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胡蝶蘭 病害虫 掲示板
胡蝶蘭の病害に関する掲示板です 同じ病原菌であっても、品種や環境によって症例は様々です。いろいろな症例のコメント、克服事例を皆さんに提供していただいて、使える情報資料にしたいと思います。みなさんの情報提供をお願いします。また、よくわからない病害もたくさんあります。そんな時には、品種や発生状況のコメントを書き込んでいただいて、情報交換をしていただければ幸いです。

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278.花老けの経過説明(中間報告) 返信  引用 
名前:小島卓巳    日付:2007/7/22(日) 23:45
花老けの経過(書きかけ途中)
数年前から、花老け(花透け)症状が海外リレー株導入生産者または、国内生産者の区別なくロット単位での大量発症が起こった。
そこで、(社団法人)日本花き生産協会 洋らん部会 胡蝶蘭部門内で原因の究明と対策を求めるために、各生産者および関係賛助会員から拠出金を集め、各種研究機関ならび大学の研究者に資料株を送り調査依頼をしてきた。
当初の原因と思われる候補事項としては、クローン苗増殖のおける変異、クローン増殖の母株のウイルス感染、商品性の追求による遺伝的欠陥を招いた交配、タンソ菌のような共生菌による発症、生理障害、などが考えられた。
しばらく経過を見ていたが、一向に前進する気配もなく、現在に至るまで、はっきりとした原因はわかっていない。
そこで、原点に帰って、我々生産者が対応可能なもの、すなわち生理障害ではないか?と言う仮説をたて、微量要素などを一つ一つ調べて見ることにした。
その過程でホウ素が怪しいと考え詳しく調べると以下のことがわかった。

「ホウ素が植物細胞壁でペクチンを架橋して働いていること」
http://www.affrc.go.jp/seika/data_kyusyu/h14/ky060.html
花老けの顕微鏡写真で見ると植物体内に空洞がみられることから、細胞壁は壊れていると思われた。上記URLに「植物の必須微量元素であるホウ素の主な働きは、細胞壁でペクチンをラムノガラクツロナンII−ホウ酸複合体の形で架橋して、細胞壁構造を安定化することである。」とある。ホウ素欠乏が起きておるならば、この構造の安定化は機能していない筈であるから、空洞が発生し花老けが起こりえると考える事が出来る。       


「ホウ素トランスポーターとその機能が損なわれた変異株が存在すること」
http://www.nougaku.jp/award/2006/takano.pdf
ホウ素トランスポーターの機能が損なわれたシロイヌナズナ変異株の存在があるということは、胡蝶蘭の培養中において、同様の変異株が生まれることがあり得るという事が出来る。これは、培養ロット単位でホウ素欠乏により大量に同時発症する花老けが起こりえる可能性があるという事である。
「培養を繰り返しているとトランスポーターの欠損した個体が出現しやすく成ること」

「ホウ素が乾燥状態の培地で極端に吸収しにくくなること」
ホウ素欠乏要件として、土壌の乾燥がある。日本国内の胡蝶蘭栽培では、おもな植え込み材料として「水苔」「バーク」の利用があるが、乾燥と潅水を繰り返す水苔利用の生産者の花老け発症が多く見られる。また、バーク利用生産者の発症事例は少ない、これは水苔栽培に比べて潅水量(間隔)が多いため乾燥状態に置かれにくいからではないか?

「ホウ素が植物体内に吸収されてから必要とされる部位に移動が困難なこと」
先に記述したように花老けの発症事例が多い水苔栽培でも窒素、リン酸、カリ等の体内移動が可能なことから、乾燥状態で肥料分の吸収が出来ない場合、根や株から成長中の組織に供給が出来るため深刻な成長遅延にはならないと思われる。開花時は特に要求養分が多いと思われるが、この時点で株の貯えから供給できないホウ素などの花での不足が考えられる。



279.Re: 花老けの経過説明(中間報告)
名前:小島卓巳    日付:2007/7/23(月) 0:12
あくまで、途中経過ですから、試してみる方が居られましたらくれぐれも自己責任でお願いします。


280.Re: 花老けの経過説明(中間報告)
名前:市橋    日付:2007/7/24(火) 23:29
小島さん、樅山さんの言われているように「花老け」「黄斑症」はホウ素(あるいはその他の微量要素)欠乏症の可能性がありますね。以前皆様にお世話になった肥料試験の時の結果のコメントの中にも、「対照区のピータースに比べ、花老けが一株も出なかったことに非常に興味を持っています。」といのがあります。肥料試験の時には、微量要素を添加しました。
もしホウ素欠乏症と仮定した場合、その発生の理由は色々考えられますが、微量要素を施用されていない方で、「花老け」「黄斑症」の問題を抱えておられる方は、是非微量要素の施用をされるようお勧めします。その場合、必ず無施用区を設け、施用の効果が比較できるようにしてください。


