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品質工学会 Kazzの品質工学特集
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6079.62%問題と85%反転 返信  引用 
名前:ちまたの企業統計家    日付:2018年9月8日(土) 14時28分
KAZZさんは62%問題と85%反転についてはどうお考えなのでしょうか?
矢野尊師は森さんを排除する方向に動いていますが、トヨタを始め多くの企業はこの問題についてはほぼ森さんお主張が正しいとの感触を当然のことながら持っています(実際再現していないので)

http://www02.jet.ne.jp/~i-sada/sub04.htm



6080.Re: 62%問題と85%反転
名前:KAZZ@管理人    日付:2018年9月8日(土) 21時27分
皆さんはノイズの調合や直交表割り付けの比較など熱心に検討されておられるようですが、KAZZは内容が理解できませんので申し訳ありませんがお答えできません。
そもそも、目的機能や基本機能の理想機能についてノイズ評価する場合、N1、N2は反転しないように単調変化で割り付けることが大切で、N1とN2が反転する場合には、SN比を正しく求めることができないはずです。
したがって、申し訳ないですが、ご趣旨が理解できずご質問にお答えすることはできません。


6081.Re: 62%問題と85%反転
名前:PAPAGENO    日付:2018年9月10日(月) 7時52分
超々久しぶりの投稿です。久しぶりに覗いてみると気になる話題があったので。

さてこの問題、「森さんの主張が正しい」と結論するのは早計だと思います。もっとも、直ちに間違っていると言いたいのではなく、結論が筋違いだということです。あるいは結論の導き方が乱暴、と言った方がいいかもしれません。
RQES発表大会で発表された調合誤差因子で研究した事例の83%でN1、N2の効果が反転しているとのことですが、なぜ反転してしまったかの分析が不足していると思います。RQESで発表される事例は正直玉石混交です。機能定義、計測方法、ノイズ因子や制御因子の水準設定等が拙い事例が少なくありません。そのような事例も含めて集計したら、このような結果になっても当然と考えます。
ひょっとしたら、実験条件の設定が拙い場合に反転が起こる可能性があり、技術的に適切な設定がなされていれば起こらないのかもしれません。だとすれば、誤差を調合することの問題とするのは筋違いで、機能定義やノイズ因子設定など実験条件の設定(=実験条件の設計)の問題と考えるべきかと。
どうしても「誤差の調合」という手法の問題にしたいのなら、例えば「機能定義など適切に設定しないまま実験した場合にN1、N2が反転し、再現性にも重大な影響を及ぼすリスクがある」のように問題の範囲をきちんと示すべきと思います。
ちなみに、私が自身で経験した実験では(実験条件の設定が稚拙だった習いたてのころは別として)N1、N2の効果の反転は見たことがありません。したがって「誤差の調合」という手法を問題にする前に、機能定義など実験条件の設計について考察し、リスクのある事象については注意喚起するのが先かと思います。KAZZ先生が書かれている「N1、N2が反転しないように単調変化で割り付けることが大切」というのはこのようなことかと思います。

森さんの研究の全てを否定しているわけではありません。実験設計がしっかりしている事例でも同様の問題が多発しているのであれば確かに問題です。ですので、RQESの発表事例全体の傾向で論じるのではなく、もっと丁寧な分析に基づいて考察・問題提起してほしいと思います。


6083.Re: 62%問題と85%反転
名前:KAZZ@管理人    日付:2018年9月15日(土) 11時37分
PAPAGENOさんが書かれているので無駄だと思いますが、ノイズは何かを考えてみたいと思います。
ノイズとは@使用環境条件とA劣化とB偶然誤差(統計的)の三つですが、品質工学では@とAだけを問題にしていてBの偶然誤差は考えていません。何故かというと、市場で問題が起こるのは、1個の商品がトラブルを起こすのですから、n数のようなたまたま起こるような誤差は問題にしていないのです。
偶然誤差は理想機能を乱すものですが、使用条件に比べてははるかに小さいもので、直接トラブルには関係しないと考えています。もしも、使用条件を考えない場合には、n個の製品をたくさん取れば代用できるのですが、評価時間がかかりすぎて無駄なテストになってしまうのです。

