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品質工学会 Kazzの品質工学特集
品質工学に関するご意見やご質問を自由にお書きください。

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6046.品質工学はなぜ「価値問題」を扱わないのか 返信  引用 
名前:kazz@管理人    日付:2018年3月12日(月) 15時1分
品質工学では「品質は社会に与える損失である」と定義して、世の中の常識である「品質は価値問題で評価する」考え方に反対しているのである。
その理由は、水のように生命に不可欠なものは値段が安く、ダイヤモンドや金のように希少なものは値段が高いのは、長い間、経済学者を悩ませた問題だったのである。

松下幸之助は水道哲学を唱えて大量に商品を作れば、値段を下げられると考えたのである。
世の中に普及させるためには、水のように大量に生産させることが必要であると考えられたのである。

田口玄一は、価値や好みは個人的に差が大きくばらつきの概念としては適当でなく、トラブルなどの損失は価値に関係がなく誰でも共通な問題と考えて、価値問題は扱わず損失問題だけを人間の本質問題と考えたのである。
松下幸之助と田口玄一はモノに対する経済的観点では共通していたのである。相手に迷惑をかける損失は技術的観点で評価できると考えたのである。

http://kaz7227.art.coocan.jp



6057.Re: 品質工学はなぜ「価値問題」を扱わないのか
名前:TETSU    日付:2018年3月25日(日) 22時48分
KAZZ先生

品質工学も時代の変化に応じて進化すべきと思います
もちろん複雑なシステムでなければ大きなロバスト性改善はできないというような
普遍的なコンセプトは変わらないですが。

今までの品質工学の品質の定義(機能性のSN比)は、
狩野モデルのあたり前品質に相当すると思います
感度が一元的品質です。

この二つの品質はたいていトレードオフです
例えば印刷速度(一元的品質)とジャム(当たり前品質)です
印刷速度を早くするとジャム(紙詰まり)が増える
この矛盾の解決が多くの技術者の仕事になっていますが、
それだけを開発対象にしてしまうと日本は生き残れないと思います
仮に紙への印刷が残ったとしてもです
なぜならば、このようなトレードオフの解消はAIが実現してしまう可能性があるからです

今後の日本が生き残るの方法は魅力品質の実現です

日本には学ぶべき魅力品質の事例があります
ソニーのウオークマン(日本の成功事例)
半導体向けステッパー 日本(ニコン、キャノン)vsオランダ(日本の失敗事例)

これは企画と開発の戦略に関する経営課題です
そろそろ品質工学会がこの課題に切り込むべきと思っています

TETSU


6058.Re: 品質工学はなぜ「価値問題」を扱わないのか
名前:kazz@管理人    日付:2018年3月26日(月) 12時6分
TETSUさん

仰る通り品質問題は二つありますが、世の中で求められているのは「魅力的品質」が望まれているのですが、品質工学は「当たり前品質」に対して対処してきたのだと思います。
従来は当たり前品質のやり方に問題があったので、ここにメスを入れてきたのですが、魅力的品質に対してはほとんど対処していません。
世の中の要望に応えるためには、魅力的品質の変革に新しい提案が必要だと考えています。
品質工学会でも品質管理学会と融合した新しい品質管理の在り方を検討されていますから、いずれは「新しい品質管理」の姿が現れることになると思います。

6036.システムは複雑でなければ改善はできない 返信  引用 
名前:kazz@管理人    日付:2018年2月28日(水) 14時22分
首題のテーマはタグチメソッドの本質の一部であるが、人間の欲望や願望を達成するシステムは無数に存在し、人工的な願望のありたい姿(理想機能)を満足するシステムを創造するのは技術者の仕事であるが、品質工学の目的(社会的損失の最小化)とは直接関係がないのである。
品質工学の過去の有名な事例では、ホイストンブリッジや共振回路の事例がある。

システムを構成するパラメータ(制御因子)の組み合わせで、理想機能を満足する最適解を達成するためには、制御因子の主効果だけでなく、制御因子間の交互作用や制御因子とノイズの交互作用の「非線形効果」でロバストの研究を行うことが大切である。