281.Re: 花老けの経過説明(中間報告)
名前:相川    日付:2007/7/25(水) 21:37
小島さん、椴山さん皆様ご無沙汰してます。
今は部外者になってしまいましたが、ネット検索で当掲示板が検索できましたので発言させてください。
椴山さん、小島さん、市橋さん、山口さん貴重なご意見を拝見いたしました。
私は違う切り口で取り掛かってました。
私の状況は、一昨年までは春先で止まっていましたが、昨年の後半から今日現在も発症が止まっていません。(作業日誌を解析中)
メリクロン、フラスコ苗は月に1500株導入。全ステージ素焼鉢、水苔。
黄斑症は白、白赤の一部の品種に数株見られる程度。
フラスコだし2.5寸(被覆材、古いガラス、古いPC板)で花を咲かせてみた株は発生率はきわめて少ない。1株だけ見た。
高温室(被覆材、古いPC板、新品のビニール)で開花した株も発生率は少ない(今年は高温室で花芽分化してしまった物を全部満開にしてみました)0.1%程度。
花老けが出た株を切り戻して、高温室に2、3ヶ月おき咲かせた物は発症率が少ない。
高温室で一度開花させた株にも発症する。
開花室(被覆材PO5年目、シクスライト11年目汚れてる)で異常に発生する。

肥培は大塚蘭用液肥のみ(ホウ素0.02%含有)。殺菌剤はリゾクトニア対策だけ。殺虫剤はペンタックと対スリップスのみ。他は適当に木酢液の散布。

使用してる水は上水道、石灰の産地でカルシゥムが多い。
酸性の強い木酢液の使用等どちらもホウ素が植物にとって利用しにくい方向に作用する?
とこんな状況です。

ホウ素60%の葉面散布剤を開花室のみ全面散布でテストしています。
原因がホウ素欠乏(又は花に届いていない)だとしてホウ素の葉面散布がどこのステージで花老けに有効に作用するのかつかみたいですね。
また時々、この掲示板を見させていただきます。


282.Re: 花老けの経過説明(中間報告)
名前:小島卓巳    日付:2007/7/26(木) 18:1
相川さんお久しぶりです。管理人さんこの掲示板は部外者なんて存在しませんよね?何は発見や気づいた事があったら書き込んでください。葉面散布の有効なステージですが花老けの症状が現われていなければ効果は有りそうです。定期的にやらないと花老け出てきますね。そろそろ試してみた方々に変化がある頃だと思いますので、中間報告してくれませんか?変化なしでも構いませんから。


283.Re: 花老けの経過説明(中間報告)
名前:掲示板管理人    日付:2007/7/26(木) 19:38
掲示板管理人です。
この掲示板に部外者が居るとすると それはここの内容に関係のない書き込みをする方と考えて居ます。
それ以外の有用な書き込みを頂ける方はここの掲示板の住人として大歓迎したいと思います。
些細な事、少しでも疑問に思うこと、俺はこう思う、何でも書き込んでください。誹謗・中傷はちょっと困りますが それ以外の病害虫に関する書き込みはどんどんしてください。ただし商品の宣伝はちょっと困ります。
と言うことですので 相川さん部外者なんて言わないでどんどん書き込んでくださいね。
以上 管理人でした。


284.Re: 花老けの経過説明(中間報告)
名前:椴山彬彦    日付:2007/7/26(木) 22:9
 相川さん、ようこそ。お久しぶりです。
 小島さんから提案のホウ素のテストに早速取り組んでいただけたようで、ありがとうございます。
 小島さんからの資料によりますと、細胞壁を完成させる時にホウ素が欠乏していると、うまく組織を作り上げることができなくて組織の欠損が発生する、ということのようですので、いよいよ花が開花する、という段階からでも一定の効果はある(吸収された部位から開花中の花へ移動する時間は必要ですが)ように思います。
 小花分化が始まるのは、花茎が20cmくらいからですから、この時期に散布が始まっていれば、安定した結果を期待していいと思います。
 市橋先生からのご指摘のように、少しだけ、散布しない所を作っておいていただけると、いい結果が出た場合に、はっきりと「ホウ素のおかげ」と、言い切れます。御配慮お願いします。

