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品質工学会 Kazzの品質工学特集
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6054.”忖度”のない世界 返信  引用 
名前:kazz@管理人    日付:2018年3月22日(木) 18時42分
世間では上司に対する”忖度”が問題になっている。パワハラも同じ問題である。森友問題や前原講演問題など官僚が政府に対する忖度が問題になっている。
品質工学の世界では田口玄一先生に対しては忖度など全くなかったのである。田口先生が「21世紀のパラメータ設計(標準SN比)」を関西品質工学研究会で発表された時も「感度βが小さい方が最適だとはおかしい」と我々が質問したところ、先生は1年後に改められたのであるが、忖度することなく自由な発言ができたことに感謝している。
田口先生の偉大さを感じた次第であるが、その後、品質工学の世界でも忖度やパワハラに近いことが発生したことは嘆かわしい問題である。
政治の世界に限らず、企業やスポーツ分野でもパワハラが起きているが、日本では自分の立場や出世を考えると、過ったことでも黙ってしまうのが現実である。

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6053.無明(無知)と光明(真知))について 返信  引用 
名前:kazz@管理人    日付:2018年3月22日(木) 11時55分
”無明”とは無知のことであるが、何もわからない状態である。”光明”は理想的な状態ですべてが明らかな状態である。
われわれ人間は分かったような気になって物事を考えているが、部分的であって自我の領域でしか分かっていないのである。
しかも真我でないから間違った判断に過ぎないのである。
品質工学で、理想機能を定義するのは光明の世界を考えることであるから、無知の人間には到底考えることは不可能なことである。
物質主義文明に毒された我々は情緒的な世界で永遠に不変なものを考えることは極めて困難なことである。
物質は必然的に寿命が存在するし、人命も同じことである。モノづくりの世界では、氷が解けて水になる自然現象のような自然な世界を実現することは不可能な話である。
品質工学で理想機能を考えて、それに到達するようにパラメータ設計を行っているが、理想機能を満足することは不可能なことであるが、
どれだけ近づけられるかが技術者の技術力なのである。

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6052.田口哲学に魅せられた人生 返信  引用 
名前:kazz@管理人    日付:2018年3月21日(水) 18時5分
私が田口玄一の名前を知ったのは50歳(1982年)頃であるから34年前になる。
当時研究所で製品開発担当の責任者であったが、信頼性試験をやっても出荷してみないと市場トラブルが出ないという自信がなかったのである。
松下電器の松下幸之助の技術顧問であった唐津一(東海大学教授で2016年死去)先生に相談に行きました。その時に「田口君が設計について”変わった考え”を持っているから相談されたらどうか」と言われて「品質工学への道」という著書を戴いた。
ところが内容を見るとSN比という考え方が書かれていたが、機械技術者だった私には何のことか理解ができず、書棚に放り込んで相変わらず設計をやって信頼性試験を何億回も繰り返して1年経過したのである。その頃規格協会から出版されたした「新製品開発における信頼性設計事例集(田口玄一監修)」を図書室で見たとき、1年前に唐津さんに戴いた「品質工学への道」を思い出したのである。
そこで、その本の中に「寿命試験データの分析」や「セラミック発信回路のパラメータ設計」などの事例を見て、初めて新し開発設計のやり方に接し驚嘆したのである。
早速東京の規格協会に電話してQRGで講義中の田口先生を呼び出していただいて、お話しした所QRGに参加するようにと言われたので、東京に出張して田口先生のお話を聞くことになった。
当時研究会は東京と名古屋の2か所しかなかったので、名古屋の研究会に参加して先生の講義を受けることになった。そこでは、大学の先輩の山本省吾さんや日本電装の井上清和さん(後のITEQ社長で昨年死去)と田口先生を交えて激論したことを懐かしく思い出している。
その後、私の定年を契機に、1994年1月15日に大阪で「関西品質工学研究会」を14名の同志で設立して現在に至っている。