しかし、直交実験の確認実験で「再現性」がない場合、直交実験の中身を検証することになる。
制御因子の水準幅が小さい場合は非線形効果が期待できないが、水準幅が大きい場合には因子間の交互作用の有無が問題になる。

最適化の問題は、システムの複雑化で制御因子の非線形効果でSN比の最大化を図るロバストネストと、理想機能(目標値)に合わせこむチューニングが同時に行うことが大切なのである。、



6037.Re: パラメータ設計の結果でシステムを創造
名前:kazz@管理人    日付:2018年3月1日(木) 11時52分
私が30年前に行った「ソレノイドプランジャの衝突バウンド量の低減」の事例では、HPの講演テーマ「田口メソッドの真髄」の中で説明しているが、制御因子のばね定数の水準を10(ゴム材)5000(アルミ)10000(鉄材)に選んで慣性質量(M)との交互作用でバウンド量を改善したのであるが、この事例ではコンピュータシミュレーションのパラメータ設計であるためできたことであるが、実験では簡単にできないことである。
コンピュータシムレーションでは自由に制御因子の水準を変えることは簡単であるが、実験でサンプルを作ることは至難の業である。
システム選択の段階で、理想機能を満足するシステムは無数に考えられるので、マクスウェルの微分方程式を用いてシステムを創造することは大切なことである。この時代に私が技術者に対してプランジャーの衝突モデルを考えて、パラメータ設計の指示を出した結果、プランジャーの衝突前後のモデルを考えて、衝突中のプランジャーの動きでバウンド量を低減できたのであるが、その結果、最適システムを求めることに成功したのである。

制御因子Mとばね定数Kとの交互作用を使って、L27直交表でパラメータ設計を行った結果主効果と交互作用でバウンド量を低減するシステムを低減できたのである。ノイズ因子には制御因子のばらつきを±10%にとって、制御因子とノイズの交互作用で最適化設計が完成したのである。その結果、使用温度(ノイズ)に強いシステムを完成できたのである。
当時は、シミュレーションの確認実験は行っておらず、再現性の検証は考えていなかったが、実験の結果ノイズに強いシステムができたので、再現性は確保できたと考えていた。

品質工学では、制御因子間の交互作用は誤差と考えることになっているが、L18とL36直交表で行った結果、この交互作用は「誤差」として評価されていたが、SN比の傾向はほとんど一致していたので、交互作用は各列にほぼ均等に割り付けられたものと考えている。

http://kaz7227.art.coocan.jp


6038.Re: システムは複雑でなければ改善はできない
名前:kazz@管理人    日付:2018年3月2日(金) 19時14分
簡単なシステムで理想機能を満足してもSN比の高い最適解は求められません。田口先生が仰ったのは理想機能を満足するたくさんのシステムを考案して、その中で制御因子の組み合わせで非線形効果を得られるようにロバストネスの研究が必要だと考えておられたのです。
簡単なシステムでは非線形効果は得られないのです。システム選択は品質工学とは関係ないと言われたため、技術者の誤解が生じたのです。
制御因子間の交互作用や主効果で非線形効果のあるシステムを考案することが技術者の仕事なのです。

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6039.既存システムでは大きな改善は望めない
名前:kazz@管理人    日付:2018年3月4日(日) 14時50分
目的機能を満足してノイズに強いロバストなシステムを改善するためには、既存システムでは難しい場合が多いのです。
既存のシステムは性能重視で設計されたものが多いので、機能性まで考慮した設計が行われていない場合が多いのです。
そのようなシステムでパラメータ設計を行っても限られた制御因子の水準幅を変えてノイズと制御因子の交互作用でSN比の改善をしてSN比最大条件を求めるしかないのです。

