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品質工学会 Kazzの品質工学特集
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6069.損失関数が経営者に理解されない理由  
名前:kazz@管理人    日付:2018年7月16日(月) 16時9分
損失関数には比例定数の中に機能限界Δ0を超えたときの損失としてA0(円)という金額が関係している。
すなわち、製品の規格は Δ=root(A/A0)×Δ0 で表される。A0は機能しなくなった時の修理費用や廃棄費用と考えればよいのであるが・・・

この考え方は従来の品質管理では考えていなかった考え方である。
従来の品質は、目先で決められた規格値に対する合否の判断であるから、市場に出てからの問題ではなく、製造上の出来栄えの評価であるから、経営者も納得しているのである。これに対して品質工学では、理想機能を考えて目標値からのずれで品質を考えて、将来問題が起こるであろう機能限界(LD50)を超えた市場品質の損失をA0と考えて金額評価を考えたのである。

ところが、経営者の立場で考えたら、社長在任中に発生する損失金額には興味を示すが、いつ発生するか分からない機能限界(Δ0)の損失(A0)など関心が低いのである。原発問題でもそうであるが、廃棄費用のような将来発生する損失金額には関心はあっても、自分の在任中は関係ないと考えて、目をつぶっているのである。
SN比の場合には理想機能からのずれであるが、理想機能は具体的に定義できるし、SN比は絶対値でなく相対値であるから、一応理解したふりをして納得して使っているのである。
損失関数だってSN比の逆数に比例するのだから、絶対値でなく相対値と考えて評価すればよいのである。ただA0の値が具体的に明確でないから、社会的損失を考える場合、品質に対する投資コスト(C)と損失コスト(Q)のバランスを考える場合、将来発生する社会的損失コスト(L=C+Q)を考える場合、経営者は目をつぶってしまうのである。
したがって、技術者が提案してもマネジメントの問題で拒絶されてしまうのである。

しかし、安全設計の場合には、目先の問題であるから、事故が起きた最悪の場合を想定して、安全設計で考えた安全装置などの修理費用をA0と考えれば、経営者にも理解されるはずである。

http://kazz7227.art.coocan.jp

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