首題のように、何故品質工学に魅せられたのかというと、従来はたくさん試験をしないと品質保証ができないと考えていたものが、”見えない世界”が設計段階で予測できるという考え方に魅力を感じたのである。もちろん信頼性試験でも長時間かけて評価すればある程度は予測できることは分かっていたが、出荷時期が迫っているときにはいい加減な試験で誤魔化すしかなかったのである。
そこで、短時間にノイズの影響を評価しておけば”安心”できる考え方に魅力を感じたのである。

従来の科学的教育では個人の成長だけを考える”自利”の考え方であるが、品質工学では、相手の立場を考える”利他”の情緒的な考え方に魅力を感ずるのである。

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6051.我が家の照明器具の安全対策 返信  引用 
名前:kazz@管理人    日付:2018年3月17日(土) 17時49分
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最近居間のシャンデリアを交換しました。
35年間リビングに輝いていた六灯の自慢のシャンデリア(重量20kg)が地震の時に落下することを予測して、デザイン的には不満でしたが、五灯のシャンデリアに取り換えました。
従来のシャンデリアは3本の鎖で保持されているのですが、鎖が切れたとき頭の上で止まるような安全装置がなく、家族に交換するよう注意されていたのですが、愛着があって何年そのままになっていたのです。
最初は6灯の白熱電球がついていたので消費電力は360Wで、機能限界は1年で毎年白熱電球を交換していました。
新しいシャンデリアは5灯で下方を照らしていて、僅かわずか5灯で30Wで機能限界は3年以上だと言われています。最近のLED電球は低コストで5灯がネットで1650円ですから、LED技術の発明に感謝しています。

左写真が新しいシャンデリアです。

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6045.パワハラ問題と品質工学 返信  引用 
名前:kazz@管理人    日付:2018年3月9日(金) 15時6分
最近レスリングのパワハラ問題が白熱してきたが、日本のどの社会でも起こっているのである。
品質工学会でも起こっていることである。誰とは言いませんが責任者になる者は心すべき問題である。
私物化すると迷惑するのは弱者である国民なのである。森友問題でも弱者である下級役人が自殺したのである。
真実には忠実に対応しなければならないが、度を過ぎると問題になるのである。

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6043.設計力(技術力)とは何か 返信  引用 
名前:kazz@管理人    日付:2018年3月6日(火) 18時39分
Size: 285KB

従来の設計力とは、固有技術力と評価技術力の二つがあるが、ここでは評価技術に限って述べる。
品質特性の目標値を決めて、あらゆる試験条件で規格値に合格するかで評価している。信頼性はそれとは別に特定な試験条件で何万回か何万時間耐えられるかで評価する。
このやり方の問題は、考えられる品質特性ごとに、規格値を決めて合否の判断を行うのである。寿命についても同じように規格値を決めて合否の判断をするのである。部品コストも1級品から低コストのものを使って確認を行うのである。
このような評価の問題点は、膨大な時間が必要であるから重要な特性を選んで実施するのが普通である。
しかも途中で問題が起こると,もぐらたたきで設計変更を行うので時間的に際限がないのである。
問題は、規格の中に入っておればCP値などを使って合否の判断を行う。
これでも、ある程度の評価はできるのだが、規格に合格したものの比較評価ができていないので、顧客が満足するかどうかは分からないのである。

これに対して、タグチメソッドでは、低コストの部品を使って、機能性のSN比やパラメータ設計で、1石全鳥の評価を行うのである。品質特性のばらつきが大きい場合には許容差設計で改善して、性能はもちろん寿命についても評価するのである。
品質項目については、その後で標準条件で目標値に対して確認することで十分である。
最終的には、商品や部品の許容差を損失関数で決めて製造に移管する
総合的な設計力は評価技術だけでなく、総合的なマネジメント能力が必要であるから、CAE解析力や製造技術力(切削、接着、はんだ付け、成型加工など)などが伴わなければ満足な製品設計はできないのである。