目的システムを満足する最適システムを求めるためには、システムを複雑にしてたくさんの制御因子とノイズとの交互作用で最適化を行うことが必要なのですが、そのためには、アブダクション思考で今までにないシステムを開発するしかないのです。
欧米の商品の中ではホイストンブリッジの例で分かるように、4個の抵抗と電流計を追加して、電圧変動などのノイズに強く、未知の抵抗測定の精度改善が可能のシステムで商品化したのです。発明者のホイストンがこのことに気が付いて開発したのかは不明であるが、ほんまもんの技術者は当たり前にロバストな設計ができるのですね。
リコーの細川哲夫さんが 標準SN比と2段階設計による光ディスク開発で多層システムを開発した事例は複雑なシステムで改善した事例です。

http://kaz7227.art.coocan.jp


6047.Re: システムは複雑でなければ改善はできない
名前:TETSU    日付:2018年3月15日(木) 11時22分
Kazz先生

久しぶりに投稿します
20年以上前の大昔の事例を取り上げていただきどうもありがとうございます

2層膜システムから開発をスタートして、7層膜システムで市場品質と量産品質の確保に成功しました。
その間、約2年の間に5〜10回のパラメータ設計を実施しました
最後のパラメータ設計までの全てのパラメータが自ら設定した目標未達成でした
選択あるいは考案したシステムを評価するためのパラメータ設計ですから当然の結果です

2層から7層にすることでトータルの膜厚が半分以下になりました
材料費は半減です

周囲から見ると、あの連中(我々3人)は次から次に方式を変えて、
怪しげな手法でNG判断している。
地に足がついてない開発をしていると見られてました。

そして6層膜方式で量産投資をすることになったのですが、
当時の光ディスク業界をリードするほぼ全ての方々から猛反対の意見をいただきました
そんな中で、ある会社の経営者が我々を信頼してくれて、専用ライン投資の意思決定をしたのです
その経営者は技術のことは何もわからなかったのですが、
技術を知っている専門家よりも正しく予測判断したのです
当時は内緒の話でしたが、量産間際で6層膜方式をNG判定して、7層膜にしたのです
7層方式にすることで量産品質を確保できました

今の短期・分業マネジメントシステムではあの頃のような開発は無理です
チャレンジするより失敗しないことを優先する組織文化の中では本当の品質工学の活用はできません

部品点数を増やすとシステムの信頼度が低下するという信頼性工学の考え方が今でも常識になっています
部品点数をうまく増やすと互いに助けあってトータルでロバスト性が向上する
さらにコストダウンも可能になる
そろそろこの田口哲学を常識にしなければと思っています

TETSU


6048.Re: システムは複雑でなければ改善はできない
名前:kazz@管理人    日付:2018年3月15日(木) 11時57分
Tetsuさん

久しぶりですね。
Kazzは84歳になりましたが、相変わらず研究会では吠えておりますが、若者には迷惑をかけないように努めます。。

スレッド6032は関西QE研究会で発言された話ですが、前提をはずした話は誤解を招くものです。
貴方がやられた光ディスクの7層にされてパラメータ設計の事例は今でも鮮明に頭の中に残っています。
「システムは複雑でなければならない」という事例は、貴方の事例以外に思いつかないほど素晴らしい研究です。
貴方が指摘されるように、日本では短期・分業マネジメントシステムでは、あのような開発は困難なのでしょうね。
既存のシステムをパラメータ設計しても、SN比最大条件は求められますが、最適システムではないのです。
貴方はその後、色々新しい発想を試みられておられることには敬意を払います。
バーチャル設計のような意味のない手法が蔓延っていることが問題です。
関西QE研究会も25周年を迎え会長も4代目の鐡見さんになり、新しい時代を迎えました。

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6049.Re: システムは複雑でなければ改善はできない
名前:TETSU    日付:2018年3月16日(金) 8時3分
バーチャル設計は面白い着想と思いますが、
技術者のスキルをテストするような使い方は好きではありません

技術者の創造性を効果的に引き出す技法が好きなので、
それを模索してきました。
そして、その方向性がおぼろげながら見えてきました

CS-T法と組み合わせたバーチャル発想が
技術者の創造性を効果的に引き出せるのではないかと期待しています。
制御因子を自由に、たくさん発想し、その効果を直ちに予測する技法です
その可能性を示す事例を2017年11月に米国の機械学会の大会で発表しましたが、
言葉の壁もあり十分に伝えることができませんでした。