1988年に、統計学者の竹内啓東大名誉教授と田口玄一先生との対談(タグチメソッドとは)が行われたとき、品質工学では「偶然誤差」を扱わないことで竹内先生も納得されていました。
統計学では偶然誤差を取り扱うものですが、品質工学ではノイズの中に含めて扱っています。

スレッド6079で問題にされているノイズは、何をとられて評価されたのか明確ではないのでお答えできませんが、ノイズをとっても逆転する場合には、ノイズの選び方でN1、N2が理想機能を正しく評価できるものなのか、N1とN2の差が小さすぎるのか選び方に問題があるのではないでしょうか。コンピュータシミュレーションの場合には、制御因子のばらつきを±〇%で両者の差が反転しないように評価することが大切です。


6087.Re: 62%問題と85%反転
名前:ちまたの企業統計家    日付:2018年9月29日(土) 7時55分
私が残念なのは品質工学側が議論もせずに門を閉じてしまおうと圧力をかけていることです。森さんはHPを見ればわかるように、きちんとすべての情報を公開しています。オープンがディスカッションを行おうとしています。

あと個人的な感触としてなぜ反転や再現しないかを考えたときに、現在の品質工学系のコンサルは基本的には交互作用は再現するかしないかでわかるからとにかくL18のような混合系直交表を使えば良いと強要している点もあると思います。L18は非常に問題が多い直交表であることがすでにわかっています(L12はまだまし)。

発表されたものでこの割合ですから実際にはもっと高い割合で問題が起こっているダズだと思います(普通は失敗したら発表しませんからね)。


6088.Re: 62%問題と85%反転
名前:TETSU    日付:2018年10月1日(月) 9時44分
ちまたの企業統計家様

仰る通りオープンな議論ができないような学会は学術団体として存続すべきではありませんが、
この問題は解決の方向に向かっていくと思っています。

再現性問題についてコメントさせていただきます。
L18は他の直交表に比べてクセが多く、
ただ単に効率的に最適条件を求めることが目的であれば使わない方が良いかもしれません。

しかし、これまでの品質工学が目指していることが、
交互作用の影響を受けにくい機能を考案すること、
さらには交互作用の影響を受けにくい技術的に意味のある制御因子を考案することであり、
その達成度を客観的に評価する技法がパラメータ設計であるとすれば
L18ほどこの目的にマッチした直交表はありません。
この直交表を使って再現性が確保できれば、その技術を信頼することができます。

問題はこの考え方を理解し、賛同し、実践するマネジャーと技術者はほとんどいないことです。
また、このような側面を持つ品質工学を万能技法のように宣伝する推進者も問題です。
世の中に万能な技法はありません。

今後の品質工学が進むべき方向は、これまでのような上から目線のアプローチから、
技術者の創造性を効果的に引き出す方向に技法を進化させることで、
より多くの技術者とマネジャーに有効性を実感してもらうことであると考えています。
技術者とマネジャーが効果を実感できる技法を目指してオープンな議論ができる環境を実現していくつもりです。

TETSU

6086.技術開発と設計の違いについて 返信  引用 
名前:KAZZ@管理人    日付:2018年9月26日(水) 20時11分
技術開発は商品企画や商品設計の前に、先行性、汎用性、再現性を考えて、「技術の棚」を作るものと考えてきた。

このことはタテマエであって、実際には設計段階でも上記3要件が保証されない場合には、設計を中断して部分最適でもよいから技術開発を行わなければならない。
したがって、技術開発の内容は、加工技術や、汎用性の高い機構要素部品や素子など、汎用性の高い「技術の棚」を作って、設計段階で活用することが大切である。その後の設計段階では品質の安定化は必要なく、目標値へのチューニング設計だけでよいのである。

しかし、設計段階でも安定性の保証がない部品やデバイスがある場合には、設計を中断しても「部分的な技術開発」を行う必要がある。

現状では、品質が保証されていない加工技術や要素技術を使って設計を行う場合が殆どであるので、パラメータ設計段階では、ロバストネスの研究を行った後で、チューニング設計で感度調節で設計を完了することが大切なのである。