製造の「現場力」では機能性でもよいし、品質項目の検査でもよいのである。

両者の違いを理解することが困難であるため、技術者はタグチメソッドの活用に積極的ではないのである。
添付した資料は「設計の空洞化を未然に防ぐ設計審査の要点」を書いたものでDRに活用していただきたい。

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6044.Re: データ改竄は設計力(技術力)の低下と関係がある
名前:kazz@管理人    日付:2018年3月7日(水) 9時40分
今朝の新聞報道で神戸製鋼のデータ改竄が新たに6拠点で発覚し、総計605社に不適切な製品が出荷されたとのことである。
1970年代から不正が横行し退職者を含めて5人の役員が関与していたことが明らかになった。
更に米司法省の捜査の進展では巨額の制裁金が科されるリスクもあるということである。日本のものづくりの根幹を揺るがす大事件なのである。
この事件の内容の詳細は依然として不明だが、企業の技術力の低下で品質不良を隠す為に仕様書を書き換えたきわめて悪質な犯罪なのである。
このことが日本の大企業で発生しているということは設計力すなわち技術力が著しく低下している証拠である。
現場の問題ではなく、源流の技術開発に問題があると推察している。
「規格値の決め方」が明確でないことは、機能性の評価に耐えられない品質のばらつきが発生していることで、品質管理における「偶然誤差」ではなく、ノイズによる「必然誤差」によるパラメータ設計が行われていなかった証拠である。

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6041.品質工学に対する今後の期待。 返信  引用 
名前:kazz@管理人    日付:2018年3月6日(火) 10時45分
品質工学に対する社会の反応は極めて低調であることが現状である。その理由は、モノづくりの現場だけではなく、問題が起きてから原因を追究して「再発防止」をすることが常識になっているのである。
問題が起こったのは想定内の事故であるが、「想定外」と考えられているのである。
田口先生は「他人には絶対に迷惑をかけてはならない」という哲学で、何事も目的を明確にして、顧客が満足する理想機能を考えてノイズ対策で「未然防止」をすることを提案されたのである。
そのためには、自分も含めて「社会的損失の最小化」で品質改善は手段で、コスト第一を主張されたのである。
それにもかかわらず、品質工学会は社会的トラブルが出たとき「社会的貢献」に積極的活動をしていないのである。データ改竄や原発問題やJR脱線事故など市場トラブルが起きたときに対応していたら世間からの評価は得られたはずである。
理論的なベースは確立しているのだから、社会的貢献に活用することが大切なのである。
個人的なことであるが、JAXAのロケットが打ち上げに失敗したとき、メールを送ったところ信頼性執行役と二人のプロジェクトマネージャーが私のところへ訪ねてきて会談した結果、JAXAのホームページに品質工学の活用事例が3件記載されて実行された結果、その後の打ち上げにはほとんど成功しているのである。

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6040.評価するときには設計の中身に立ち入るな! 返信  引用 
名前:kazz@管理人    日付:2018年3月5日(月) 17時50分
田口先生は「評価」と「改善」は別次元であるから、システムをSN比で評価してダメなら、システムの制御因子を変えて改善するのが技術者の仕事である。
設計の悪さを改善するのは直交表であり、市場での再現性を評価するのである。理想機能を満足するためには、システムを複雑にして、制御因子と誤差因子(ノイズ)の直積実験で「非線形効果」のロバスト性を確保することになる。
L18直交表の実験では4374通の組み合わせの中で、18回の組み合わせの短縮実験で求めたものであるから、確認実験で再現性を確認することが大切になるのである。
したがって、評価と改善は別な作業である。

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6035.緊急シンポジウムの開催について 返信  引用 
名前:kazz@管理人    日付:2018年2月21日(水) 11時40分
先ほど関西QEの鐡見会長から本日早稲田大学で開催されるシンポジウムについて紹介がありましたが、品質工学会の名前がなく、規格協会や品質管理学会の主催のになっていました。
データ改竄など大企業の不祥事はBtoB取引の問題ですから、JIS規格が使われておれば防げた問題だと考えています。