皆様が納得できる技法に仕上げたいと思っています
ハードルは高いですが

TETSU


6050.Re: バーチャル設計について
名前:kazz@管理人    日付:2018年3月16日(金) 9時34分
TETSUさん
新しいシステムを創造するときには、アブダクション思考でアウフヘーベンで論理的な思考でなく、システムを選択することが理想ですが、その場合のバーチャル設計なら理解できるのですが、パラメータ設計の段階で技術力のない技術者が集まって議論してもだめだと思います。
しかもVPDでは誤差因子を考えて加法性のない点数評価をしている意味が理解できません。
目的を考えていない手法はただの遊びで時間の無駄だと考えますがいかがでしょうか。今までの事例が、はんだ付けなど既存のシステムに応用したものが多いので誤解しているのかもしれませんが、新しいシステムの選択の時使うのなら理解できますがいかがでしょうか。

TETSUさんが投稿されるとき、文字色は”黒”にしてください・


6055.Re: システムは複雑でなければ改善はできない
名前:TETSU    日付:2018年3月23日(金) 16時22分
Kazz先生

VPDとは狙いが違います

直交表で取り上げた設計空間の外側にあるシステムや制御因子を発想することが狙いです
開発の上流に行けば行くほど最適条件での品質目標達成が難しくなります
最適解を得ることを目的とせずに、最適化のアプローチを通じて新たなシステムや制御因子を考案することがCS-T法の目的です。
そのためにCS-T法ではセンシングデータや物性等の中間特性に注目します。

多くの開発のブレークスルーはトレードオフの解消ですが、そのアイデアを制御因子領域で検討するとバランス問題になりがちです
制御因子領域ではなく中間特性領域でトレードオフを明確にすることでブレークスルーの可能性を高めることができると考えています
さらにそこから制御因子やシステムを発想し、その有効性を定量的に予測できればと思っています
まだこれこそアイデア段階ですが

TETSU


6056.Re: システムは複雑でなければ改善はできない
名前:kazz@管理人    日付:2018年3月25日(日) 8時56分
TETSUさん

貴方の言われていることはよく理解できます。
システム選択段階では、制御因子の交互作用がないと大きな改善はできません。この段階ではパラメータ設計における再現性など考える必要はないと思います。
私が30年前に行ったシミュレーションの事例では、制御因子の水準を大きく振って、制御因子間の交互作用で複雑なシステムを考案して、制御因子の最適条件を求めた結果がありますが、その時の制御因子(ばね定数)の水準幅を10,5000.10000と大きく振って質量との交互作用で新しいシステムを創造できたのです。
シミュレーションでなければ不可能だったのですが、既存システムでは目的を達成できなかった事例です。
貴方がT法を融合されることで目的機能を満足する最適システムが創造できればそれはそれでよいと考えています。

6054.”忖度”のない世界 返信  引用 
名前:kazz@管理人    日付:2018年3月22日(木) 18時42分
世間では上司に対する”忖度”が問題になっている。パワハラも同じ問題である。森友問題や前原講演問題など官僚が政府に対する忖度が問題になっている。
品質工学の世界では田口玄一先生に対しては忖度など全くなかったのである。田口先生が「21世紀のパラメータ設計(標準SN比)」を関西品質工学研究会で発表された時も「感度βが小さい方が最適だとはおかしい」と我々が質問したところ、先生は1年後に改められたのであるが、忖度することなく自由な発言ができたことに感謝している。
田口先生の偉大さを感じた次第であるが、その後、品質工学の世界でも忖度やパワハラに近いことが発生したことは嘆かわしい問題である。
政治の世界に限らず、企業やスポーツ分野でもパワハラが起きているが、日本では自分の立場や出世を考えると、過ったことでも黙ってしまうのが現実である。