Tetsuさんが提唱しているCS-T法もその一つである。

http://kaz7227.art.coocan.jp

6084.2018世界ロボット大会でベトナム優勝 返信  引用 
名前:KAZZ@管理人    日付:2018年9月18日(火) 8時9分
政府文部科学省に投稿

毎年開催されている世界ロボット大会で東大が日本代表で参加したが、今年も準決勝でヴェトナムに敗れ、決勝戦はヴェトナムと中国で行われてヴェトナムが7度目の優勝を飾った。
東大の場合、今年はセンサーの安定性が悪く、スタートでボールの受け渡しで失敗したのである。
毎年のことであるが、日本から参加する大学は「安定性」に弱くトラブルを起こして失敗するのである。「性能」だけを狙っているので「ロバスト性」の弱さを暴露してで敗退するのである。
東京大学に限らず、日本の最近参加する大学は、戦略と安定性でトラブルを起こしているのである。今年もセンサーの安定性が悪く、スタート時点で失敗してしまったのである。
ベトナムや中国はロバスト性が高く常に決勝に出ているのである。来年はモンゴルで開催されるが政府も関心をもって大学の指導をしてほしいのである。
品質工学(タグチメソッド)はものづくりにおいて、開発段階でロバストネスの研究を行い、性能はその後で感度調整すればよいと考えている。日本の大学は科学的思考の教育が中心であるから、機能性評価を考える技術的思考の教育が欠如しているのである。困ったことである。文部科学省でも関心を持ってもらいたいのである。
AIやIOTの世界ではロバストネスは考えていないのである。科学を追求すればモノはできると錯覚しているのである。
(論理的思考はノイズに弱いのである)

http://kaz7227.art.coocan.jp

6082.品質工学の普及が中途半端になっていないか? 返信  引用 
名前:KAZZ@管理人    日付:2018年9月14日(金) 12時13分
企業で品質工学を実施した事例を見ると機能性評価やパラメータ設計でSN比を活用したものが殆どで、製品の部品の許容差まで決めた事例にお目にかかった事例がない。
SN比は何のために求めるのか。市場でトラブルが起こらないように開発段階で評価することだけが目的ではないのである。
技術開発の成果を商品開発に活かして、商品を構成する部品の許容差を決めることが大切なのだ。
許容差設計の目的はSN比で品質改善を行った後で、コスト改善を行うと同時に部品の規格を決めることが大切なのだ。
最近、データ改竄が全国のあらゆる企業で発生しているが、BtoCは勿論BtoBにおいて生産者と購入者の間で許容差を決めていないので、改竄が起こっているのである。
田口哲学の守破離を考えるなら、重箱の隅を突いた手法の研究よりも田口哲学の原点である品質とコストのバランスを究明した開発研究が必要であると考えている。このことが、管理者のマネジメントの最大課題だと考えている。

http://kaz7227.art.coocan.jp

6077.「気づかせる」ことが大切 返信  引用 
名前:KAZZ@管理人    日付:2018年9月3日(月) 9時49分
先日の関西QE研究会で、「原さんは参加者から問題を解決するテーマが出されたとき、問題が出たことを即座に否定して、結論からあるべき姿から品質工学の考え方を強調してダメ出しをすることが問題である。」と指摘された。このようなやり方では、品質工学の考え方を理解させることはできないと指摘された。
考えてみると田口先生は事例研究から問題解決の本質を説明されて、我々に正しい研究のやり方を「気づかせていただいた」ことを思い出している。品質工学の考え方を一朝一夕に理解することはできないのである。田口の真髄から考えて矛盾するような方法(?)が発表されているが、間違っていると結論することは悟りが足りないのかと考えている。
私はゴルフのスイングのあるべき姿を頭で理解するのに40年以上かかっているが、体で無意識にこなせることは永遠の課題と考えている。

http://kaz7227.art.coocan.jp



6078.Re: 「気づかせる」ことが大切
名前:KAZZ@管理人    日付:2018年9月3日(月) 10時5分
田口先生から「原さんは技術者だから」と「ダメ出し」されたことを思い出す。
私はモノづくりで技術的な方法論を考えて、設計を重視していたので。システムのパラメータ(制御因子)をまず考えてしまっていたのである。まず目的を考えて評価技術で何を測るかは後出しで考えて、試験で設計の良否を考えていたのである。