(政府に送ったメールの内容)
本日早稲田大学で経済産業省が後援の下記シンポジウムが開催されますが、私は常々政府
にデータ改竄事件について申し上げてきたのです。
これを防ぐためには、JIS規格JISZ8403「規格値の決め方通則」が最適なJIS規格なので
す。経済産業省が中心になって製品生産はもちろんBtoB取引において生産者と購入者の間
で活用されるようご指導いただくことを切にお願い申し上げる次第です。
「緊急シンポジウム "品質立国日本" を揺るぎなくするために 〜品質不祥事の再発防止
を討論する〜」

6034.ヘリコプタの墜落事故の問題点 返信  引用 
名前:kazz@管理人    日付:2018年2月6日(火) 13時5分
最高責任者 安倍首相に申し上げる。

自衛隊のヘリコプタの墜落事故で民家に被害があった。
羽根の固定部分を1750時間で交換した後の試験飛行で発生
した事故である。
品質工学的に言えば、信頼性設計の問題ではなく、安全設計が
できていなかったのである。
もともとヘリコプタは4枚の羽根で飛行しているのだから、羽
根が落ちた場合、安全装置で安全に飛行できるようなシステム
設計を行うことが大切なのである。
羽根の構造が突風などのノイズ(使用環境条件)に弱い構造で
あるから、いつでも破壊すると考えるべきである。
「安全設計」とは、「信頼設計」に頼るのでなく、最悪の場合
人間に被害が起きないように「システム設計」することが大切
である。
「信頼度」など全くあてにしてはならないのである。
ヘリコプターは不安定な乗り物であるが、オスプレイでも一般
の航空機でも自動車でも電車でも同じような「安全設計」が必
要である。釈迦に説法で申し訳ないが、信頼性設計と安全設計
の違いを理解されて民間企業に徹底されることをお願いした
い。。

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6032.パラメータ設計の真相を述べる 返信  引用 
名前:kazz@管理人    日付:2018年2月5日(月) 8時51分
ある研究会でパラメータ設計における制御因子間の交互作用は悪玉ではなく、再現性より大切でシステムを複雑にして制御因子の交互作用で性能を改善するのだ。という発言があって、私と激論になった。山登り法で山の上が最も最適だというのと同じで、これはとんでもない発言で、品質工学の根幹を揺るがす発言であり反省を促す次第である。
制御因子間の交互作用がある場合、下流の製造や市場で再現性は期待できないのである。
製造工程や市場の違いはノイズであって、製造装置や企業の違いがあってもトラブルが起こってはまずいのである。
そこで、ノイズと制御因子間の交互作用は有効で、ノイズの違いで制御因子の変化がないことが市場のトラブルを未然に防ぐことになるのである。、

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6033.Re: パラメータ設計の真相を述べる
名前:kazz@管理人    日付:2018年2月5日(月) 10時34分
上記の意見は誤解だったと思います。
「制御因子間の交互作用は重要だ」という意見はこの交互作用があると市場における再現性がなくなるので、交互作用がなくすことが大切だと言われたのであれば納得です。
制御因子間の交互作用は技術力に関係しますから、技術者は「水準ずらし」で技術的整合性があるように水準ずらしを行うのです。

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6031.調合ノイズの件 返信  引用 
名前:kazz@管理人    日付:2018年1月26日(金) 9時42分
最近、調合ノイズと直交表ノイズの間で最適条件が異なるという論文の発表があったが、両者を比較してみると確かにSN比は大きく変わるのは当然であるが、調合ノイズの方が幅の広いノイズ空間で検討しているのだから、最適条件は異なることがないと考えているが、SN比の値によっては最適条件が多少異なることは考えられる。
簡単な事例(砲弾の飛距離の最適化)で検証してみた結果、制御因子2個で制御因子のばらつきをノイズにとって調合ノイズ2水準と直交表ノイズ4水準で検討してみたところ、SN比は大きく異なるが、最適条件はほとんど同じであることが分かった。
複雑なシステムであっれば、最適条件が変わるかもしれないが、実験の効率化を考えれば、調合ノイズをマイナス最小値とプラス最大値にとって最適条件を求めて、確認実験で最適化の検証をすればよいと考えている。

