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品質工学会 Kazzの品質工学特集
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6091.品質工学シンポジウム2018 in きょうと 返信  引用 
名前:KAZZ@管理人    日付:2018/10/11(木) 10:11
昨日10月9日関西、京都、滋賀、中部QEのシンポジウムが成功裏に終了した。
発表内容は相変わらず品質問題の改善が殆どで技術課題の機能性評価で先行性、汎用性の高い技術開発テーマの発表がなかったことが問題であるが、場数を重ねることで本質的な課題解決ができることを期待したい。
日本の企業の現状では、部分最適を狙った仕事が主体を占めているから仕方がないことである。
品質工学の目的は、一石三鳥で品質、コスト、納期の同時改善を達成するための評価技術を確立することである。

1.ヘミング曲げ金型における成型技術の向上(マツダ}
マツダの車は開発当初からボディーの外観の魅力的なデザインでは有名であったが、今回の発表は外観の魅力的品質の改善に、バーチャル設計とCAEを活用して最適設計を行った結果、品質工学研究発表大会で金賞を獲得したテーマである。
車体の表面の光沢のばらつきの改善にバーチャル設計を使ったことは評価できるが、VPDで点数評価の望小特性のSN比を使ったことは感覚特性であるから仕方がないがあまり関心ができない。

2.鋼材の溶接条件最適化(マツダ)
成型金型の欠陥部の補修にレーザー溶接を行っているが、溶接評価に電力とワーク凸体積の入出力で行っているが、評価技術に問題があるという議論になった。
溶接技術の評価は強度が問題であるから、私は溶接された部材と母材の溶接条件の強度比較を考えたらどうか?

3.魅力品質を実現する組織文化と品質工学(リコー)
1992年細川氏がオーバライトMOで2層方式から7層方式にシステムを複雑にして開発に成功されたことは素晴らしい成果である。
その後、開発されたCS−T法は品質工学では発表していないが、品質管理誌や品質管理学会から”品質技術賞”を受賞した他、国際大会で”BestPaper賞”を受賞されていることを評価する。
しかし、品質工学会で発表されていないことが問題である。
CS-T法は直交表とT法を結び付けて目的特性から基本機能を求めて、従来システムを改善された事例の発表があったが、あまり理解できていない。目的特性がたくさんあるということは既存のシステムの改善が目的で、新しいシステムの機能性評価から最適システムを創造する場合にはどうするか不明である。

Tetsuさんが見ていたら説明していただければ幸いである。
Tetsuさんは現代の並外れた冒険家である。品質工学の分野で守破離を実現できる技術者である。

4.要因効果図から考察した制御因子の特性とシステム(北陽電機)
制御因子間の悪玉交互作用とノイズと制御因子間の善玉交互作用のSN比と感度の影響分析について研究した発表である。
システムを複雑にすることは、制御因子は部品数を増やすことではなく、部品の物理特性や加工法やシステムの構造などを増やすことは賛成できる。
要因効果図はSN比や感度の特性で、設計の再現性の検査を行うことが目的であるから、因子間の非線形効果は理論的に説明できないのである。再現性を高めるためには、悪玉交互作用は制御因子の交互作用を防ぐためには、専門技術で「水準ずらし」で性能が矛盾しないような水準を選ぶことが大切である。
善玉の交互作用を高めるためには、ノイズN1(プラス側)とN2(マイナス側)の水準幅を大きくとって、理想機能が逆転しないように設定することが大切である。

5.パラメータ設計による半導体プラズマエッティングプロセス用EPDシステムの開発(ローム)
シリコンカーバイドーMOSFETの製造技術の研究であるが、加工終点の真値を入力信号として出力特性のゼロ望目特性SN比で評価しているが、機能性評価はゲート電圧と出力電流のインピーダンス(オン抵抗)の安定化を動特性で評価することが大切だと考えている。

6.減速機の機能性評価ー過渡応答評価の試みー(ハーモニックドライブ)
入力トルクと出力トルクの機能性を過渡特性で評価していることを高く評価したい。
機能性評価では定常状態より過渡特性を用いて短時間で評価することが大切である。代表的な事例として評価する。

