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品質工学会 Kazzの品質工学特集
品質工学に関するご意見やご質問を自由にお書きください。

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6189.閉じられた世界から開かれた世界へ 返信  引用 
名前:KAZZ@管理人    日付:2020年8月21日(金) 11時20分
高校同期の米寿特集記念誌に投稿した「遺偈(ゆいげ)死に臨んで残しておきたい言葉」を述べてみたい。
最近世の中で不祥事や事故が頻発しているが、トラブルが起きてからでないと話題にならないのである。

東北地方の地震と津波で起きた福島第二原発におけるトラブルのほとんどは「想定外」と言われてきたが、ほとんどは「想定内」の問題で事前に予測できたトラブルである。しかも、廃棄処分に架かる金額は投資コストの数百倍の社会的損失が今後発生することが予想されるのである。

私の場合は開発した製品が設計段階では各種信頼性試験で出荷したのであるが、市場でトラブルが発生したことで、仕事のやり方に疑問を抱いたのである。
私たちが受けた教育は、小学校から大人になるまで、科学的思考重視の教育で1+1=2であることは当たり前で、開発段階では理論通りにものづくりすることが優先されたのである。
科学と技術は別物で、科学の世界では自然現象を解明することが目的であるが、ものづくりの技術の世界では理論通りにならないことが普通であるから1+1=2にならないのである。私が閉じられた世界から開かれた世界へ180度転換したのは50歳前後である。

戦後、米国のデミング博士による「品質管理」が普及して製品の品質が向上したことは事実であったが、それは出荷前の規格に合格した「工程品質」であって、出荷後の目に見えない「市場品質」は予測できなかったのである。
そこで、登場したのが「アメリカを蘇らせた男」と評価された田口玄一博士の登場である。田口哲学は、日本では「品質工学」アメリカでは「タグチメソッド」として高く評価されたのである。
私が田口先生の指導を受けるようになったのは、50歳前後で管理者になってからである。

1988年にHUAロケットが打ち上げに失敗した原因は「海底から回収したエンジンの液体水素ターボポンプのインジューサ翼に大きな欠損があり、この波面が極低温下で設計の限界を超えた振動による疲労破壊であった」とJAXAから報道された。いかにも科学的な説明で国民は騙されそうだが、事故は「想定外」と言訳しているに過ぎないのである。
そこで、私がJAXAへメールしたのは「使用環境条件であるノイズに弱かっただけでだけであるから、設計段階で環境条件に強いロバストネス(頑健性)設計を行えばよいのだと進言したところ、JAXAから信頼性担当役員とプロジェクトマネージャーが訪ねてきた。
彼らは柔軟な思考の持ち主であったため、その後、品質工学を導入してロケット打ち上げでは事故が起きなくなったのである。

最近のTPP問題でも日本の農業の生産性の悪さが問題視されているが、農業に限らず、汗水たらして効率の悪い仕事を続けている限り、GDPの低下は明らかである。
最近では、戦後の苦労を知らず現状を打破しようと考えている経営者が極めて少なくなったのである。
カエルでも熱い湯に入れると飛び出していくが、水を徐々に温めても温度の変化に気がつかずじっとしている「ゆで蛙現象」が日本では起きていて、中国や韓国などに追い越される現象が目立ってきたのである。

仏教用語に「自利利他」の心があるが、ものづくりの世界でも、自分の立場より消費者の利益を考えて、その結果として生産者が利益を得るような中庸な経営が望まれるのである。品質工学では「社会的損失の最小化」といって、生産者の投資コストと消費者の品質損失がバランスして、総コストの最小化を図る設計を考えている。
世界的にも、自国第一主義を優先する保守主義を主張する大統領や首相が目立つ世の中であるが、第3次世界大戦にならないことを祈るばかりである。

つづき

6186.寿命試験とノイズの関係 返信  引用 
名前:原和彦    日付:2020年8月5日(水) 14時1分
1970年代の寿命試験による評価がまずかったのは、生産者側で勝手に決めた試験条件でn数のモノを長時間かけて潰れるかどうか評価していたのであるが、信頼性のエヴィデンス(証拠)が悪かったことが問題であったのである。タグチメソッドではn=1で短時間に評価するために、市場における使用環境条件を慎重に決めて、N1,N2の2個のノイズで調合も考えて、SN比で平均値の評価することで、ロバストネスの研究を優先して、機能性の目標値に調整することで寿命テストにかわる評価をするのである。