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6030.品質工学の心ー地球規模の教え- 返信  引用 
名前:kazz@管理人    日付:2018年1月17日(水) 22時38分
品質工学特集から

田口先生が品質工学10周年の特別セミナーで「マネジメントのための品質工学」という講演をされました。

講演のテキストの中に次のようなことが書かれています。

「公害と課税の重要性」について、百貨店、遊園地、スキー場などの公共性の高い場所には課税を低くして、個人の住宅、個人の所有地などに高く課税するべきであると主張されています。

北欧4カ国では消費税が平均20%だそうです。
その代わり、大学までは無料で、60歳以上は国家が補償してくれるそうです。
日本でも将来のことを考えた政策を立てることが必要です。

このことをお読みになった皆さんは現代の常識ではまず“反対”されるのではないでしょうか。
ところがこれが品質工学の真意なのです。

品質工学では、社会的な生産性である「品質とコストの総和」を最小にすることが大切であると説いているのです。

すなわち、土地などは個人のものではなく、社会や地球全体のものなのです。品質工学では「社会全体のエネルギーを最小にする」ことを発想の原点に考えていますから個人住宅や個人の所有する土地のように社会的な生産性を生まないものは課税をかけて手放すことによって、土地の公共化を促進して、社会的に資源を有効に活用できると考えられているのだと思います。先生の発想は自分の立場より
消費者や国民など国家的地球的な立場から考えることが原点になっていますね。今の世の中はタテマエとホンネが異なるのが当たり前ですが、先生の考えには建前的な発想は微塵もないのです。

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6022.関西品質工学研究会 2018年新春記念講演 返信  引用 
名前:kazz@管理人    日付:2017年12月24日(日) 14時47分
平成30年1月13日
2018年新春記念講演の内容

2017年は大企業のデータ改竄事件が多発したが、ものづくりの品質管理体制の脆弱さを露呈したものと考えている。規格値のデータを改竄したということであるが、そもそも「規格値の決め方」が明確でなかったのだと考えている。品質工学の立場で考えると
「規格値の決め方」はJIS規格で生産者と購入者の両方の損失コストを考えて、両者が納得の上決めることになっている。
そのためには、技術力を高めて規格値に入るように機能性評価でロバスト設計を行い、技術力の向上に努めることが大切になるのであるが、品質を改善した後で、品質とコストのバランスを考えて「許容差設計」を行い、許容差を決めることが大切なのである。
許容差は出荷の規格値とは異なり、機能限界(LD50)を決めて、機能限界Δ0から機能限界を超えたときの損失から許容差を決めることが、品質工学で決めた「規格値の決め方」なのである。
世間ではこの規格値の決め方に基づいて規格を決める考え方が希薄なのである。
JIS規格の規格値の決め方と今回起こしたデータ改竄とは直接関係がないのだが、品質工学を研究する技術者がほとんど意識されていないことが問題なのである。
研究会でも品質工学研究発表会でもこの問題を取り上げた事例がほとんど見られないので、新春記念講演のテーマに「許容差設計と許容差の決め方」を取り上げた次第である。
資料は私のホームぺージの「許容差設計入門」を参考にされたい。、
そこで、JIS規格「規格値の決め方通則」や「プラスチック寸法許容差の決め方」制定の基本である「許容差設計と許容差の決め方」について解説する。



6025.Re: 関西品質工学研究会 2018年新春記念講演(大企業のデータ改竄と規格の決め方)
名前:kazz@管理人    日付:2018年1月6日(土) 9時36分
品質工学の世界の現状は機能性評価やパラメータ設計による品質改善が主力であるが、「品質改善は手段であって目的ではない」
品質工学の目的はコスト第一で品質改善の成果をコスト改善に結び付けるのが目的なのである。
そのためには製品の品質特性(スペック)を品質コストと部品の価格のバランスすることが大切なのでる。
そのためには、許容差設計が必要なのである。許容差設計の目的は「許容差を決める」ことで生産者と購入者のBtoBやBtoCが成立するのである。
特に海外の企業と取引を行うためには、相手の立場に立ってお互いが満足するような品質とコストがバランスするように規格を決める必要があるのである。
最近、大企業のデータ改竄が問題になっているが、規格の決め方が明確でないからだと考えている。
1月13日の「関西品質工学研究会の新春記念講演」では品質工学の原点である「許容差の決め方」に焦点を絞って解説することにしている。