つづく



6092.Re: 品質工学シンポジウム2018 in きょうと
名前:TETSU    日付:2018/10/14(日) 20:51
KAZZ先生

シンポジウムに招待していただき、ありがとうございます
関西の皆様の自由で活発な議論はすばらしいと感じます

CS-T法について簡単に説明いたします

CS-T法は開発活動の3つのパート、
マネジメントパート(目的特性を定義する)、シンセシスパート(システムや制御因子を考案・選択する)、
アナリシスパート(目的特性の値が変化するメカニズムを記述する)
を全てを網羅した技法です

ここでアナリシスパートにT法を活用します
シンセシスパートは通常は直交表を使います
CS-T法ではシンセシスパートを解析対象としません
直交表は少ない実験回数でアナリシスパートの説明因子(物性値、センシングデータ、CAEの中間特性など)
と目的特性の値の変化幅を広げるためのサンプル作成条件表として活用します
これは制御因子間の交互作用の積極利用を意味します

CS-T法の目的は目的特性と説明因子の因果関係を把握し、
その情報に基づいて目的特性を改善する確実性の高い制御因子やシステムを考案することです
それは同時に基本機能を実験的に導き出すことも意味します

この中で目的特性を定義するマネジメントパートの位置づけは、
従来からの一般的な目的機能を使ったパラメータ設計と同じです
ロバストネスを評価する機能性評価はCS-T法においても原則的に一つのSN比で定義します
性能に関しては複数の特性があるケースもあります

目的特性(機能性のSN比、複数の性能特性)毎に因果関係を持つ説明因子(アナリシスパートの因子)
が異なるので、T法解析は各目的特性毎に実施します

機能性のSN比についても、誤差因子毎に改善メカニズムが異なる場合は、
各誤差因子の個別SN比を解析することで重要な技術情報が得られる可能性があります
例えば劣化を改善するメカニズムと温度依存を改善するメカニズムが異なる場合等です
ただし、これについては事例が不足しています
今後の課題と考えています

TETSU


6093.Re: 品質工学シンポジウム2018 in きょうと
名前:KAZZ@管理人    日付:2018/10/15(月) 10:51
TETSUさん

ご説明ありがとうございます。
従来のパラメータ設計の概念とは異なり理解できず困惑しています。

>CS-T法の目的は目的特性と説明因子の因果関係を把握し、
その情報に基づいて目的特性を改善する確実性の高い制御因子やシステムを考案することです
それは同時に基本機能を実験的に導き出すことも意味します

目的特性(品質特性)が分かっているということは、商品の設計段階の問題に活用できると解釈すればよいですね。
設計段階の技術開発と考えればよいのですね。
目的特性の部分最適条件と機能性の全体最適条件の関係はどのようにお考えになりますか。
用紙自動送り装置では、従来システムを小型にできた例ですが、新しい小型システムの創造に、複雑な制御因子でパラメータ設計で解決した事例の理解ができていません。
VOCの目的機能から技術手段の基本機能を後付けで考えることが理解できません。
制御因子間の交互作用を積極的に利用して、新しいシステムを創造することは理解できますが、パラメータ設計ではノイズと制御因子の善玉交互作用のSN比で再現性を確認を行うことは変わらないのでしょうか。
申し訳ないですが、T法を活用して新しいスステムを考案する内容の理解ができないのです。
具体的な事例で説明いただければありがたいのですが、私の理解力が不足していますのでごめんなさい。


6094.Re: 品質工学シンポジウム2018 in きょうと
名前:TETSU    日付:2018/10/16(火) 23:27
KAZZ先生

説明不足で申し訳ございません
小型折り機構開発を題材に追加で説明をいたします

本テーマは体積、重量を従来比で80%小型化し、価格も80%下げるという
画期的な製品を狙った先行開発テーマです
CS-Tによって先行開発を実施し、技術を確立した後に製品設計に入りました
開発した小型Mdも従来の大型Mdも目的特性は共通に折れる位置の安定性です