6187.Re: 寿命試験とノイズの関係
名前:KAZZ@管理人    日付:2020年8月5日(水) 16時16分
昨日、コロナウイルスの予防にポンピドウうがい薬が効果があると報道されて市販のうがい薬イソジンが薬屋から消えた騒動が起こった。
同じことが、品質工学でノイズ評価によるトラブルが減少するという誤解が起こるとしたら問題である。
ロバストネスの、研究は品質の比較問題であって、実際に品質を向上させるのは固有技術であってSN比ではないのである。

6185.品質工学導入期の思い出 返信  引用 
名前:KAZZ@管理人    日付:2020年7月26日(日) 10時46分
私が品質工学を学んだ切っ掛けは、1億回の寿命試験を長時間行って
出荷した結果、半年足らずで市場トラブルを起こしたことが耐久試験
の方法に疑問を感じたからです。私が50歳前後の経験です。

松下幸之助社主の顧問をされていた唐津一さんに相談したところ田口先生を紹介していただき、その時唐津さんから戴いた本が「品質工学
への道」だったのです。それから1年後、規格協会におられた田口先生を訪ねてテストのやり方を指導していただいたのです。
それが私のモノづくり人生の大転換期だったのです。

1988年の座談会「タグチメソッドとは」に矢野先生から呼ばれて参加したのは54歳の時で、品質工学の考え方をよく理解していなかった時代で
恥ずかしい限りです。
今回の関西品質工学研究会8月講演(オンラインで実施)では、若い研究会の皆さんに私の経験が少しでも理解していただければ幸いと考えて
います。

6184.純粋理性批判と品質工学 返信  引用 
名前:KAZZ@管理人    日付:2020年7月9日(木) 11時39分
カントが考えた純粋理性批判とは世の中はすべて共通の因果関係でできている。1+1は2であるとか、リンゴは赤いという固定観念である主観でモノゴトを考えている。しかし客観的に見たら他の見方や考え方が存在するのではないか。
カントは、主観と客観の一体性はないのが普通である。私が品質工学に出会うまでは科学的な現象理論で因果関係を考えていた。小学校から大学まで主観で考える現象論が正しいと考えていた。ところが、田口哲学に出会ってから主観とは違う考え方が存在することを認識できた。
ばらつきという概念も偶然誤差の他に必然誤差が存在することを知ってから、モノの見方が180度展開した。カントのコペルニクス転回と共通するところがある。しかし、いまだに田口玄一が考えている世界の何分の一しか理解できたとは言えない。田口玄一は20世紀の品質工学に飽き足らず21世紀の品質工学を確立したり、MTの世界でも新しい展開を次から次へ行った。田口先生が没後の品質工学には新しい展開がないのは、正しい主観の共通規格以後の発展がないからである。新しい品質工学を定義する人物がいないのである。

6182.関西QE研究会開催(?)の件 返信  引用 
名前:KAZZ@管理人    日付:2020年6月20日(土) 19時28分
スレッド6159で述べた3月度関西QE講演が延期されて7月4日に開催されることになったが、コロナ騒ぎが続いているので開催されるか不明である。
講演の内容は1988年5月に「標準化と品質管理」の特集で矢野先生の司会で、田口先生、福田猪沙男さん、私と誌上参加で竹内啓先生の5名で「タグチメソッドとは」というテーマで討論会が行われ、翌年の5月には「統計学者のみたタグチメソッド」の内容について、当時議論された内容の紹介を行うことにしている。
品質工学会が設立される6年前の内容であるが、今から考えてみるとタグチメソッドが大きな反響で、懐かしい思い出である。
最近の品質工学会の低迷を考えたとき懐かしさを感ずると同時に、寂しい限りである。

東大の竹内先生は世界的な統計学者で、後の統計学会会長をされた統計の権威である。
福田さんから提起されたJIS規格の「規格値の決め方」は最近のデータ改竄事件のことを考えると、企業間の力関係で決められて、トラブルの原因になっていることを経営者はどのように反省されているのだろうか。
品質工学の役割は社会貢献が最大の課題であるが、利己主義が横行して「利他の心」を失った経営者の猛省を祈るばかりである。
つづく