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6026.Re.許容差について
名前:kazz@管理人    日付:2018年1月7日(日) 11時0分
「許容差」については明確な説明がないのが現実である。
その前に、誤さとは何かといえば、誤差=計測値ー真値であるが、真値が不明なのだから、誤差は求めることは不可能である。したがって、誤差は「推定」するしかないのである。
科学的な統計学を考えている品質管理では、系統誤差や偶然誤差などで定義しているが、品質工学では、市場に出たときの誤差として使用環境条件や劣化などのノイズを含めて必然誤差と考えて機能限界で市場の誤差を定義している。そこで、許容差Δは機能限界Δ0から、両者の損失コストの比の平方根から推定して定義しているのである。
問題は機能限界であるが、生と死の割合をLD50である副作用で考えるが、機能しないため顧客が製品を交換する値と考えている。
実際の許容差は、目標値からの±で異なるのであるが、±Δで考えるのが普通である。
許容差を改善するためには、機能限界をSN比で機能性を改善することが必要である。
パラメータ設計で、品質を改善した後で許容差設計で品質改善の成果をコスト改善に変換して両者がバランスするように、許容差を決めることが大切なのである。

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6027.Re: コストを考えない品質改善は意味がない。
名前:kazz@管理人    日付:2018年1月8日(月) 19時4分
従来の品質管理では、「多少コストが高くても、品質第一や安全第一を考えろ」ということになっているが、品質とコストのバランスを考えないモノづくりは問題なのである。
品質工学では、品質改善は手段であって目的ではないと考えている。
品質とコストのバランスを図る時には、パラメータ設計でSN比を改善して、その成果を許容差設計を行い、品質や安全とコストの和が最小で、両者のバランスを考えて「許容差を決める」ことが大切なのである。
例えば、パラメータ設計でSN比で6db品質を改善したとき、コストを1/4に低コスト化できるのであるが、品質とコストのバランスを考えたときには、3dbを品質改善に後の3dbでコストダウンすればよいのである。
勿論コストは、損失コストだけではなく使用コストや公害コストなどの弊害コストを含めて考えることが大切である。

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6029.Re: 機能限界を超えたときのA0問題
名前:kazz@管理人    日付:2018年1月14日(日) 22時56分
昨日の研究会で許容差の決め方の「安全率」を求めるときの機能限界を超えたときの損失コストA0が分からないという発言が大田前会長から質問(異論)があって私と激論が交わされた。
そこで私が説明したのは、田口先生の意図は、経営者や技術者がコスト意識が低いので、設計段階で顧客の損失を考えた設計をするために、顧客の立場を考えて寿命や故障で機能しなくなった時の損失を想定して、技術者が設計の許容差Δを決めることを意識させることが大切であるということで、A0を意識させたことが目的である。
したがって、その値の大小が問題でなく、また正確でなくてもよいのであって、設計者が情報を集めて決めることが大切だと仰っていたのである。したがって、そこで決めたことが正しい値である必要はなく、交換費用や修理費用の損失コストを意識させることの大切さを意識させたのである。研究会の皆さんはその値が間違っていたら許容差もいい加減な値になると主張していたが、田口先生の意図が理解できていないのである。
商品の寿命で顧客がいくら損失を出すかを意識することが技術者には極めて大切なことであるという趣旨なのだが、日本では技術者にはその意図が希薄なことが残念である。
BtoBで取引をする場合、生産者と購入者の間で話し合って両者が納得した損失コストから、生産者は許容差Δを決めることができると考えている。

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