6075.ノイズに弱い商品が多い 返信  引用 
名前:KAZZ@管理人    日付:2018年8月10日(金) 17時24分
最近、P社のドアフォンを購入した。従来は電源直結式で親機と子機が接続されていたが、新しいドアフォンは無線ランのワイヤレスの商品である。ドアフォンとモニターの間の距離が14メートルしかないのにアンテナの感度が急激に変化する。
メーカの説明では途中に障害物があったら電波の感度が落ちるという説明であったが、世の中には無線ランを使用したパソコンやスマホなどほとんど問題なく使用できるのである。
玄関扉やコンクリートなどの壁の障害物があると電波強度が変化するという説明があったが、これらのノイズに弱い商品を開発していることが問題である。
電波が弱くても使えているから今のところ問題ではないが、モノを作る前に品質を創る開発体制の脆弱性が目に見えるようである。

http://kaz7227.art.coocan.jp



6076.Re: ノイズに弱い商品が多い
名前:KAZZ@管理人    日付:2018年8月12日(日) 10時16分
㈳日本アマチュア無線連盟業務課 御中

最近、パナソニックのドアフォンを購入しましたが、ドアフォンとモニターの
距離は14メートルですが、玄関ドアの開閉の有無でアンテナが1本から3本
に変化します。ドアの内部では3本で利用可能圏内になりますが、ドアの外ドアがの
コンクリート壁に取り付けるとアンテナは1本か2本になってしまいます。
それでも利用可能範囲ですから問題はないのですが、ドアが障害物になっているので
しょうか。障害物のような「ノイズに強いロバストな設計」ができないのでしょうか。

6072.お久しぶりです 返信  引用 
名前:Jajan    日付:2018年8月4日(土) 14時47分
品質工学の手法の進歩についてゆけません。
再現実験で出てきた
Gainが何のことかわからないような、
点数法とか〇〇法とか・・・
品質工学のための品質工学にしてはいけませんね。
技術開発のための品質工学ですから・・・



6073.Re: お久しぶりです
名前:kazz@管理人    日付:2018年8月4日(土) 15時4分
Jajanさん
お久しぶりですね。ご投稿ありがとうございました。
有意義なご提案でしたので削除せず意見を申し上げます。

>点数法とか〇〇法とか・・・
品質工学のための品質工学にしてはいけませんね。

仰る通りです。困ったものですがタグチメソッドの本質から離れた手法が
蔓延っていますが、田口先生が嘆かれることでしょう。
品質工学は、機能を明確にして、たくさんのシステムの中から機能性評価を
してロバストネスの研究をすることですから、加法性のない品質特性で技術
開発など期待できませんね。

http://kaz7227.art.coocan.jp

6071.中国深圳(シンセン)のものづくりしない企業の実態 返信  引用 
名前:KAZZ@管理人    日付:2018年7月26日(木) 17時41分
深圳のものづくりはシリコンバレーに匹敵するように騒がれているが、果たして商品の品質が良いのかは疑問である。
中華部品は品質のばらつきがひどく、動作はしても経時劣化で故障に繋がってしまうので、3〜5年持たせるようなプロダクトには向いていないのである。玩具の域を出ないのだ。
金型のノウハウもたまっておらず、成型部品には必ず塗装する必要がありますが、そのあたりのレベル感が分かると深センを使いこなせることができると言われている。

アイフォンなどIDH(設計専門企業)やIOTなど世界中から部品やデバイスを寄せ集めてものづくりする企業が増えてきたようだが、信頼性の高いものづくりは期待できないのである。
スレッド6068で投稿した民間企業のロケット打ち上げ失敗の場合でも評価技術が不足していたためだと考えている。
アイディアだけでものづくりをしたものは、信頼性のある技術化は難しいのである。
ドイツで発明されたロータリエンジンをものにしたのは日本のマツダなのである。
発明は単なるアイディアであって技術ではないのである。品質工学で提案しているノイズに強い評価技術がなければほんまもんの商品は開発できないのである。
したがって、深圳のものづくりはそれほど脅威ではないのである。

http://kaz7227.art.coocan.jp

6069.損失関数が経営者に理解されない理由 返信  引用 
名前:kazz@管理人    日付:2018年7月16日(月) 16時9分
損失関数には比例定数の中に機能限界Δ0を超えたときの損失としてA0(円)という金額が関係している。
すなわち、製品の規格は Δ=root(A/A0)×Δ0 で表される。A0は機能しなくなった時の修理費用や廃棄費用と考えればよいのであるが・・・