6178.検察庁の定年延長法改正問題 返信  引用 
名前:KAZZ@管理人    日付:2020年5月15日(金) 17時30分
 コロナ騒ぎのどさくさに紛れて検察庁の人事問題について国会で議論されているが
三権分立の精神から見て国会で議論すべきところ、安倍首相や一部の自民党役員の
独断で決めてしまうことは言語道断である。
 新渡戸稲造博士が「武士道」を英語で書かれて世界角国で翻訳されて評価されて
いるが、戦後、武士道の精神が誤解されて、日本人の品格が地に落ちて、道徳に関す
人の倫が失われていることが問題なのである。戦後に生まれた首相であるから許され
る問題ではないのである。
 戦前と戦後の教育の差を比較するために「かくあるべし」と自分の理想を掲げ、強
い意思で生き抜いた人物の話をご存じだろうか。
この人物は敗戦の混乱期に食管法を守り通して”ヤミ米”を拒否して、栄養失調で
死んだ山口判事その人である。彼に与えられた職務は闇コメの取締であったため、家族
には黙って配給米だけでやっていく決意をされた結果死を選んだのである。
今の政治家には爪の赤を飲ませたい人物である。
「犯罪者捕えてみれば警察官」という川柳が笑い話ではなくなった今日であるから、
今の政治家の問題はいっそうの教訓になってくるのである。
黒川事務官は潔く辞任すれば男が上がるのであるが、忖度しているため野党の餌食に
なっているのである。



6179.Re: 検察庁の定年延長法改正問題
名前:KAZZ@管理人    日付:2020年5月24日(日) 15時44分
黒川検事長の賭けマージャンが発覚して辞職したことは当たり前のことで
あるが、日本の政治家や警察官僚の人間性が露呈された忌まわしいことで
安倍首相の人間を見る目のなさがはっきりしたのである。
先に述べた山口判事のような検察庁が現れないことが日本社会の停滞を招
く原因である。仏陀のような聖人を期待するのは無理な話であるが、明治
以前の武士道精神が日本から消え失せたことが残念である。新渡戸稲造が
武士道を英語で書いて世界各国で翻訳されたことは前述したが、神仏を信
奉する精神の学校教育にはは今の日本には絶対に必要なことである。、

6177.家族の肖像画スケッチ 返信  引用 
名前:KAZZ@管理人    日付:2020年5月15日(金) 11時39分
Original Size: 525 x 700, 201KB Original Size: 525 x 700, 209KB

コロナ騒ぎで自宅にいることが大半なので水彩画のスケッチをしています。
今回は夫婦の肖像画をスケッチしました。


6171.武漢コロナウィルスのワクチン開発に関して 返信  引用 
名前:のっぽ    日付:2020年8月21日(金) 13時42分
Kazzさん
 ワクチンの開発が盛んに行われていますが、実用化へのネットとなるのは認可までの道のりです。副作用の確認のため、治験の期間が長いためです。従来のように、データ数を稼ぐやり方をしては時間やコストがかかってしょうがない。
 まさに、品質工学のノイズ因子の考え方が重要でしょう。誤差(副作用)をもたらす原因を意識的に変えて、ワクチンの実力を短期間に判定する。
学会として提案書を公開すべきではないでしょうか。どう思いますか。



6172.Re: 武漢コロナウィルスのワクチン開発に関して
名前:KAZZ@管理人    日付:2020年4月30日(木) 23時0分
のっぽさん

おっしゃる通り、日本の厚生省は医療品に対する認可が遅いことは昔からですが
品質工学的に言えば、ノイズの活用で機能窓拡大法なども使って副作用の有無の
研究を短期間で行えばよいのですね。
中国で人間に使って実績があるのですから使うべきですね。アメリカで実績がある
ワクチンを考えているようですが、何を心配しているのでしょうか。
私も閉塞性動脈硬化症や心不全でステントを入れている体ですから免疫力が低下し
ていると考えますので感染しないように努めたいと考えています。


6174.Re: 花王が提案した抗体の考え方は素晴らしい
名前:KAZZ@管理人    日付:2020年5月9日(土) 9時58分
花王が開発したウイルス退治の抗体の考え方は、コロナ封じ対策としては素晴らしい発想だと思います。
コロナをいきなり殺すのではなく、コロナの周りの棘のような突起を封じて人間の細胞の中に入らないように抗体を作ることがよいと思います。
コロナ菌自体を殺す治療薬は出ているようですが、抗体を作って免疫を高めることが大切だと思います。