直交表パート(L36)にはローラ径、ローラ位置等のごく普通の制御因子を
できるだけたくさん割り付けました
この計画でパラメータ設計を実施しても交互作用の影響で信頼できる要因効果図は得られなかったはずです
また仮に最適条件が正確に把握できたとしても目標のロバスト性には至らないと判断していました

そこで、目的特性を得るまでの様々なCAEの中間計算値を説明因子として
T法パートに割り付け、目的特性と因果関係のある説明因子を検出することを試みたのです
つまり目的特性(折れ位置のばらつき)と因果関係のある説明因子を検出することを実験目的にしたのです
それがわかれば、有効な制御因子を発想できるだろうという狙いです
この狙いであれば直交表実験を最後まで実施する必要はありません
結果的に13行の実施で直交表実験を打ち切りました

ここでCS-Tのもう一つの狙いは、
検出された説明因子から基本機能を定義することですが
これについても事例がまだ不足しています

CS-T法はソニーのウオークマンのように従来にない機能を持つ商品の発想には使えませんが
性能を飛躍的に高める開発には有効であると考えています
どちらも魅力品質と言ってよいと思います
ウオークマンは企画のイノベーション、小型折り機構は技術のイノベーションとなります

TETSU


6095.Re: 品質工学シンポジウム2018 in きょうと
名前:KAZZ@管理人    日付:2018/10/17(水) 10:5
TETSUさん

>CS-T法はソニーのウオークマンのように従来にない機能を持つ商品の発想には使えませんが
性能を飛躍的に高める開発には有効であると考えています
どちらも魅力品質と言ってよいと思います
ウオークマンは企画のイノベーション、小型折り機構は技術のイノベーションとなります

誠にすみませんが、CS-T法で技術革新ができるということの理解ができず申し訳ありません。品質工学会で発表されて反応を得られたら良いと思います。
田口のパラメータ設計の守破離の一つになることを期待します。

6090.魅力的品質と当たり前品質(品質工学) 返信  引用 
名前:KAZZ@管理人    日付:2018/10/6(土) 19:54
品質工学の目的は、商品の機能性能の向上と、市場で故障や耐久性を向上することであった。したがって、問題を起こしたときにパラメータ設計の活用で品質を改善することで評価されているのである。医学の世界でも、予防医学より病気を治す臨床医学の方が評価されているのである。
問題を起こさないことは当たり前のことであって、市場ではあまり評価されないのである。
アイディアや発明は評価されるが、アイディアは技術でないので、技術化するのが品質工学だと考えている。

ラジカセは魅力低品質を備えていたが、当たり前品質ではトラブルが発生したことは有名である。
顧客の立場では、魅力的品質と当たり前品質の両立が要求されるのである。


Tetsuさんがスレッド6088で提案されている次の発言が大切である。
>今後の品質工学が進むべき方向は、これまでのような上から目線のアプローチから、技術者の創造性を効果的に引き出す方向に技法を進化させることで、より多くの技術者とマネジャーに有効性を実感してもらうことであると考えています。

6089.品質工学と品質管理の違い 返信  引用 
名前:KAZZ@管理人    日付:2018/10/2(火) 14:36
品質管理では、データの「誤差」は「偶然誤差(平均値のばらつき)」と「系統誤差(平均値と目標値の差)」で表される。
品質工学では、データの「誤差」は「必然誤差(理想機能からのばらつきSN比)」と「目標値への感度調整」で表される
必然誤差の中には偶然誤差を含めるが、大切なのは必然誤差は偶然誤差よりも大きく、使用環境条件や劣化など強制的に加える誤差である。
したがって、n個の誤差ではなく、n=1で比較評価できるのである。
スレッド6083でも述べたように、1988年の座談会で、統計学者の竹内教授は統計的な偶然誤差を問題にしているが、田口先生は偶然誤差を考えないと言われていた。

http://kaz7227.art.coocan.jp

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