 肥料試験の時には、液肥に、ホウ酸として1リッター当たり1.2mgの添加で実験してもらいました。
 実用的には、このあたりを上限として、液肥に混入という方法でもいいんじゃないでしょうか。
 ホウ酸は、洗眼液として使いますので、薬局で普通に手に入ります。
 花老けで悩んでみえるみなさん、是非、テストを。
 ただし、黙ってやらないで、一言、エントリーの書き込みをしてくださいね。

 別件です。
 私が前のスレッドに書いた黄斑が消えた、という話は、ホウ素欠乏の発生の仕組みから考えると、別物のようですね。
 一旦、その件は、ホウ素欠乏の話からは外します。
 「オレは、黄斑じゃぁーー」という方は、別スレッドを立ててください。


285.Re: 花老けの経過説明(中間報告)
名前:小島卓巳    日付:2007/7/26(木) 23:8
今回、試したことは市販のカルシウムとホウ素などが入った葉面散布剤を、表示指定倍率の一番薄いものを散布した結果です。
ですから、ホウ素単体、もしくはホウ酸での効果はわかっていません。くれぐれも、自己責任で用心深く試験していただけるよう、お願いいたします。


286.Re: 花老けの経過説明(中間報告)
名前:小島卓巳    日付:2007/7/26(木) 23:16
試験中には、よく観察し問題が起きた場合は速報でメーリングリストもしくは、掲示板等で周知していただきたい。
皆さん、試験なんですからね。


287.Re: 花老けの経過説明(中間報告)
名前:椴山彬彦    日付:2007/7/27(金) 0:18
 ホウ酸散布での実績、ということではなくて、Caと微量要素のテストをされて、その結果について調べたところ、ホウ素がいちばんクサい、ということのようですね。
 ホウ酸でのテストと同時に、小島さんと同様にCaと微量要素でのテストもしていただく方がベターでしょう。
・何もしない区
・ホウ酸施用区
・Ca、微量要素施用区
 この3区があれば、複合的な作用で効いた、という場合もチェックできます。
 実験されるみなさん、よろしくお願いします。

272.花老けのその後 返信  引用 
名前:小島卓巳    日付:2007/6/3(日) 12:46
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皆さん花老けどうなっていますか?
家では一向になくなりませんが皆さんの
所では解決もしくは発症がなくなって問題に
なっていないのでしょうか?
今の状況をお知らせ願えないでしょうか?
今日撮影した画像を張ります。
何とかならないものですかね。



273.Re: 花老けのその後
名前:椴山彬彦    日付:2007/7/20(金) 22:59
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 実は、これ、いわゆる「花老け」ではありません。
 実生の8年生の株に、出たものです。
 久しぶりに見ましたので、とりあえず写真だけ撮って、後で花肉部分が欠落しているかどうか顕微鏡で観察しようと思っていたら、いつの間にかカミさんに処分されてました(働き者のカミさんでして、随分助かってはいるんですが・・・)。
 それは、ともかくとして。
 切花用に何年も使っていると、年ごとに葉にウイルス斑のある株が増えてきます。それと同時にこのような花が見られるようになってきます。当然、見つけるやいなや株ごと処分することになっていますので、次の花を見ることはありません。
 当初は、株の老化だと思っていました。おばあさんになるとシワが増えるんだ、と。
 胡蝶蘭の本来の生育環境と比べたら、とんでもない富栄養状態で栽培をしているので、老化が早くに現れるんだ、と思っていました。
 しかし、葉のウイルス斑と合わせて考えると、ウイルスの可能性が高いと思うようになりました。
 「花老け」も同じものであって、たまたまクローンで出るために大きな問題になっているのではないかと思います。
 やはり、花老けウイルス説について、きちんと決着をつけておく必要があるのではないでしょうか。
 簡易検定レベルでの議論ではなくて、精密検定のレベルでの調査で黒白をはっきりさせておくべきと思いますが、いかがでしょうか。



275.Re: 花老けのその後
名前:山口明文    日付:2007/7/21(土) 22:36
花老け、透けを含めて幾つかの問題点はあるかと思います。
ウィルスは現状で特定出来るのは二種類のみで且つ感染すれば廃棄するだけ。
害虫由来であれば多少の予防はあるかと思いますが、ダニとかが感染源であれば難しい問題ですね。変異であれば私達生産者であればお手上げです。
黴、バクテリア由来であれば幾らかは考えられる対処法があると思います。
もし、微量要素欠乏や環境変化など生理障害ならばかなり防げるのではないでしょうか?
あれこれ言ってるよりも一刻も早く解決する事が肝要かと思います。
其の為にもまず、生理障害を疑って対処方法を考えては如何でしょうか???バーク栽培では比較的少ないようですし、大株、潅水量が少ないと発生が多いように思われます。
まず、一つずつ解決されては如何でしょうか?何か不足しているように思うのですが。