6175.Re: 武漢コロナウィルスのワクチン開発に関して
名前:のっぽ    日付:2020年5月13日(水) 9時30分
Kazzさん
「感染症は、不平等のリトマス試験紙である」とは、ある感染症学者の言葉だそうです。全員に平等に与えられたストレスに対しての対応の違いが、もともとの状況や性質を表現するということでしょう。我々の言葉で言えば、ロバスト性を表す試験紙である、ということになりますね。
 武漢コロナの試練は機能性評価のようなのものかもしれません。ただし機能性評価と違い、損害コストを抑えるのが難しいですがね。でも、国ごとの対応力やワクチンをはじめとした開発力の違いなど、本来の実力が分かりやすく出てきた効果があります。自然または神が行った機能性評価だったのでしょうか。


6176.Re: 武漢コロナウィルスのワクチン開発に関して
名前:KAZZ@管理人    日付:2020年5月13日(水) 17時11分
のっぽさん
昨日大学の社会物理の先生が指数関数を使って、自粛率とPCV検査による
感染者/日の予測を行っていましたが、品質工学の機能性の予測と同じこ
とをやっていましたね。指数関数を使えば高校生でもできると言っていま
したが、政府もこの考え方で自粛の緊急事態の終結宣言を出したらいいと
思います。

6173.花王の提案は素晴らしい 返信  引用 
名前:KAZZ@管理人    日付:2020年5月9日(土) 9時56分
花王が開発したウイルス退治の抗体の考え方は、コロナ封じ対策としては素晴らしい発想だと思います。
コロナをいきなり殺すのではなく、コロナの周りの棘のような突起を封じて人間の細胞の中に入らないように抗体を作ることがよいと思います。
コロナ菌自体を殺す治療薬は出ているようですが、抗体を作って免疫を高めることが大切だと思います。

6169.利他の心 返信  引用 
名前:KAZZ@管理人    日付:2020年4月15日(水) 17時51分
お釈迦様の教えの中に、”六度万行”という教えがあるので参考にしてほしい。
コロナ騒ぎが早く治まることを祈るばかりです。反対語を並記しておきます。

1布施(親切)←→慳貪(ケチ)

2持戒(言行一致)←→破戒(約束を破る)

3忍辱(忍耐)←→瞋恚(いかり)

4精進(努力)←→懈怠(なまける)

5禅定(反省)←→散乱(心が散り乱れている)

6智慧(修養)←→愚痴(恨んだりねたんだり人のせいにする)

我々は”我利我利”(自分さえよければ他人はどうでもよい)になりやすいですが、”自利利他”(幸せになりたければ相手を思いやりなさい)でなければならない。
品質工学は”利他の心”で消費者の立場でSN比が最大になることを考える。

6170.守口市の来迎寺の桜並木 返信  引用 
名前:KAZZ@管理人    日付:2020年4月12日(日) 21時10分
Original Size: 700 x 495, 359KB

コロナ騒動で外出もままなりませんが、近くのお寺の門前で桜並木のスケッチをしました。
外出は散歩程度で30分かけて8000歩をこなしています。

http://kaz7227.art.coocan.jp


6165.「直観でわかるタグチメソッド」再考 返信  引用 
名前:KAZZ@管理人    日付:2020年3月25日(水) 18時6分
品質工学に関する書籍はたくさん出版されていますが、どれも品質工学の宣伝ばかりで、品質工学の本質を「直観」で分かったと理解できるものがないのが現状です。
田口先生は天邪鬼なところがあって、結論を先に仰るので従来の教育を受けた企業人は理解に苦しむわけです。われわれも同じやり方法で、タグチメソッドの良さを説明しても、原因思考に慣らされた企業人にとっては理解が遠のくのは仕方がないのです。
西堀栄三郎先生は田口玄一先生と親しい関係であったのですが、最後まで観察の世界を重要視されたとお聞きしています。日本では「失敗学に学べ」が最近でも重要視されて、その権威者は政府に答申するほどに評価されていますが、田口先生の評価が低いのもうなずけます。
PL法順守やシックスシグマなど問題が起きてから管理を厳しくして「羹に懲りて膾を吹く」管理体制の強化を批判していることも、再発防止のやり方の問題点を痛烈に喝破していることも特徴です。その後で、品質工学の本質を解説しているので直観でタグチメソッドの内容が理解できるのです。
イノベーションにはエジソン式(必然性)とラングミア式(偶然性)のやり方がありますが、田口先生は前者で、西堀先生は後者ではなかったかと推察します。
話を戻しますが、のっぽさんの書かれたこの本は、従来の管理品質や信頼性評価の問題点を十分に指摘していた後で、タグチメソッドの本質を直観で理解できるように書かれている点が素晴らしいと思います。
悔しいけれど、このことは彼の書物のすべてに共通しているところではないかと考えています。