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6053.無明(無知)と光明(真知))について 返信  引用 
名前:kazz@管理人    日付:2018年3月22日(木) 11時55分
”無明”とは無知のことであるが、何もわからない状態である。”光明”は理想的な状態ですべてが明らかな状態である。
われわれ人間は分かったような気になって物事を考えているが、部分的であって自我の領域でしか分かっていないのである。
しかも真我でないから間違った判断に過ぎないのである。
品質工学で、理想機能を定義するのは光明の世界を考えることであるから、無知の人間には到底考えることは不可能なことである。
物質主義文明に毒された我々は情緒的な世界で永遠に不変なものを考えることは極めて困難なことである。
物質は必然的に寿命が存在するし、人命も同じことである。モノづくりの世界では、氷が解けて水になる自然現象のような自然な世界を実現することは不可能な話である。
品質工学で理想機能を考えて、それに到達するようにパラメータ設計を行っているが、理想機能を満足することは不可能なことであるが、
どれだけ近づけられるかが技術者の技術力なのである。

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6052.田口哲学に魅せられた人生 返信  引用 
名前:kazz@管理人    日付:2018年3月21日(水) 18時5分
私が田口玄一の名前を知ったのは50歳(1982年)頃であるから34年前になる。
当時研究所で製品開発担当の責任者であったが、信頼性試験をやっても出荷してみないと市場トラブルが出ないという自信がなかったのである。
松下電器の松下幸之助の技術顧問であった唐津一(東海大学教授で2016年死去)先生に相談に行きました。その時に「田口君が設計について”変わった考え”を持っているから相談されたらどうか」と言われて「品質工学への道」という著書を戴いた。
ところが内容を見るとSN比という考え方が書かれていたが、機械技術者だった私には何のことか理解ができず、書棚に放り込んで相変わらず設計をやって信頼性試験を何億回も繰り返して1年経過したのである。その頃規格協会から出版されたした「新製品開発における信頼性設計事例集(田口玄一監修)」を図書室で見たとき、1年前に唐津さんに戴いた「品質工学への道」を思い出したのである。
そこで、その本の中に「寿命試験データの分析」や「セラミック発信回路のパラメータ設計」などの事例を見て、初めて新し開発設計のやり方に接し驚嘆したのである。
早速東京の規格協会に電話してQRGで講義中の田口先生を呼び出していただいて、お話しした所QRGに参加するようにと言われたので、東京に出張して田口先生のお話を聞くことになった。
当時研究会は東京と名古屋の2か所しかなかったので、名古屋の研究会に参加して先生の講義を受けることになった。そこでは、大学の先輩の山本省吾さんや日本電装の井上清和さん(後のITEQ社長で昨年死去)と田口先生を交えて激論したことを懐かしく思い出している。
その後、私の定年を契機に、1994年1月15日に大阪で「関西品質工学研究会」を14名の同志で設立して現在に至っている。

首題のように、何故品質工学に魅せられたのかというと、従来はたくさん試験をしないと品質保証ができないと考えていたものが、”見えない世界”が設計段階で予測できるという考え方に魅力を感じたのである。もちろん信頼性試験でも長時間かけて評価すればある程度は予測できることは分かっていたが、出荷時期が迫っているときにはいい加減な試験で誤魔化すしかなかったのである。
そこで、短時間にノイズの影響を評価しておけば”安心”できる考え方に魅力を感じたのである。

従来の科学的教育では個人の成長だけを考える”自利”の考え方であるが、品質工学では、相手の立場を考える”利他”の情緒的な考え方に魅力を感ずるのである。

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6051.我が家の照明器具の安全対策 返信  引用 
名前:kazz@管理人    日付:2018年3月17日(土) 17時49分
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最近居間のシャンデリアを交換しました。
35年間リビングに輝いていた六灯の自慢のシャンデリア(重量20kg)が地震の時に落下することを予測して、デザイン的には不満でしたが、五灯のシャンデリアに取り換えました。
従来のシャンデリアは3本の鎖で保持されているのですが、鎖が切れたとき頭の上で止まるような安全装置がなく、家族に交換するよう注意されていたのですが、愛着があって何年そのままになっていたのです。
最初は6灯の白熱電球がついていたので消費電力は360Wで、機能限界は1年で毎年白熱電球を交換していました。
新しいシャンデリアは5灯で下方を照らしていて、僅かわずか5灯で30Wで機能限界は3年以上だと言われています。最近のLED電球は低コストで5灯がネットで1650円ですから、LED技術の発明に感謝しています。