この考え方は従来の品質管理では考えていなかった考え方である。
従来の品質は、目先で決められた規格値に対する合否の判断であるから、市場に出てからの問題ではなく、製造上の出来栄えの評価であるから、経営者も納得しているのである。これに対して品質工学では、理想機能を考えて目標値からのずれで品質を考えて、将来問題が起こるであろう機能限界(LD50)を超えた市場品質の損失をA0と考えて金額評価を考えたのである。

ところが、経営者の立場で考えたら、社長在任中に発生する損失金額には興味を示すが、いつ発生するか分からない機能限界(Δ0)の損失(A0)など関心が低いのである。原発問題でもそうであるが、廃棄費用のような将来発生する損失金額には関心はあっても、自分の在任中は関係ないと考えて、目をつぶっているのである。
SN比の場合には理想機能からのずれであるが、理想機能は具体的に定義できるし、SN比は絶対値でなく相対値であるから、一応理解したふりをして納得して使っているのである。
損失関数だってSN比の逆数に比例するのだから、絶対値でなく相対値と考えて評価すればよいのである。ただA0の値が具体的に明確でないから、社会的損失を考える場合、品質に対する投資コスト(C)と損失コスト(Q)のバランスを考える場合、将来発生する社会的損失コスト(L=C+Q)を考える場合、経営者は目をつぶってしまうのである。
したがって、技術者が提案してもマネジメントの問題で拒絶されてしまうのである。

しかし、安全設計の場合には、目先の問題であるから、事故が起きた最悪の場合を想定して、安全設計で考えた安全装置などの修理費用をA0と考えれば、経営者にも理解されるはずである。

http://kazz7227.art.coocan.jp

6068.民間ロケット打ち上げの失敗 返信  引用 
名前:kazz@管理人    日付:2018年7月3日(火) 10時5分
文部科学省・経済産業省へ投稿

民間ロケットの打ち上げ失敗の件ですが、何故打ち上げに失敗したのか、結論から言えば彼らは科学者であって、技術者でなかったのです。
ほんまもんの技術者であれば、ロケット全体の基本機能で機能性評価を行うか、サブシステムのエンジンや燃焼システムの機能性評価でロバスト性を評価するのですが、ロケットを作って単なる試験で確認した程度であれば問題が起きるのです。

科学的思考は分析などで自然現象を解明することですが、ロケットや自動車や新幹線など自然にない人工物は技術的思考が必要になるのです。
2000年頃JAXAのロケットが打ち上げに失敗していた頃、失敗の原因は海底から回収したロケットを調べた結果「極低温下で設計の限界を超えたキャビテーションと振動による疲労破壊である(想定外の事故)」と新聞発表されたとき、私が国民の税金を1200億円も使っていることが問題であるとメールで指摘したところ、JAXAの信頼性執行役とプロジェクトマネージャーが私が所属する関西品質工学研究会へご意見拝聴で尋ねてこられた。
ものずくりにおける「試験と評価の違い」を説明したところ品質工学を勉強されて、ワーキンググループを組織して3つのテーマ(難削材の加工技術とMTシステムを活用した航路修正技術や故障技術)を実施して、その後のロケット打ち上げに成功した実績があるのです。

日本の教育は、科学と技術は別物であることを教えていないのです。1+2=3であると理論的な教育を小学校から行っていますが、世の中に製品を出荷すると使用環境条件や劣化のノイズの影響で、1+2=3にはならない教育を行っていないのです。
モノづくりの世界では市場トラブルが絶えないのです。(JRや自動車やデータ改竄など)技術者教育では技術開発でモノを作る前に、評価技術(ノイズに強くなるための機能性評価やロバスト設計)を確立してロケットや自動車などの人工物の信頼性を高めることが大切なのです。
モノを作ってから原因を追究する問題解決型では、トラブルは「未然防止」できないのです。
日本の教育では、科学的教育と同時に技術的教育を並行して行うことが大切なのです。