6168.Re: 「直観でわかるタグチメソッド」再考
名前:のっぽ    日付:2020年3月26日(木) 16時32分
Kazzさん
 武漢発コロナウィルスのため、自宅で時間を持て余すことが多くなりました。そこで何気なくこのサイトを覗いたら、私のことが書いてあって、びっくりです。「直観でわかるタグチメソッド」は、日科技連出版から出していますが、売れ行きは良くありません。品質工学に詳しい人からは、良い本だというお褒めをいただくのですが、どうやら初心者向けの内容ではなかったようですね。

>悔しいけれど、このことは彼の書物のすべてに共通しているところではないかと考えています。

上記の言葉をいただき、素直にうれしいです。まさに日頃から心がけていることですから。
さて武漢ウィルスの続きになりますが、自宅で過ごす時間が長くなりWOWOWで映画を見ることも多くなりました。そこで得た上記に関係する話題を二つ提供します。

一つ目……2018年アカデミー賞受賞の「ビール・ストリートの恋人たち」という映画。原作者は、アメリカの公民権運動(黒人の選挙権獲得活動)でキング牧師と一緒に活躍した人(ジェームス・ボールドウィン)なのです。彼の問題意識がすごい。キング牧師たちの努力で法律や社会システムの平等化は達成されたが、その後も人種差別意識は残っている…何故だ。その答えを、イノセンス意識としています。つまり、差別している白人側に「自分たちは真面目な罪のない人間だ」という意識があるから、実例を示して差別と訴えても、不当に非難されているという被害者意識しか生じないのです。形だけを作っても変わらない。
ISO規格やJISのようなルールを作りハウツー教育を行っても、本質の考え方が変わらなければ、人は行動を変えない。何か品質工学の現状と同じかな。

二つ目……いまアメリカの女性に大人気の87歳、R・B・G(三原色のRGBではない)。ルース・ベイダー・ギングバード連邦最高裁の女性判事です。
1970年代から男女平等を訴え続け、弁護士として多くの訴訟に勝ち最高裁の判事まで登りつめた人です。男女平等は、女性差別の完成した社会システムの中で100年を超える戦いなのですが、まだ完全平等にはなっていない。87歳になっても現役で頑張っているそうで、すごいですね。人の考えを変え、行動を変えるのは、人の生涯をかけた100年単位の活動なのだと思い知らされます。

品質工学の利点を語るだけでは、人は(特に技術者は)動きません。その人の行動は、イノセンス意識と歴史を背負った判断ですからね。こんな簡単なことが理解できないあいつはバカだと言うのは簡単ですが、それを言ったら絶対に説得はできません。相手はイノセント(善人)なのだと意識しながら、根気強く行くしかないでしょうね。様々な工夫をしながら…

6167.規格や基準を強化しても、市場品質は向上しない 返信  引用 
名前:KAZZ@管理人    日付:2020年3月26日(木) 14時37分
政府のご意見番に投稿した内容

市場のトラブル対策にPL法やISOやJIS規格の強化で再発防止を図っていますが、市場のトラブルは一向に良くならないのです。問題が起こるたびに法律で規制を考えていますが、何故トラブルが無くならないかを考えておられますか。最近メーカーが商品開発にコモディティ化を考えて機能・品質などの属性と無関係に経済価値を同質化することが行われていますが、寄せ集めで商品を組み立てることはある意味では効率化ですが、市場品質の向上にはつながらないと考えています。JISやISOなどで規格を厳しくすることは大切かもしれませんが、再発防止はできても未然防止は期待できないのです。
市場トラブルを未然に防止するためには、無管理状態の市場品質を予測することが大切です。品質管理の「不良率」や信頼性工学による「故障率」は生産者側の品質評価であって、無管理状態の市場品質の評価にはならないのです。分かりやすく言えば、合格品の中身を評価していないからです。品質工学では技術開発段階でSN比評価で市場品質を評価して未然防止を行っているのです。コモディティ化された商品の評価もSN比で評価することがたいせつで、見かけ上のスペック評価だけで低価格部品を採用することは極めて危険なのです 。通産省の指導では規格に対する合否の判断ではなく、合格品の中身の評価を重要視されることをお願いしたいのです。

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