足であって、ホンモノではない」と述べたことに対して、経営者の一人が「お客様のことを考えていない経営者などいない」と反論されたことがあったが、果たして、商品の規格の決め方にしても「相手の立場に立って生産者の規格を決めていない」と考えている。それは損失関数の考え方で、消費者の損失と生産者の損失の比から規格を決めていないからである。価格の安いものほど規格は厳しくしなければならないのだが、世の中では全く反対なのである。
このことを「規格値の決め方」でJIS化がされているのだが、世の中の取引やものづくりではで、ほとんど使われていないのである。
このことを今回のISOには決められていないのは残念なことである。

http://kaz7227.art.coocan.jp

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