左写真が新しいシャンデリアです。

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6045.パワハラ問題と品質工学 返信  引用 
名前:kazz@管理人    日付:2018年3月9日(金) 15時6分
最近レスリングのパワハラ問題が白熱してきたが、日本のどの社会でも起こっているのである。
品質工学会でも起こっていることである。誰とは言いませんが責任者になる者は心すべき問題である。
私物化すると迷惑するのは弱者である国民なのである。森友問題でも弱者である下級役人が自殺したのである。
真実には忠実に対応しなければならないが、度を過ぎると問題になるのである。

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6043.設計力(技術力)とは何か 返信  引用 
名前:kazz@管理人    日付:2018年3月6日(火) 18時39分
Size: 285KB

従来の設計力とは、固有技術力と評価技術力の二つがあるが、ここでは評価技術に限って述べる。
品質特性の目標値を決めて、あらゆる試験条件で規格値に合格するかで評価している。信頼性はそれとは別に特定な試験条件で何万回か何万時間耐えられるかで評価する。
このやり方の問題は、考えられる品質特性ごとに、規格値を決めて合否の判断を行うのである。寿命についても同じように規格値を決めて合否の判断をするのである。部品コストも1級品から低コストのものを使って確認を行うのである。
このような評価の問題点は、膨大な時間が必要であるから重要な特性を選んで実施するのが普通である。
しかも途中で問題が起こると,もぐらたたきで設計変更を行うので時間的に際限がないのである。
問題は、規格の中に入っておればCP値などを使って合否の判断を行う。
これでも、ある程度の評価はできるのだが、規格に合格したものの比較評価ができていないので、顧客が満足するかどうかは分からないのである。

これに対して、タグチメソッドでは、低コストの部品を使って、機能性のSN比やパラメータ設計で、1石全鳥の評価を行うのである。品質特性のばらつきが大きい場合には許容差設計で改善して、性能はもちろん寿命についても評価するのである。
品質項目については、その後で標準条件で目標値に対して確認することで十分である。
最終的には、商品や部品の許容差を損失関数で決めて製造に移管する
総合的な設計力は評価技術だけでなく、総合的なマネジメント能力が必要であるから、CAE解析力や製造技術力(切削、接着、はんだ付け、成型加工など)などが伴わなければ満足な製品設計はできないのである。

製造の「現場力」では機能性でもよいし、品質項目の検査でもよいのである。

両者の違いを理解することが困難であるため、技術者はタグチメソッドの活用に積極的ではないのである。
添付した資料は「設計の空洞化を未然に防ぐ設計審査の要点」を書いたものでDRに活用していただきたい。

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6044.Re: データ改竄は設計力(技術力)の低下と関係がある
名前:kazz@管理人    日付:2018年3月7日(水) 9時40分
今朝の新聞報道で神戸製鋼のデータ改竄が新たに6拠点で発覚し、総計605社に不適切な製品が出荷されたとのことである。
1970年代から不正が横行し退職者を含めて5人の役員が関与していたことが明らかになった。
更に米司法省の捜査の進展では巨額の制裁金が科されるリスクもあるということである。日本のものづくりの根幹を揺るがす大事件なのである。
この事件の内容の詳細は依然として不明だが、企業の技術力の低下で品質不良を隠す為に仕様書を書き換えたきわめて悪質な犯罪なのである。
このことが日本の大企業で発生しているということは設計力すなわち技術力が著しく低下している証拠である。
現場の問題ではなく、源流の技術開発に問題があると推察している。
「規格値の決め方」が明確でないことは、機能性の評価に耐えられない品質のばらつきが発生していることで、品質管理における「偶然誤差」ではなく、ノイズによる「必然誤差」によるパラメータ設計が行われていなかった証拠である。

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