この問題だけならC^1級までの仮定は不要だとおもわれます. それはともかくも以下は回答例となります.
問題のポイントは x^2f(x)が有界の部分です.
まず以下の補題は問題を解く上の最重要ポイントです. 証明は積分で和を評価すればよいですが そこらへんも御心配ならお手持ちの参考書をどうぞ.
[補題] eを1より大きい実数とするとき, Σ[k=1,∞]1/k^e は収束する.
この補題から とくに Σ[k=1,∞]1/k^2 が収束することが従います. この結果を元に比較判定法により証明を構成します.
問題の条件から,すべての実数xに対して, x^2*|f(x)|<C を満たす正の実数定数Cが取れる. とくに |f(x)|<C/x^2 がすべての実数x≠0で成立する.
問題を解くために xを1つの実数値に固定する. 0≦x+s<1 を満たす整数sが一意的に存在する. このとき, -1≦x+s-1<0 である.
Σ|f(x+k)| の収束を示せば十分である. よって, 次の2つの級数の収束性を示せばよい.
(1) Σ[k=s+1,∞]|f(x+k)| (2) Σ[k=-∞,s-2]|f(x+k)|
(1) の収束性は以下のように示せる: Σ[k=s+1,∞]|f(x+k)| = Σ[k=1,∞]|f(x+s+k)| <Σ[k=1,∞]C/k^2 補題より Σ[k=1,∞]C/k^2 は収束するので (1)の級数は収束することがいえる
(2)についても同様である. Σ[k=-∞,s-2]|f(x+k)| = Σ[k=1,∞]|f(x+s-1-k)| < Σ[k=1,∞]C/k^2 よって, (2)の級数も収束する.
以上より,Σ[k=-∞から∞]f(x+k)は絶対収束することが示された. (以上の議論は必要ならば部分和をとって議論してください. そのことが求められていないならば このままで構いません)
125x103x78x129.ap125.ftth.ucom.ne.jp (125.103.78.129)
Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/87.0.4280.88 Safari/537.36
|
|