http://kaz7227.art.coocan.jp

6067.第26回品質工学研究発表大会の感想 返信  引用 
名前:kazz@管理人    日付:2018年6月30日(土) 6時9分
私は2年ぶりの参加であったが、大変勉強になった。
特に感動した事例を紹介する。
論文発表で銀賞・ASI賞のダブル受賞に輝いた安川電機の「リフロー半田の機能性評価」の事例である。
従来から半田付けの評価は電流と電圧の比例関係を4端子法の電気特性で評価するのが推奨されていたが、評価が難しいということで、せん断の荷重曲線の機械特性で評価することを考えたのである。
この評価の方向こそ田口哲学の真髄を正しく理解されたテーマではないかと考えている。
授賞の時、ASIの田口伸社長から「ライト兄弟が何故飛行機の発明に成功したのか」の話があったが、モノを作る前に、風洞実験の評価技術を持っていたからだという話をされたが、これこそ、タグチメソッドで「モノを作る前に、品質を創る」ことの大切さを述べられていたのである。

個々のテーマについては別に行うが、驚いたことは田口先生がおられたら「それは間違いです」と言われるようなテーマがたくさんあったので紹介する。

@バーチャルパラメータ設計(VPD)の問題点
大会でも発表事例があったが、評価について問題があることを指摘したい。
バーチャル思考は新しいシステムを考えるときには必要なことであるが、テーマに対して技術的知識がないものが集まって議論しても無駄なことであるし、目的が明確でないテーマに対して機能性評価をすることもできないのである。
特性値は計数値で制御因子とノイズの交互作用のSN比で評価しているが、加法性など全く期待できないのである。望小特性のSN比などパラメータ設計では全く意味がないのである。
しかも、実際の実験やCAEのSN比と比較しているが、モノを作らないので短時間に最適条件を求めることができると言っているが、加法性や再現性のない特性のSN比で評価することの意味が理解できない。
バーチャル設計では機能性設計ではなく、機能設計で機能や性能の評価だけであればよいのでSN比などのばらつき評価は必要ないのである。

SN比の加法性(交互作用はない)はゼロ点比例の動特性でないと意味がないと田口先生は述べられていた。
品質特性のSN比は、動特性の機能性の評価の後で、目的である値(y=0,y=m,y=∞)にチューニングすればよいので、2段階設計は必要ない。安定性より調整性の問題である。
エネルギー変化のSN比ではないのであるから、1個の制御因子で目標値にチューニングすればよいのである。
安定性は技術開発で動特性の機能性評価で行ってから、商品設計では目標値に調整すればよいのである。

電気特性の場合、抵抗の評価はオームの法則で機能性評価してから、抵抗やコンデンサーやリアクタンスの目標値に調整すればよいのである。
ゼロ点比例を考えない、品質特性の望目特性のSN比評価など意味がないとまで言われていた。

6066.原さんは技術者(屋)だからダメだ・・・ 返信  引用 
名前:kazz@管理人    日付:2018年6月29日(金) 13時58分
この言葉は田口玄一先生に、度々注意されたお言葉である。
例えばMT問題で企業の「利益率推定の大小の比較」をする問題で、私が「松下電器とミノルタの差があるのは商品の品種が違うのだら、利益率が異なるのは当然ではないか」と言ったとき、田口先生から指摘された言葉である。
そのほか、品質を評価する問題で、評価方法を考えて品質を創る前に、制御因子を使ってモノを作ることを優先するのが普通であった。
「モノを作る前に、評価法を考えて品質を創ることが大切なのだ」
松下やミノルタも制御因子であって、どちらが「利益率」が高いかを考える場合、モノの品種の違いは関係ないのである。
パラメータ設計では、目的を明確にして、評価方法を考えることが大切で、計測技術の問題で機能性評価を優先することが大切である。

田口伸さんが、「ライト兄弟が飛行機を発明できたのは、風洞実験を優先したからだ」と言われたが、評価技術を考えることが大切なのである。
機能性評価では、理想機能を明確に定義して機能性の評価技術を確立することが大切で、モノを作ってから試験や検査で品質を評価してはならないのである。

http://kaz7227.art.coocan.jp

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