276.Re: 花老けのその後
名前:小島卓巳    日付:2007/7/21(土) 23:11
そうですね、私もその方が良いと思います。簡易検定レベルでの議論ではくなくて、精密検定のレベルでの調査で黒白をはっきりさせておく必要はあると思います。


277.Re: 花老けのその後
名前:椴山彬彦    日付:2007/7/22(日) 23:0
 花老けへの対応として、二つの目線を持つことが大切だと思います。
 その一つが、根本的な原因の究明への目線であり、と同時に、差し迫った問題として症状の緩和の方策を探るという目線も必要です。
 ウイルスの可能性が残されている間は、ウイルスに対する対策もとっておく必要があります。カビやバクテリアへの対応しかとっていないと、もしウイルスであった場合には、その間に感染が広がってしまうことになります。これがウイルスの可能性について早く白黒をつけておきたいという理由です。
 培養変異であれば、これは感染が広がるということはありませんし、生理障害であれば、症状緩和の方策を探る中で解決されるでしょう。

 さて、以下、花老けではなくて、黄斑症の話ですが・・・
 小島さんが、他所の掲示板に「カルシウムとホウ素の葉面散布で花老けの発生を少なくできる」と書いてみえた(部門のメーリングリストで紹介済み)のを見て、はっと気付いたことがありました。
 3年前に入れたリレー苗は、約6割の株に黄斑が出ていました。1回花を切って、症状のひどいものを1割くらいは処分をし、後のものはそのまま使いつづけていますが、今、黄斑は探さないと見つからなくなっています。
 消えたのではなくて、マスクされているのだと思っています。
 それで、この3年間の栽培管理を振り返ってみると、いちばん変えたのは、2年半前から、液肥に微量要素とCa、Mgを必ず入れていることです。
 以前は、有機入りの液肥を使っていましたので、微量要素の混入は不要と考えていましたが、無機だけの液肥に変えた時から市販の微量要素剤を使っています。
 当たり前ですが、ホウ素も入っています。水溶性ホウ素2%、とありました。施用はこれの3万倍ですが、「微量要素」ですから、こんなもんでしょう。
 Ca、Mgは「市橋処方−花序用」が基準です。

 Caやホウ素の葉面散布が黄斑症の緩和にも有効である可能性があるように思います。
 (因果関係を見るためには、Ca、ホウ素単独でのテストが必要ですが、実用的には微量要素剤の投入が妥当でしょうね。)

 同じロットのリレー苗を入れて、花老けの出やすい園と出にくい園がある、ということは、症状を緩和する方策は立てられる、ということだと思います。
 まずは、小島さんが、作ってくれたとっかかりで、少しでも前進できるといいですね。

269.台湾ウイルス 返信  引用 
名前:山根    日付:2006/11/30(木) 17:53
樅山様 お世話になっております.貴重な情報ありがとうございました.米田先生が行かれているのですね.まさに台湾ウイルスですか.夏秋先生によるとN遺伝子で96%だとL遺伝子ではほぼ同じ,つまりすでに発表されているCaCVに近すぎて国際的な論文にできないのではとの予想です.CaCVにも対応するプライマーを作成し,こちらで残っているサンプルについては検査します.この季節でも黄斑症ございましたら,お正月前後にでも分析しますので,ぜひご連絡下さい.どうぞよろしくお願いいたします.



270.Re: 台湾ウイルス
名前:椴山彬彦    日付:2006/11/30(木) 21:30
CaCV ?
調べてみました。
 Capsicum chlorosis virus (Capsicumは、トウガラシ属)
 トスポウイルス属のウイルスで、高知県のピーマンに罹患例がある。退緑斑、輪紋が特徴的だが、症状からの判別はできなくて、遺伝子を調べてはじめて同定できる、とありました。
 ある程度のことまでは、ネットで簡単に調べられる便利な時代になりました。
 新種のトスポウイルスの可能性は低い、ということのようですが、CaCVが検出されれば、それはそれで、胡蝶蘭については、ひとつの結論ですね。
 黄斑症発症株の手配をしてみます。
 よろしくお願いいたします。


271.Re: 台湾ウイルス
名前:CaCV    日付:2006/11/30(木) 21:37
http://www.nogyo.tosa.net-kochi.gr.jp/byoki/boujosho/library/siryou/4/CaCV/CaCV.htm


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